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Round 2: 小松 智史(千葉) vs. 板東 潤一郎(茨城)

Round 2: 小松 智史(千葉) vs. 板東 潤一郎(茨城)

By Yukio Kozakai

 昨年度チャンピオンの次は、ファイナリストをお招きした。小松 智史(千葉)は、昨年のFinalsで本格デビューを飾ったプレイヤーだ。そして、今年もその活躍は色あせる事はなく、すでにPTQを突破して来年2月に開催されるプロツアーパリへの招待権を獲得し、いよいよプロデビューと着実にステップアップしている。

 昨日行われたLimitsでもタイブレークに残っており、リミテッドのPTQも突破していることから、もはや小松の実は構築だけではない。総合力を身に付けた小松がここでも安定した力を見せるか。デッキは三田村 和弥(千葉)仕込みの青緑赤のマナランプだ。

 一方の板東 潤一郎(茨城)も、こと構築に関しては一家言あるプレイヤーだ。

 若手に混じって草の根トーナメントでさらに腕を磨き、このFinalsに向けて好調のままに前哨戦を終えた。

 「人類の英知」なる青白で知られる坂東は、そのキャラの通り、新環境でも青白をプレイし続けている。Twitter上で熱く「青白論」を展開するのはもうおなじみとなっており、しばしばプレイヤーと激論を交わすことも。それは、真剣に「青白」に取り組んでいるからに他ならない。その理論とプレイングを、公式の場でしっかりとお届けしよう。

 両者とも初戦を引き分け、参加人数を考えると「後がない」状況に限りなく近い。浮上のきっかけをつかむのは、小松か、それとも板東か。

Game 1
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 板東が序盤から積極的に小松の動きに「フタ」をする。土地には《広がりゆく海/Spreading Seas》、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》には《未達への旅/Journey to Nowhere》と小松の立ち上がりを縛って展開を遅らせようとするが、《探検/Explore》連打からどんどん土地を並べ、《怒り狂う山峡/Raging Ravine》でのビートダウンを始める。

 板東も2枚目となる《広がりゆく海/Spreading Seas》でこれを封じ込めるが、すぐに《怒り狂う山峡/Raging Ravine》の2号機が発動。ライフを詰められ、手札にはカウンター呪文と《審判の日/Day of Judgment》ばかりを握り締めた板東が《天界の列柱/Celestial Colonnade》でのチャンプブロックを余儀なくされる。

 結局このまま小松が押し切り、コントロール対決の初戦をものにした。

小松 1-0 板東

Game 2

 板東の戦術は変わらない。第1ゲームのリプレイのように《広がりゆく海/Spreading Seas》→《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を《未達への旅/Journey to Nowhere》と続き、小松が《探検/Explore》をプレイ。

 違うのは、小松が《怒り狂う山峡/Raging Ravine》をコントロールしておらず、板東が《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のプレイに成功している点だ。

 ゲームが長引けば長引くほど有利になる板東は、小松の《カビのシャンブラー/Mold Shambler》に続いて《定業/Preordain》をも積極的にカウンターし、ドローを進めてさらに小松の繰り出す《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》も全てシャットアウト。

 小松の手札が枯渇したのを確認した板東は、引き当てた《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》をプレイし、ゆっくりと、かつ迅速な勝利を目指してカウンターを溜めていく。

 ようやく2枚目の赤マナを引き当てた小松が《業火のタイタン/Inferno Titan》をプレイすると、カウンターを使い果たしていた板東は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と引き換えにこれを通す。

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 だが《地盤の際/Tectonic Edge》で小松の赤マナを吹き飛ばすと、《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》の発動までに再降臨は果たせず。勝負は第3ゲームに持ち越された。

小松 1-1 板東

Game 3

 お互い、《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》と《地盤の際/Tectonic Edge》が飛び交う土地破壊祭りになった序盤戦。鍵となったのは、やはりカウンターに守られた板東の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》だった。

 早々と《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》をプレイし、小松の《業火のタイタン/Inferno Titan》は《未達への旅/Journey to Nowhere》。

 後は小松のライブラリートップをコントロールするだけで充分だった。

小松 「負けたー。......そうだ、今から出られるスタンダードの大会ありますか?」

 そうして、小松は「I Pod Touch争奪」という次のステップ(?)を目指して、足早にテーブルから去っていった。マジックは、勝つときばかりではない。負けた時こそ貪欲に、実戦と練習あるのみだ。

 先手では動き、後手では構える。展開から手札を読み切り、キーカードを押さえていくプレイングは、さすがの板東。理論も戦略も、全ては結果が伴って初めて大勢が認めることになる。あと6回戦、そしてその先へ。自らを証明するため、勝ち続けるしかない道を選んだ板東。

 証明が成されれば、その時はまた、このフィーチャーエリアへと戻ってくるだろう。

小松 1-2 板東

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