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Round 5: 倉田 佳祐(静岡) vs. 今村 宏隆(千葉)

Round 5: 倉田 佳祐(静岡) vs. 今村 宏隆(千葉)

By Yukio Kozakai

 ここから、戦いはスタンダードからエクステンデッドへと移り変わる。スタンダードラウンドを全勝で駆け抜けた両プレイヤーは、果たしてどんなデッキを持ち込んでいるのだろうか。ニューフェイス2人にフィーチャーエリアにお越し頂いた。

 静岡から参戦の倉田 佳祐(静岡)。これまで目立った成績は収めていないというが、ビッグイベントでの前半戦全勝は見事の一言。Finalsが「そういう」イベントである以上、ここで大きな星を掴み取って欲しい。

 これは倉田に限った話ではないが、第1ラウンドの記事中に語った通り、クレジットされている都道府県が本当に様々で嬉しくなってくる。それぞれの地域の話や、イベント参加へのきっかけなどを話すと、本当にこのマジックというゲームを通じて楽しいコミュニケーションが取れているのだと感じたものだ。

 ところで、千葉といえば毎年ブレイクを果たすニューフェイスを排出していた。去年の小松のFinalsでの活躍は、千葉勢の層の厚さを見せたものだった。今年はというと、目立った活躍をしたプレイヤーは未だ現れていない。このまま今年の千葉勢は終わってしまうのだろうか?

 まだ人材は残っている。このところの躍進と成長を見せている千葉の若手は、ある時はトーナメント後、またある時は平日でも、練習と調整に開放されている彼の家を拠点に活動している。いわば千葉的な「マジック虎の穴」、その主人がこの今村である。

 今年最後のイベントで、今村が千葉へタイトルを持ち帰ることが出来るのだろうか。まもなく後半戦スタートだ。

Game 1
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 トーストのミラーマッチとなった。お互い土地を並べ合い、《エスパーの魔除け/Esper Charm》でカードを引き合う、トーストらしい静かな展開。

 土地が7枚ずつ並んだあたり、倉田が《ルーンの光輪/Runed Halo》をプレイしてからゲームが動き始める。これで《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》を指定すると、さらに《漸増爆弾/Ratchet Bomb》をプレイする。

 これにはカウンターが突き刺さるが、今度は今村の《墓所のタイタン/Grave Titan》を巡るカウンター合戦に勝利し、ほぼマナが枯渇し切った今村に《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》を叩き込む。先に動いた今村が注文にハマってしまった格好だ。

 しかし、今村は手札の《マナ漏出/Mana Leak》《火山の流弾/Volcanic Fallout》など、このマッチアップのこの展開では効果の薄いカードを犠牲に、次なる《墓所のタイタン/Grave Titan》を通す為の布石。タイタンは《流刑への道/Path to Exile》で失うもののトークン2体が残った。

 続いて2枚プレイしていた《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》と共に、勝負がけの動きを見せた今村だったが、《弱者の消耗/Consume the Meek》が全てを吹き飛ばす。

今村 「トーストの伝統芸能ですよね」

 と、柔らかく語った通り。またお互いに土地を引き続ける展開に。

 だが、失う一方の今村と、得る一方の倉田との差がついに出た。倉田の繰り出した《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》に対抗する手段を持っておらず、一気に倉田のゲームカウントに1が刻まれることとなった。

倉田 1-0 今村

Game 2
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 倉田の土地が詰まる。トーストのミラーマッチにおいて、致命的とも言える4枚のランド差。

 たまりかねた倉田が、《エスパーの魔除け/Esper Charm》《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》と動くが、当然今村はそのことごとくをカウンター。返しに今村が《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》を通し、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を召喚。

 倉田が《自我の危機/Identity Crisis》で一発逆転を狙うが、やはりついたアドバンテージ差は埋められず、ここもカウンター。

 我慢比べ、土地の並べあい。今村の言葉を借りれば「伝統芸能」で第2ゲームまでの決着がついた形になった。

倉田 1-1 今村

Game 3

 残り時間は15分を切ったあたり。参加人数の都合上、引き分けが負けに等しい今回のFinalsでは、引き分けは両者にとってメリットが少ない。当然、サイドボーディングも勝利を急ぐものになる。

 倉田は《大貂皮鹿/Great Sable Stag》で、今村は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でそれぞれ攻め立て、空とプロテクションとすれ違いながらダメージを重ねていく。

 これまでのゲームが一転、今村も《大貂皮鹿/Great Sable Stag》を引き当てて倉田の2枚目と相打つなど、クリーチャー戦の様相を見せてきた。

 お互いのライフが2桁を切るあたり、今村が同形ミラーでの必殺カード《呪詛術士/Anathemancer》を繰り出すと、これに対抗する手段が倉田には無く、そのまま2枚目の《呪詛術士/Anathemancer》の炎を浴びて、一気に12点のライフを今村が削りきった。

 これで今村は無傷の5連勝。プレイオフが、ぐっと近づいてきた。

倉田 1-2 今村

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