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準々決勝: 相澤 恵司(東京) vs. 原野 誉大(東京)

準々決勝: 相澤 恵司(東京) vs. 原野 誉大(東京)

By Atsushi Ito

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 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》同型、という若干不毛なマッチアップを準々決勝で戦うことになったのは、『スタンダードの貴族』相澤 恵司である。

 2つ名の通りスタンダードの草の根大会での活躍でよく知られる相澤だが、やり慣れないエクステンデッドも、井川 良彦(東京)がシェアし、Jonathan Randle(イギリス)を世界選手権のエクステンデッドラウンドで6-0させトップ8にまで導いた珠玉のフェアリーを相澤もシェアしてもらって、見事に4-0まで駆け抜けている。

 対する原野はエクステンデッドでも赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を使用し、同じく4-0するほどのヴァラクート愛。

 2人はよく草の根大会などで対戦経験があるらしく、「お互い相手がヴァラクートだって知ってるから。ぶっちゃけ(勝敗の決め手は)ジャンケンだよ、ジャンケン」とは相澤の言。

 果たして《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》に愛されるのはどちらか。

Game 1

 ダイスロールの結果、圧倒的有利な先手をとったのは相澤。《山/Mountain》《山/Mountain》《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》《進化する未開地/Evolving Wilds》《稲妻/Lightning Bolt》《探検/Explore》《召喚の罠/Summoning Trap》という初手を少考ののちキープ。原野はマリガンの後、《山/Mountain》《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》《探検/Explore》《耕作/Cultivate》《砕土/Harrow》《稲妻/Lightning Bolt》という6枚をキープする。

 《召喚の罠/Summoning Trap》のために2枚目のマナ加速を引き入れたい相澤は、しかし通常ドローと2ターン目の《探検/Explore》で《業火のタイタン/Inferno Titan》《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》と重いところばかり引き入れてしまい、身動きがとれない。

 対して原野は初手のマナブーストを生かし、《探検/Explore》《耕作/Cultivate》とプレイして4ターン目には緑緑含む6マナを用意するが、《原始のタイタン/Primeval Titan》はなく、《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を置くにとどまる。

 相澤も遅れて6マナに到達し、{4}{G}{G}を立たせたままターンを返す。原野は「《召喚の罠/Summoning Trap》かー」と呟くと、一刻の猶予もないとエンド前に《稲妻/Lightning Bolt》を相澤本体にプレイ。だが勝ち手段となるカードを引けず、《進化する未開地/Evolving Wilds》を置いて《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》を発動できるようにするにとどまる。

 そしてついに、相澤が原野のターンエンドに待望の《召喚の罠/Summoning Trap》をプレイする!!......が、7枚の中にクリーチャーの姿はない。相澤は仕方なくメインフェイズに《業火のタイタン/Inferno Titan》をプレイする。

 その返しで今度は原野がメインに《召喚の罠/Summoning Trap》をプレイ!!.........が、何とこちらもクリーチャーなし。お互いに通じるものがあったのか、緊張感漂う試合の最中に無言で固い握手を交わす2人。

 一瞬弛緩した空気を締め直すように相澤は《業火のタイタン/Inferno Titan》をレッドゾーンに向かわせようとするが、原野は《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》から《山/Mountain》2枚を供給し、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を噴火させてこれを除去する。

 お互い決め手に欠く試合だったが、原野が《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》をプレイし、さらに《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》をセットすると、相澤も何とか《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》を合わせるものの、原野はさらにトップから《原始のタイタン/Primeval Titan》を引き入れ、《砕土/Harrow》と合わせて相澤を一息に焼き尽くした。

相澤 0-1 原野

 相澤がとったサイドボーディングは次の通り。

out
3 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《業火のタイタン/Inferno Titan》
in
4 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
2 《召喚の罠/Summoning Trap》

Out
3《稲妻/Lightning Bolt》
3《業火のタイタン/Inferno Titan》

In
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
2《召喚の罠/Summoning Trap》

Game 2
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 ダブルマリガンの原野に対し、相澤は《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》2体と《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》から先手4ターン目に《原始のタイタン/Primeval Titan》と《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》をプレ・・・というところで原野が「時間ないんで次行きましょう」

相澤 1-1 原野

Game 3

 お互い7枚でキープ。1ターン目はお互い《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》、さらにどちらも2ターン目に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をキャストというところまで一緒。

 だが、先手の原野は3ターン目にまず2体目の《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をプレイ。そして《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》セット、浮いた2マナから《探検/Explore》をプレイし、追加のセットランドとして《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》を置いた上で両フェッチを一気に起動。浮いた6マナとアンタップでサーチされた《森/Forest》から《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》をプレイするというビッグイニング!!

 トークン4体とはいえ、もしターンを返してカウンターが乗れば致死量に達しかねない。相澤、万事休すか。

 いや、まだ相澤の目は死んでいない。手札を見つめて緻密にマナの数を計算する。

 そして、相澤の頭脳は正確に解答を導き出した。

 《山/Mountain》セットから《砕土/Harrow》を2連打し、《山/Mountain》4枚と《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》という土地構成にしてから、浮いたマナと合わせての《原始のタイタン/Primeval Titan》!!

 《山/Mountain》2枚がサーチされ、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》が噴火して原野の《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》は即退場。とても3ターン目とは思えない光景だ。

 しかし原野も《召喚の罠/Summoning Trap》に全てを賭ける!!

 ......だが1ゲーム目の握手で死亡フラグが立っていたのか、7枚の中に原野の求める《原始のタイタン/Primeval Titan》はいないのであった。

相澤 2-1 原野

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