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Round 7:北山 雅也(神奈川) vs. 清水 直樹(東京)

Round 7:北山 雅也(神奈川) vs. 清水 直樹(東京)

By Yohei Tomizawa

 Round7でフィーチャーするのは2008年日本王者北山 雅也(神奈川)と、先週行われたPTオースティンにてトップ8入賞を果たした清水 直樹(東京)である。

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北山 「MOでマジックし過ぎて、誘発忘れのミスとかしましたわ。」

 開口一番に語る北山。MOでは誘発能力が画面に出るためである。今まで20回以上シールドを組んだ中でも一番弱いというが、ここまで全勝は流石の一言である。

 清水も同じくMOにて練習を重ねたというが、結果は燦々たるものだったという。だが溜まりに溜まったカルマを吐き出し、ここまで全勝。

 初日全勝マッチへの切符を手に入れるのは一体どちらであろうか?

Game 1

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 清水の手札:《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》、《光輪狩り/Halo Hunter》、《沼/Swamp》、《山/Mountain》、《飛翔する海崖/Soaring Seacliff》

 先手清水、北山共に土地とカードの色が逆の手札をマリガン。6枚の手札はバランスが良かったようで、すんなりキープし、試合がスタートする。

 リミテッドとは、どちらが効率よくダメージを与え続けることが出来るかを競い勝負する、フォーマットである。自分の築いた優位を確固たるものにするために、あるいは、相手の優位を崩すため除去呪文が有効なのである。今回の試合は互いに勝ちという終着点を目指しながら、共に違った経緯を辿る。

 清水は《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》から《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》と黒らしく、非常に早いスタートを切る。手札に控える《光輪狩り/Halo Hunter》も含め、早々と10点以下にし、押し切りたい。

 一方の北山はライフが16まで減った段階で、《オラン=リーフの出家蜘蛛/Oran-Rief Recluse》で清水の攻めを止め、《大木口の幼生/Timbermaw Larva》から攻撃をスタートする。マナを伸ばし《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》などファッティ連打の形へと、もっていきたい。

 《大木口の幼生/Timbermaw Larva》へ《野蛮な影法師/Savage Silhouette》をエンチャントすることで、除去体制のある巨大なクロックへと変化する。場に出ている森は3枚、一気にライフの1/3を削ることが出来る。ライフ15の清水は一体どう凌ぐのだろうか?

 すると清水は巧みにチャンプブロックでターンを稼ぎ、《光輪狩り/Halo Hunter》まで繋げて見せたのだ。16あったライフが一気に10点まで減る。

 北山は《土を踏み付けるもの/Terra Stomper》まで加えて無理やり押し切ろうとするが、一瞬、僅か1ターンだけ早く、清水の《光輪狩り/Halo Hunter》が北山のライフを削りきって見せたのだ。

 次のドローが黒いクリーチャーと、本当に1ターンの差で決まる、スリル溢れる試合であった。

清水 1-0 北山

Game 2

 清水の手札:《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer》、《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》、《光輝王の昇天/Luminarch Ascension》、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》、2《山/Mountain》


 互いにサイドでデックのカラーを変更している模様。これがどのような影響を与えるのだろうか。

 不安だった白マナを引け、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》で守りを固めようとする清水に対し、北山は《オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist》から《石造りのピューマ/Stonework Puma》と3点クロックでスタート。清水も負け時と《冒険者の装具/Adventuring Gear》で4点のクロックをかける。それも手札に《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster》があるためだ。

 初手では2枚だった土地を順調に引いた北山は《大木口の幼生/Timbermaw Larva》。それを《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster》にて封じ込め、《マグマの裂け目/Magma Rift》でなんとかダメージレースで引き離されまいと画策するが、《オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist》に《冒険者の装具/Adventuring Gear》、《石造りのピューマ/Stonework Puma》に《信頼おける山刀/Trusty Machete》を装備し、残り12の清水へ突撃する。

 清水は北山の巨身に、《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》に喰われることとなった。

北山 「マックス過ぎた。ブン回ったー、装備つぇっ。」

清水 「こっちもいい回りだったんすけどねぇ」

北山 1-1 清水

Game 3

 清水の手札:《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》、《刃牙の猪/Bladetusk Boar》、《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》、《冒険者の装具/Adventuring Gear》、《業火の罠/Inferno Trap》、《山/Mountain》、《島/Island》

 どう考えてもマリガンであろうこの手札、しかし清水はキープした。後に語る、これは決意のキープであった、と。

 清水は一度土地が止まり、さらに白マナを引けないという踏んだり蹴ったりな動き。《変わり樹のバジリスク/Turntimber Basilisk》、《溶鉄の荒廃者/Molten Ravager》と展開した北山に完全に遅れを取ってしまう。

 盤面で優位を保ち、押し切りたい北山は《変わり樹のバジリスク/Turntimber Basilisk》の《寄せ餌/Lure》能力で《刃牙の猪/Bladetusk Boar》と相打ちを取るも、これが分岐であった。

 《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》が生き残ってしまったのである。1枚、2枚、3枚と引くと同時に《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》で8点まで落ち込んだライフが、20点まで回復する。

 やっと《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》を除去した時には、取り返しのつかない差が出来てしまっていた。

 北山は再び《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》で強引に削ろうとするが、喰われたのは自身であった。

清水 2-1 北山

 一体どこが焦点だったのだろうか、北山に聞いてみた。

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北山 「《変わり樹のバジリスク/Turntimber Basilisk》で《刃牙の猪/Bladetusk Boar》を挑発させたのがミスです。勝ってる場だから早く決めにいったのが、ミスでした。このカードが発するプレッシャーをもっと考えるべきでした。このクリーチャーが生き残っていれば、《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》をキャストされるのももっと遅くなっただろうし。《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》でダメージを通しに行けば、1ターン早く除去が打てたことになったわけだし。凡ミスすわ」

 北山であってもミスすることがある。

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