マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 12:黒田 正城(大阪) vs. 森 勝洋(大阪)

Round 12:黒田 正城(大阪) vs. 森 勝洋(大阪)

By Daisuke Kawasaki

 スイスラウンド最後のドラフトも終了し、残り3回戦をともに戦うデッキが完成した。

 特にポッド2はライン的にも、プレイヤー的にも熱戦が期待できるポッドとなっており、この先、フィーチャリングエリアに来てもらうことも多いだろう。

 そんな強豪揃いのポッド2の中から、このラウンドはこのマッチアップをお届けしよう。

jpg

 黒田 正城(大阪)と森 勝洋(大阪)。

 いわゆるPS2対決であり、またプロツアーチャンピオン対決である。

 黒田は森とのプレイヤー相性が悪い、とぼやくが、このマッチアップでの勝利がトップ8入賞の大条件だけに、ぜひとも勝利していただきたいところ。

 ここ三日ほど、この時期の黒田が毎日行っている「ある習慣」がこの三日ほど途切れているのが気になるところ。

 ちなみに、デックの方は、黒田が黒単色、森が緑中心の多色と好対照である。

Game 1
jpg

 先手の黒田が、マリガン後に3ターン目《愚鈍な虚身/Mindless Null》がファーストアクションという遅い立ち上がり。対する森も、《森/Forest》3枚セットから3ターン目に《緑織りのドルイド/Greenweaver Druid》をキャストする。

 黒田は、さらに戦場に《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》を追加したことで、なんとか戦線を作り出すが、森がカードを引いた瞬間に「これすごいよ、黒田さん、これすごいよ」とテンションを上げる。

 まず、《カルニの宝石/Khalni Gem》をキャストし、《森/Forest》を2枚手札に戻し、《カルニの宝石/Khalni Gem》からの黒マナで《ハグラのクロコダイル/Hagra Crocodile》を《見栄え損ない/Disfigure》しつつ、さらに2体目の《緑織りのドルイド/Greenweaver Druid》をキャストする。

 一方の黒田は、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》と《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》をキャスト。ここまで黒田のセットした土地は全部《沼/Swamp》、そして森がセットした土地は全部《森/Forest》だ。名前縛りか。

 ここで、やっと《森/Forest》が《山/Mountain》をセット。《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をキャストしつつ、4マナでも《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》をキャストする。

 黒田は《巨大蠍/Giant Scorpion》をキャストするのみでターンを返す。

 ここで森は、《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》の力でさらにマナを増やしつつ、《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》、そして《高地の狂戦士/Highland Berserker》を戦場に追加。4/4となった《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》でアタックする。

 黒田がアタックした《愚鈍な虚身/Mindless Null》が《高地の狂戦士/Highland Berserker》と相打ち。こっから森は怒濤の土地セットでライフを回復しまくるが、ライブラリートップから置いても置いてもすべてが土地という展開。

 「具、ちょうだいよ」

 《沼/Swamp》をセットしたタイミングで、黒田が《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters》をキャスト。黒田はさらに《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》で《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を除去する。

 黒田の《墓所王の探索/Quest for the Gravelord》キャストに対応して、《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters》を《見栄え損ない/Disfigure》で除去し、さらに《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer》で《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》を除去するものの、黒田の戦場には、2体の《血の求道者/Blood Seeker》。

 そして、森はなにも引かない。次第にグダグダの様相を呈する。

 これを打破したのが、黒田の《湿地での被災/Marsh Casualties》キッカー。一方的に森のクリーチャーが除去され、場には《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》のみとなってしまう。《墓所王の探索/Quest for the Gravelord》のクエストクリアのおまけ付きだ。

 森の《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》によって大量に獲得していたライフを、《墓所王の探索/Quest for the Gravelord》から生み出されたトークンが削りはじめるが、ここは森も《マグマの裂け目/Magma Rift》で対応する。

 さらなる脅威として黒田は《グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter》をキャスト。これを森が《ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer》で除去すると、今度は6/6となった《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》が黒田ににらみをきかせることとなる。

 黒田は黒田で、《巨大蠍/Giant Scorpion》がいるため、一見膠着するかに見えたのだが...ここまで赤黒緑の3色と思われた森のデッキから、《カルニの宝石/Khalni Gem》を使って《エメリアの天使/Emeria Angel》が降臨する。

 飛行でなんとか押し切ろう、という森のプラン。

 だが、このプランもあっさりと《蜘蛛糸の網/Spidersilk Net》で崩壊。1/5となった《巨大蠍/Giant Scorpion》が万全の守りを見せる。

 この《巨大蠍/Giant Scorpion》を乗り越えられるのは、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》のみ。《巨大蠍/Giant Scorpion》をどかすためにも、森は《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》でアタック。

 これをスルーした黒田。そして、ここで森が一気に手札を解放する。まず、《高地の狂戦士/Highland Berserker》をキャストし、同盟者の能力で、《血の求道者/Blood Seeker》を1体除去すると、今度は、《カルニの宝石/Khalni Gem》の2枚目をキャストし、土地を手に入れ、《エメリアの天使/Emeria Angel》の上陸でトークンを生み始める。

 そして、《エメリアの天使/Emeria Angel》を《ぐらつく峰/Teetering Peaks》で《巨大蠍/Giant Scorpion》と相打ち出来るサイズまで強化すると、フルアタック。

 黒田は《エメリアの天使/Emeria Angel》を《忌まわしい最期/Hideous End》で除去し、《巨大蠍/Giant Scorpion》で《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》をブロック。この森のフルアタックを対処する。

 ここで土地を引けず、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》の上陸条件を満たせなかったことで、森のライフを削りきれなかった、黒田。今度は逆にライフを守るために、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》をブロックにまわさなければならない。

 このシーソーゲームは、森がトップデックした《業火の罠/Inferno Trap》で《巨大蠍/Giant Scorpion》が除去されたことで、まずは森に傾いたのだった。

森 1-0 黒田

Game 2
jpg

 先手黒田は、《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》からスタート。しかし、土地が2枚で止まってしまい、上陸に失敗。森の2ターン目アクションである《高地の狂戦士/Highland Berserker》と相打ちする。黒田は《血の求道者/Blood Seeker》をキャストする。

 ここで《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword》をキャストする森。戦場に出たあと、+1/+1カウンターの載る前に《見栄え損ない/Disfigure》で除去する。

 ここから、なんとか土地を2枚連続で引き、《グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter》までつなげる黒田なのだが、森の戦場には《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》が降臨。これが、どんどんマナを供給し、さらに、《カルニの宝石/Khalni Gem》から《エメリアの天使/Emeria Angel》が降臨してしまう。

 黒田は、返しのターンに《精神ヘドロ/Mind Sludge》を森に。これで手札がゼロになった森。《グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter》が巨大化するのをトークンでチャンプブロックする。

 この時に《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》で見えている森のライブラリートップは《緑織りのドルイド/Greenweaver Druid》。ここで森は温存していた《探検の地図/Expedition Map》を使用して、ライブラリーのトップを変えようともくろむが、残念ながらめくれたカードは土地。

 しかし、かまわず森は全軍進撃すると、《探検の地図/Expedition Map》でサーチした土地と、引いた土地の2枚をセットし、トークンを2体生み出す。

 森の次のドローは《カルニの宝石/Khalni Gem》なので、トークンがさらに2大雨乱されるであろう事はほぼ確定的。長考の末に、黒田は《沼のぼろ布まとい/Bog Tatters》をキャストし、ブロッカーを残してターンエンド。

 森は、《カルニの宝石/Khalni Gem》をドロー。めくれた山札のトップは《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》。現状飛行ブロッカーが《グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter》しかいない現状だけに、これは厳しい黒田。

 森は《カルニの宝石/Khalni Gem》をキャストし、《ぐらつく峰/Teetering Peaks》を手札に戻す。

 これのセットで強化された軍勢で再びアタックする森。黒田は《グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter》と《血の求道者/Blood Seeker》を犠牲にライフを守る。これで黒田のライフは7で森のライフは13。

 《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》が見えているので、ブロッカーを2体残さざるを得ない黒田は、クリーチャーをさらに召喚して、ターンを終了する。

 しかし、飛行が止まらず、さらに、《見栄え損ない/Disfigure》がめくれてしまっては、黒田に打つ手は残されていなかった。

森 2-0 黒田

前の記事: 2nd Draft:黒田 正城(大阪)・高木 隆之(千葉) | 次の記事: 2nd Draft:森 勝洋(大阪)
イベントカバレージ/グランプリ北九州09 一覧に戻る

イベントカバレージ