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準々決勝:渡辺 雄也(神奈川) vs. 行弘 賢(福岡)

準々決勝:渡辺 雄也(神奈川) vs. 行弘 賢(福岡)

by Naoki Kubouchi

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 2年連続日本代表に輝いた渡辺 雄也(神奈川)。

 日本選手権後のプレミアイベント トップ8進出記録を連続5回へと伸ばし、先週行われたグランプリ・タンパで惜しくも記録が途切れたものの、今大会で再びトップ8入りを果たしたことで、マジックの歴史に新たな1ページを刻もうとしています。

 特に今回は、プレイヤー・オブ・ジ・イヤーレースの先頭を走っている渡辺の後ろを追ってきているMartin Juza(チェコ)が第2ドラフトで失速したこの期に、一気に突き放したいところです。

 対するは、こちらも今期に入って活躍目覚しい地元・福岡の行弘 賢(福岡)。

 行弘は今期行われた全てのPTQ(プロツアー予選)を見事突破しており、プロツアー・京都で4点、プロツアー・ホノルルで3点、プロツアー・オースティンで2点、合計9点のプロポイントを獲得しています。

 そして、今この瞬間の「9点」には、とても大きな意味が含まれています。

 その意味とは、グランプリ3~4位のプレイヤーが獲得できるプロポイントは6点のため、仮に行弘が渡辺を破って準決勝へと駒を進めた場合、15点=プロプレイヤーレベル3の"今期中に開催される好きなプロツアー1つ、または世界選手権の出場権を得る。"という特典によって、このタイミングで今年の世界選手権への切符を手にすることができるというものなのです。

 そう、行弘にとっては今期最後のPTQ。

Game 1
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渡辺 「デッキ強い?」

行弘 「まあまあ? 下家に(強いシグナルとなるカードを)押し付けすぎて、ピックが少しグチャった。ブン回ったら・・・・・・」

渡辺 「回ったら何でも強いよ(笑)」

 ヘッドジャッジの試合開始のアナウンスと共に、行弘の「お願いします!!」と気合の入った挨拶から始まるダイスロール。

 ダイス目が1vs1→6vs6→1vs1→1vs3とギャラリーを沸かせ、行弘が先手をゲットします。

 行弘は初手をキープ、対する渡辺は土地が多めのハンドを少し眺めます。

 《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》と《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》の『Wスフィンクス』を擁する渡辺ですが、ここは冷静にマリガンを選択し、6枚の手札でキープを宣言。

 先攻の行弘の立ち上がりは《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》のライフ2点回復から、2ターン目に《コーの空漁師/Kor Skyfisher》をキャストして再びライフを2点回復し、渡辺は3ターン目まで土地をプレイするのみのドローゴー。

 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》アタックから《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》で更にライフ25へと回復する行弘に対して、渡辺も【キッカー】込みの《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》をキャストし《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》を破壊&【速攻】能力によるアタックで行弘のライフを25⇒23へ。

 引き離そうとする行弘に、そう簡単には引き離されないぞと渡辺。

 続く行弘のターンは《コーの空漁師/Kor Skyfisher》のアタックと土地をプレイするのみでターンエンドを宣言します。

 渡辺の5ターン目、《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》が戦場へと送り込まれます。

 場を停滞させ、手札に潜む《刃牙の猪/Bladetusk Boar》が勝利へのプランを切り開くか。

 と、その直後の行弘の6ターン目と7ターン目に連続して《風乗りの長魚/Windrider Eel》が戦場に登場し、渡辺の守りの要《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》に対抗し得る新たなクロックを用意します。

 そして、渡辺も同様に6ターン目と7ターン目に連続して《刃牙の猪/Bladetusk Boar》を戦場に追加し、止まりかけた時計はすぐに動き出すこととなります。

 7ターン目終了時のライフは行弘が20、渡辺が16。

 《風乗りの長魚/Windrider Eel》×2と《刃牙の猪/Bladetusk Boar》×2のダメージレース対決の様相を呈してきた、行弘の8ターン目。

 手札に潜んでいる「とある」カードで一気に仕掛けるか? と、思われたところへドロー《鞭打ちの罠/Whiplash Trap》!!

 すかさず、土地をプレイし2体の《風乗りの長魚/Windrider Eel》が【上陸】で4/4へと大きくなり、《鞭打ちの罠/Whiplash Trap》を《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》と《刃牙の猪/Bladetusk Boar》を対象にキャストします。

 だが、ここはやはり渡辺。

 しっかりと《取り消し/Cancel》でカウンター。

 勝負を決定付けることができなかったものの、序盤に稼いだライフによって優位に立っている行弘は2体の《風乗りの長魚/Windrider Eel》と《コーの空漁師/Kor Skyfisher》で力強くフルアタックします。

 片方の《風乗りの長魚/Windrider Eel》が《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake》にブロックされ、通ったダメージは6点。

 返す渡辺のターン。ここで何か、何かが欲しいところ。

 しかし、《刃牙の猪/Bladetusk Boar》2体のアタックで行弘のライフを20から14へとライフ差を詰めるのみで、戦場に新たなクリーチャーが展開されることなくターンエンド。
 そして、行弘は手札に抱えていた「とある」カードをキャスト。

 その名も《天界のマントル/Celestial Mantle》。

渡辺 0-1 行弘

渡辺

in
1《尖塔の連射/Spire Barrage》
1《呪文貫き/Spell Pierce》

out
1《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》
1《噴火滑り/Geyser Glider》


行弘

in
1《嵐のフクロウ/Tempest Owl》

out
1《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster》

Game 2
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 お互いマリガンなしのスタートです。

 ただし、渡辺の手札は《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》、《刃牙の猪/Bladetusk Boar》、《ゴーマゾア/Gomazoa》、《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》、《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》、《島/Island》×2と、《山/Mountain》の無いスタート。

 先攻の渡辺は3ターン目に無事《山/Mountain》を引き当て、ファーストアクションとなる《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》を戦場に送り出します。

 後攻の行弘の3ターン目、2ターン目にキャストしてあった《コーの飛空士/Kor Aeronaut》でアタック。

 これに対し、渡辺は《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》でブロックせず20⇒18。

 第2メインフェイズ、なんと《コーの空漁師/Kor Skyfisher》キャストで《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》を手札に戻し《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》をプレイと、ほとんどGame 1と同じ動きを見せます。

 続く渡辺の4ターン目にドロー《島/Island》で《刃牙の猪/Bladetusk Boar》、5ターン目にドロー《山/Mountain》で《ゴーマゾア/Gomazoa》&《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》キャストと、立て続けに山札のトップから土地を確保。

 行弘の後攻5ターン目。4ターン目に追加した《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》を含めて3体でフルアタック。

 渡辺はここで《勇敢な防御/Bold Defense》を警戒し、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》のみを召喚酔いしている《ゴーマゾア/Gomazoa》でブロック。4点の戦闘ダメージでライフは16から12へ。

 さらに《風乗りの長魚/Windrider Eel》を追加し攻撃の手を緩めません。

 ここで渡辺は出すタイミングを貯めに貯めてきた《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》をキッカー込みでキャスト&Game 1と同じ《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》を破壊。

 そして、《ゴーマゾア/Gomazoa》と《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》残しの3体でアタックし、行弘のライフは20⇒13と詰めます。

 行弘もこれに応じる形で《風乗りの長魚/Windrider Eel》《コーの飛空士/Kor Aeronaut》《コーの空漁師/Kor Skyfisher》《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》の4体でフルアタック。

 《風乗りの長魚/Windrider Eel》は《ゴーマゾア/Gomazoa》の能力で、《コーの飛空士/Kor Aeronaut》は《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》と相打ち、渡辺のライフは8となります。

 渡辺の7ターン目に《刃牙の猪/Bladetusk Boar》アタックのみでターンを返し、行弘のドローは2体目の《風乗りの長魚/Windrider Eel》。

 これが通れば......、といったところで《取り消し/Cancel》で確実に対処する渡辺。

 アタックは《コーの空漁師/Kor Skyfisher》と《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》で、渡辺の《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》と《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》のダブルブロックで相打ち、渡辺のライフは8⇒6。

 渡辺の戦場に残る《刃牙の猪/Bladetusk Boar》と行弘の戦場に残る《コーの空漁師/Kor Skyfisher》と、またしてもGame 1と似た構図になってきています。

 渡辺の《刃牙の猪/Bladetusk Boar》によってライフが12から9になった行弘の続くターンのドローは3体目の《風乗りの長魚/Windrider Eel》!!

 このトップデックで決まったと思った瞬間、渡辺がさらに上を行く2枚目の《取り消し/Cancel》でカウンター!!

 お互いのライフは渡辺4、行弘9。

 とにかくカード1枚でひっくり返る状況で、ドローに力がこもる渡辺。

 《刃牙の猪/Bladetusk Boar》のアタックで3点のダメージが入り、これで4対6。

 さすがに渡辺へと流れは傾いたか?

 ......が、ここに来てもまだ後続を追加することはできずターンを渡します。

 そして、行弘のターンのドローは4枚目となる《風乗りの長魚/Windrider Eel》。

渡辺 0-2 行弘

 世界選手権への切符を手にした行弘が次に狙うは、グランプリ・北九州のタイトルだ。

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