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Round 11:石川 錬(神奈川) vs. 井上 徹(福岡)

Round 11:石川 錬(神奈川) vs. 井上 徹(福岡)

By Daisuke Kawasaki

 ライアンチャンスといえば、プロツアー東京の故事にちなんで浅原 晃(神奈川)が提唱した概念だが、簡単に言えば「スイスラウンドを全勝で駆け抜ける」という俺には全勝しか見えない理論である。

 そして、今大会でライアンチャンスの可能性が残されているのが、浅原同様ラッシュ四天王切り込み隊長である石川 錬(神奈川)である。

 対するは福岡の井上 徹(福岡)。

IR

 「そんな裏でなに考えてるかわからないような笑顔しないでくださいよ!仲悪いんですか?」という問いかけに

石川 「やだなぁ、仲悪いわけ無いじゃないですか、ねぇ!」

井上 「まったくですよ」

 と和気藹々と話しているので、旧知の仲かと思いきや、

石川 「どちらから来たんですか?」

井上 「福岡です」

 と全くの初対面の様子。

 マジックはコミュニケーションゲーム、とはよく聞く言葉だが、マジックという共通点さえあれば話すきっかけなどいくらでもあるのだろう。

Game 1

 先手の石川が、2ターン目に《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》をキャストしたのに対して、井上は返しで《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》をキャスト。

ishi 続くターンにキャストされた《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》は《取り消し/Cancel》し、逆に石川は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》と展開する。

 ここで井上は《尊き一角獣/Prized Unicorn》をキャスト。石川は返しで《酸のスライム/Acidic Slime》で《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》を破壊し、《尊き一角獣/Prized Unicorn》とのコンボを阻止する。

 石川は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》をアンタップ状態でターンを返し、《尊き一角獣/Prized Unicorn》のアタックに対応してマナをだし、M10ルールでマナバーンは食らわない、といった小ネタを披露しつつ、《酸のスライム/Acidic Slime》と相打ち。

 井上は《自然のらせん/Nature's Spiral》で《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》を回収し、キャストする。

 ここで石川は《噛みつきドレイク/Snapping Drake》をキャストし即《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》を装備。歪み無いクロックを用意する。

 井上は、返しのターンに《大喰らいのワーム/Craw Wurm》をキャストし、地上を止めるのだが、石川が戦場にだしている《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》のせいで攻撃ができない。石川はさらに《暴走するサイ/Stampeding Rhino》を追加する。

 このままでは攻撃ができない所ではなくなってしまう井上。《大喰らいのワーム/Craw Wurm》を《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》と相打たせ、《目潰しの魔道士/Blinding Mage》をキャスト、さらに《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》に《樫変化/Oakenform》をエンチャントして、クロックを用意する。

 石川は《暴走するサイ/Stampeding Rhino》に《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》を装備をうつし、《噛みつきドレイク/Snapping Drake》とあわせてアタック。飛行を止められない井上はしかたなく7点通して、ライフが7。

 井上は《覚醒のドルイド/Awakener Druid》をキャストし、4/5となった《森/Forest》でアタック。《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》をブロックした石川はライフが14。

 同じ2ターンのクロック同士であれば、当然、先に殴りはじめる方が勝利するのはマジックの道理である。

石川 1-0 井上

石川 「福岡からはどうやってくるんですか?」

井上 「東京まで飛行機でしたね」

石川 「福岡~東京っていくらぐらい?」

井上 「2万...くらいですかね」

石川 「次のグランプリ(北九州)の参考にしよう」

と宣伝めいた会話を挟みつつ、ゲームは続く。

Game 2

 先手の井上がマリガン。

 今回も石川が2ターン目に《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》をキャストする展開だが、今回はすでに井上も先手を打って《目潰しの魔道士/Blinding Mage》を戦場に送り出している。さらに先ほどは《取り消し/Cancel》に阻まれた《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》も、キャストできるのだから、先手後手の差は大きい。

 井上は《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》でアタックし、《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》と相打つと、《尊き一角獣/Prized Unicorn》をキャストする。これは《取り消し/Cancel》で打ち消される。全体的にどこかで見た展開だが、井上が先ほどより半ターンほど早い。

 石川がキャストした《噛みつきドレイク/Snapping Drake》を《目潰しの魔道士/Blinding Mage》と《絡め取る蔦/Entangling Vines》で対処すると、マナを使わずにターンを返した石川に対して、《覚醒のドルイド/Awakener Druid》をおそるおそるキャストする井上。

 ここで、石川は静かに頷く。

 4/5となった《森/Forest》が石川のライフを削り、さらに《覚醒のドルイド/Awakener Druid》自信も《樫変化/Oakenform》で4/4となっては、石川にもカードを片付ける以外の選択肢は無いのだった。

石川 1-1 井上

Game 3

 先手の石川は初手を見て長考。

 結果、これをキープ。

 先手の石川が、2ターン目に《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》をキャストしたのに対して、井上は返しで《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》をキャスト。

 続くターンにキャストされた《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》は《取り消し/Cancel》し、逆に石川は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》......とここまでGame 1同じ展開なのだが、違うのは、石川に土地が揃っていなかったという点だ。

 果たしてこの違いがどのような分岐を生み出すのか。

 井上は、《カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin》をキャスト、対して石川は《空中浮遊/Levitation》と完全に別ゲームへの分岐ルートへと突入。

 井上が《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx》をキャストすると、石川は、飛行の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》でアタックし、確実に井上のライフを削って行く。そして《霜の壁/Wall of Frost》を戦場に送り込む。

 ここで井上は《霜の壁/Wall of Frost》にブロックされないようにと、《カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin》に《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》を装備させて、《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx》と並べてアタック。石川のライフは13。


 《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》を追加した石川は、殴りつつ、《カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin》に《絡め取る蔦/Entangling Vines》。井上は《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx》に《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》を移し替えてアタックし、石川のライフを10とする。

 一方で、井上のライフは、返しのターンでの石川のアタックで13。石川がちょうど1ターン遅れている形。

 この遅れを取り返す方法は石川にあるのか。

 それは、純粋なパワーだった。

 《超大なベイロス/Enormous Baloth》。

 今度は、これに対する対抗策を井上が用意しなければいけない。

 それも、パワーだった。

 《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx》に、《樫変化/Oakenform》をエンチャントしたのだ。

石川 1-2 井上

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