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ヘッドジャッジインタビュー:David Vogin

ヘッドジャッジインタビュー:David Vogin

By Daisuke Kawasaki

 昨日から何度かトピックとして取り上げさせていただいているが、このグランプリ新潟09のヘッドジャッジは、なんと日本人ではなく、フランス人ジャッジがつとめている。

David

 そう、DCI認定レベル4ジャッジ、David Vogin(デイヴィッド ヴォギン)だ。

 となれば、やはり当然「なぜ、日本でフランス人のジャッジが?」という疑問をお持ちになる方もいらっしゃるだろう。

 疑問に思う方がいるならば、それに応えるのが取材班のつとめ。

 というわけで、David Voginへと、森 慶太通訳のもと、インタビューをさせていただいた。


取材班 「まずは、マジックのキャリアについてお聞かせいただけますか?」

David 「プレイヤーとしてのキャリアは1997年頃...はじめてあけたブースターは第4版とアイスエイジだったけれど、はじめたのは97年ですね。ジャッジのキャリアは1998年からになります」

取材班 「マジックを始めてからかなり早い時期にジャッジをはじめられたようですが、ジャッジをはじめたきっかけをお聞かせいただけますか?」

David 「地元で大会がなかったんです。無いならば...ということで自分で大会を始めたのがきっかけですね」

取材班 「続きまして、今回、日本のグランプリでヘッドジャッジをする事になったきっかけを、差し支えなければお聞かせください」

David 「まず、大前提として、DCIではグランプリのヘッドジャッジをレベル4ジャッジにやってもらい、よりグランプリのクオリティを上げていきたいと考えています。そして、多くの国では、それが実行に移されていっているのですが、その中での例外のひとつが日本なのです」

取材班 「それはなぜですか?」

David 「日本では英語がメインの言語ではないので、日本語をしゃべれなければヘッドジャッジをするのが困難だからです。日本人のレベル4ジャッジが現在いない、というのももちろん理由となっています」

取材班 「さきほど、例外というお話がありましたが、それは日本特有の問題なのですか?」

David 「いいえ、そういうわけではありません。私は弟がシンガポールに住んでいて、彼に会うためのバカンスを兼ねてグランプリ・シンガポールのヘッドジャッジを志願した事があり、それ以来、アジアには多くくるようになりました。そして、理解したのが、日本に限らず、アジアにはレベル4ジャッジが育っていない、という現状です」

取材班 「なるほど。そういう状況に対するひとつの動きとして今回の着任となったわけですか?」

David 「繰り返しとなりますが、DCIとしてはできるだけ例外を作らずに、世界中のプレイヤーが等しくクオリティの高いサービスを受けられるようになるべきだと考えています」

取材班 「なるほど。こういうきき方はおかしいかもしれませんが、今回のDavidさんの着任は、Davidさん自信の意志でお決めになったのですか?」

David 「今回、日本にレベル4ジャッジを、という話がでたときに、志願させてもらいました」

取材班 「ちなみに、日本に来るのは何回目ですか?」

David 「最初に来たのはプロツアー東京です。ちょっと忘れてしまったのですが、一回行っていないプロツアーがあるはずですが、残りはすべてのプロツアーで日本に来ています。6回か7回になるでしょうか」

取材班 「ちょっと話がそれますが、Davidさんからみた日本の魅力ってなんですか?」

David 「これだけ近代化が進んでいる国で、西洋とまったく違う文化をもった国はないです。京都などの古い町並みはもちろんの事、すべてが興味の対象となっています。来るたびにもっと日本を知りたいという気持ちにさせられますし、だからこそ、今回志願しました」

取材班 「逆に日本人からはプラハやヴェネチアのようにヨーロッパが人気です。我々日本人がヨーロッパの町並みに対して感じる感情と近いのかもしれませんね」

David 「そうかもしれません」

取材班 「最後に、日本のプレイヤーへのメッセージをいただけますか?」

David 「今回のグランプリ・新潟では、日本語を話せないにもかかわらず多数の外国人プレイヤーが来日し、マジックを楽しんでいます。『マジック』というゲームに国境はなく、『マジック語』さえ話せれば基本的なコミュニケーションに問題はありません。是非とも日本人のみなさんも、海外のグランプリに遊びに来てください」

取材班 「海外のプレミアイベントは、国内のイベントと違った楽しみがありますし、なにより、マジックを遊びながら観光ができるのは最高ですからね」

David 「11月7日に開催されるグランプリ・パリはきっと多数の参加者が集う大きなイベントになると思います。私がヘッドジャッジをやっているのでぜひ遊びに来てみてください。ちなみに、その日は私の誕生日です」

取材班 「ぜひ、お祝いに駆けつけたいものです。本日はありがとうございました」


 そして、今大会で遠征してきているのはプレイヤーだけではないのだ!

 そう、ジャッジの中にも、今回日本へと遠征してきた方がいるのだ。

chris

 それが、オーストリアから来たChristian Gawrilowicz(クリスチャン ガリロウィッチ)さんだ。

 と、名前を聞いて、ピンと来た方もいらっしゃるのではないだろうか。

 タカラトミー公式サイトにて好評連載されていた中村 修平(大阪)の「マジックプレイヤー的地球の歩き方」に登場していたのだ。

 そこで、今回Christianさんにも中村の通訳でインタビューをさせていただく事となった。

取材班 「まずは、日本にいらっしゃった理由を教えていただけますか?」

Christian 「私は審判の仕事が大好きです。私には日本のプレイヤーと審判に知り合いがいますし、昨年台北とオークランド(ニュージーランド)に行ったように、今年も同じように旅行がしたいと考えたのです」

 ここで、注釈。辞書を引きつつ、そして、所々英語が混じりながらながら、実はChristianさんは日本語でのインタビューに挑戦してくださっているのだ。

取材班 「日本語、お上手ですね」

Christian 「私は、日本語学校に通って、日本語の勉強をはじめています。今週から3週間日本にいる予定ですので、このトーナメントで、友人たちと交流し日本語をさらに勉強したいと思います」

取材班 「日本語を勉強しようと思ったきっかけはなんですか?」

Christian 「若い頃も日本語を勉強したいと思っていたのですが、時間もモチベーションもまだまだ足りませんでした。2年前に外国語を勉強しようと思った時に、若い頃の気持ちを思いだし、また、審判として旅行するのに日本語を知っているのは便利だろうと考え、(本格的に)勉強をはじめたのです」

取材班 「最後に、日本人のプレイヤーにメッセージをください」

Christian 「マジックは世界中に多くのプレイヤーがいますが、みんな『マジック』という共通の言葉でコミュニケーションをとる事ができます。是非、Play the Game See the Worldしてみてください」


 さて、今回、日本に「遠征」してきたふたりのジャッジにインタビューをしたのだが、ふたりとも、結論は同じであった。

 すなわち、世界をまわる事は楽しい、そしてマジック語は世界共通の言語だ、だからみんな世界に出てみましょう、ということだ。

 最近では、長期休暇を利用して、アジアをはじめ海外グランプリへと旅行するプレイヤーも増えてきている。

 あなたも、是非、海外でマジックを!

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