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Round 14:黒田 正城(大阪) vs. 栗原 伸豪(東京)

Round 14:黒田 正城(大阪) vs. 栗原 伸豪(東京)

By Daisuke Kawasaki

kurodakurihara

 グランプリ・新潟も、残すところ2試合となり、多くのプレイヤーが目標をマネーフィニッシュへと下方修正し始める、煮詰まった時間となった。

 そして、このラウンドで勝てばトップ8をほぼ確定させるマッチアップを戦うのは、日本人初のプロツアーチャンピオン黒田 正城(大阪)と、先週行われたグランプリ・台北で優勝した栗原 伸豪(東京)というまごう事のないトッププレイヤーふたり。

 彼らのプレイを、決勝ラウンドでも是非見たいと思うマジックファンも多いかと思う。

 そして、個人的な感情としても、両方のプレイヤーにトップ8に残って欲しい。

 だが、このラウンドでトップ8をほぼ確定させられるのは、ひとりだ。

Game 1

kurihara 先手黒田が《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》をキャストすると、栗原も鏡うち。これが相打ちしたところで、黒田は《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》をキャスト。すると、栗原が苦笑。

 栗原がキャストしたのも、なんと《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》。

栗原 「ナイスミラーマッチですね」

 またも相打ちしたところで、黒田が《棍棒のトロール/Cudgel Troll》、栗原が《包囲マストドン/Siege Mastodon》とついに分岐が発生する。

 《包囲マストドン/Siege Mastodon》をキャストするためにフルタップ状態の栗原に対して、黒田は《棍棒のトロール/Cudgel Troll》をアタック。栗原はこれをスルーしてライフは16。黒田は《酸のスライム/Acidic Slime》で栗原の《森/Forest》を破壊してターンを終了する。

 栗原は、《棍棒のトロール/Cudgel Troll》は《絡め取る蔦/Entangling Vines》で対処したものの、《酸のスライム/Acidic Slime》のダメージを食らって、ライフは14。黒田は《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》を追加する。

 ここで栗原は、2枚目の《包囲マストドン/Siege Mastodon》。そして《包囲マストドン/Siege Mastodon》がアタックし、黒田のライフは17。

 黒田は、さらに《酸のスライム/Acidic Slime》でアタック。これが通って栗原のライフは12。そして、黒田のキャストした《大喰らいのワーム/Craw Wurm》を見ると、苦笑する。黒田の土地は7枚で、そのうち1枚は《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》であるため、明らかに栗原のクロックが足りない。

 栗原は、ここで《包囲マストドン/Siege Mastodon》2体でアタックし《大喰らいのワーム/Craw Wurm》には《平和な心/Pacifism》、さらに《目潰しの魔道士/Blinding Mage》キャストと、ある程度固まった状態を作る。

 そして、長考。その末に《自然のらせん/Nature's Spiral》で《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》を墓地から拾う。

 ここで栗原の手札はついに2枚。そう、セットランドを控えてまでキープしていた手札が2枚となったのだ。

 当然、黒田はここで《精神腐敗/Mind Rot》。まさか、二日続けて覇王の2枚手札破壊を見る幸運に恵まれるとは思わなかった。

 閑話休題。手札がゼロの栗原に対して、黒田はアタックを続けつつ《尊き一角獣/Prized Unicorn》をキャストする。

 だが、絶体絶命の栗原のトップデックは《守護熾天使/Guardian Seraph》。

 返しで黒田は、手札をゼロにして、《黒騎士/Black Knight》をキャストし、《衰弱/Weakness》を《守護熾天使/Guardian Seraph》に。

 《守護熾天使/Guardian Seraph》が1点ずつ黒田のライフを削る展開となるが、黒田のコントロールする土地の中には、まだ《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》がある。

 これをクリーチャー化し、さらに《暴走するサイ/Stampeding Rhino》をキャストした黒田は、ついに《黒騎士/Black Knight》でのクロックを刻みはじめる。

 栗原も、ガーゴイルトークンへ2枚目の《平和な心/Pacifism》をエンチャントし、《守護熾天使/Guardian Seraph》の1点のクロックを維持する。

 この均衡を破るのに、派手なレアカードなど必要無い。

 栗原のように《カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin》でも1枚引けば、一気に天秤は傾くのだ。

栗原 1-0 黒田

Game 2

kuroda 先手の黒田は、1ターン目の《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》から2ターン目に《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》をキャスト。栗原は《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》をキャストし、《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》を相打つのだが、黒田が追加してだしてきた《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx》をみて「つえ」と一言。

 とはいえ、栗原は対抗策として《目潰しの魔道士/Blinding Mage》をキャストする。だが、戦場の優位は現状、黒田にある。黒田はさらに《尊き一角獣/Prized Unicorn》をキャストする。

 栗原も《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》をキャストするのだが、黒田の追加は《大貂皮鹿/Great Sable Stag》。まさにしかたない。

 と、いってばかりもいられないのがプロプレイヤー。栗原も、きっちり《守護熾天使/Guardian Seraph》をキャストして、優位を渡さない。なにせ、黒田は土地が事故気味なのだ。

 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》の助けもあって、土地3枚でも十分に展開できている黒田は、《精神腐敗/Mind Rot》をキャストし、栗原の選択肢をつぶし、じわじわとライフを攻める。

 栗原も、《守護熾天使/Guardian Seraph》でライフを守りつつ、飛行でのアタックで黒田のライフを攻めはじめる。やはりこのゲームもシーソーゲームとなった。

 《尊き一角獣/Prized Unicorn》には《絡め取る蔦/Entangling Vines》をエンチャントさせ一時的とはいえ対処した栗原だが、黒田のキャスト下《暴走するサイ/Stampeding Rhino》に対処し続けなくてはならない為、《エメラルドのオリックス/Emerald Oryx》が止まらない。

 ならば、こちらも止まらなければいい、と栗原はさらに天使を、しかも《セラの天使/Serra Angel》を戦場に追加する。

 まさか、黒田が天使に殴られるのを見る日がくるなんて。

栗原 2-0 黒田

 こうして、このラウンドでは栗原がトップ8入賞をほぼ確実にした。

 一方の黒田は、トップ8がかなり厳しい状況に追い込まれた事になる。

 栗原は試合後にこう語った。

栗原 「黒田さん、僕の次の相手が黒田さんとライン争うようだったら、僕、勝ちますから」

 黒田の活躍を、みなが待っている。

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