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Round 4:三田村 和弥(千葉) vs. 山本 賢太郎(東京)

Round 4:三田村 和弥(千葉) vs. 山本 賢太郎(東京)

By Shiro Wakayama

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 「魔界の番人」こと三田村 和弥。昨年のプロツアー・ホノルルで優勝し見事プロプレイヤーレベルを8とし、今年は世界を転戦している文字通りのプロプレイヤーである。2週前のグランプリ・ワシントンからプロツアー・サンファン、ここ仙台から、翌週はグランプリ・マニラという強行軍でマジック漬けの日々を送っている。

 対する山本はプロツアー・サンディエゴで高橋 優太と共に準優勝し、現在は仕事と学業の合間を縫いながら練習を重ね、グランプリ神戸ではTOP8という成績を残している。

Game 1
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 先手山本。お互いにマリガン無しで開幕したこのゲーム。山本は《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》《吠えたける鉱山/Howling Mine》と好調な滑り出し。いわゆる《時の篩/Time Sieve》と《蔵の開放/Open the Vaults》を使ったコンボデッキだろうか?

 三田村が土地を淡々と置くのみでターンを返しているのを尻目に、さらに《吠えたける鉱山/Howling Mine》を追加して、着々とデッキの回転速度を上げていく。

 三田村は3ターン目に少し考えて《忘却の輪/Oblivion Ring》で《吠えたける鉱山/Howling Mine》を退場させて、ゲームのスピードを遅らせようと画策する。

 だが、相変わらず場に鎮座している《吠えたける鉱山/Howling Mine》のお陰で、山本のデッキはぐるぐると回り続ける。《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》x=2から《予言のプリズム/Prophetic Prism》をプレイ。マナ差を広げつつ、場に5個目のアーティファクトを揃えて《時の篩/Time Sieve》の登場を待つ。

 三田村は、小考の後、自らに残された時間を悟ったのか意を決して《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をプレイ。自分にもターンが平等に与えられている間に勝負を決めようと画策する。

 しかし山本は《時間のねじれ/Time Warp》でターンを獲得し、《吠えたける鉱山/Howling Mine》の恩恵を最大限に享受しつつ、《時の篩/Time Sieve》をプレイ。

 さらに次なる自分のターンで《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》を出して小考。結局境界石をアンタップして、《予言のプリズム/Prophetic Prism》を展開。《時の篩/Time Sieve》で追加ターンを獲得。

三田村「ねぇ、これ暇なんだけど。。。」

 三田村がプレイしたのは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》と《忘却の輪/Oblivion Ring》だけ。その他の主な業務は手札をシャカシャカさせる事のみ。対する山本をは忙しそうにデッキを回転させる。《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》から《予言のプリズム/Prophetic Prism》をサーチ。

 《時の篩/Time Sieve》の能力で追加ターンを得たうえで、《蔵の開放/Open the Vaults》をプレイ。場に戻ってくるアーティファクトは10以上。

三田村「負け。。」

三田村0-1山本

 メタゲーム的には、ジャンドとバントにきついという、かなり向かい風が吹いている《蔵の開放/Open the Vaults》デッキだが、いわゆる"青白コントロール"系のデッキには無類の強さを発揮する。去年のスタンダードでクイッケントーストに対して圧倒的な強さを誇っていたのとまったく同じ図式である。

Game 2
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 三田村先手。互いにマリガン無し。

 ファーストアクションは山本の《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》x=1からの《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》。

 三田村はあろうことか土地が2枚でストップしてしまい、次のターンに引き込んだ《前兆の壁/Wall of Omens》でライブラリーを掘っても土地にたどり着けず、ディスカードをしてしまうことになる。

 この隙に一気にゲームを決めようと画策した山本は《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》をプレイ。さらにアンタップして《万華石/Kaleidostone》を展開。場にあるアーティファクトの数は5個。対処できなければ早々にゲームが終わる。

 しかし、何とか土地を引き込んだ三田村。《忘却の輪/Oblivion Ring》で《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》を対処して、なんとか虐殺劇を回避する。

 土地が止まっている三田村を少し覗き込んで考え込む山本。このまま押し切れると判断したのか、三田村が土地を引き込むリスクを抱えたうえで《吠えたける鉱山/Howling Mine》を力強くプレイ。《万華石/Kaleidostone》をはじめとした軽量のキャントリップ系のカードと併せてライブラリを掘り進めようとする。

 それでも土地が引き込めない三田村を尻目にx=3で《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をプレイ。マナ差がどんどん開いていく。

 土地は引き込めたものの、このまま只ゲームを進めていくと、敗北が待っている。三田村はここで長考に入り、勝利への細い道を模索する。

 三田村教室の教授が出した結論は、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》で《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》x=3を起こさないというプラン。

 《吠えたける鉱山/Howling Mine》で供給される膨大なリソースを有効活用するためのマナベースを攻めて、時間稼ぎを狙う。

 だがここで、山本が淡々とプレイするのは《神話の水盤/Font of Mythos》。さらにx=3で《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》を追加し、場にあるマナの差は5:14と圧倒的なものに。

 三田村を見つめる、ウォーミングアップを続けるプレインズウォーカー達だが、この場では何の役にも立たない。手札にある《否認/Negate》と《剥奪/Deprive》で山本の動きを縛りつつ、《巡礼者の目/Pilgrim's Eye》で土地を確保。《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》のカウンターを6個とし、最終奥義をちらつかせながら、逆に山本にプレッシャーをかける。

 大量のカードが毎ターンもたらされているにも関わらず、有効牌を引き込めない山本に対し、三田村は《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》で《神話の水盤/Font of Mythos》を破壊する。

 《時の篩/Time Sieve》と《時間のねじれ/Time Warp》を引き込めない山本は業を煮やしたのか、《万華石/Kaleidostone》を3枚生贄に捧げたうえでの《蔵の開放/Open the Vaults》。6マナで3枚ドロー+《神話の水盤/Font of Mythos》を場に戻す。これは予定調和的に《否認/Negate》されるも、山本もしっかりと《否認/Negate》しかえして、これを通す。

 しかし、フルタップ状態になった山本に対して牙をむく三田村。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をプレイして+3/+3能力を使ってアタック。山本ライフを12とする。さらに《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》でライフを9とし、次のターンのアタックで山本のライフを削りきれるようにライフを詰める。

 後が無い山本だが、ここで引き込んだのは《祓い士の薬包/Dispeller's Capsule》。これをカウンターの応酬の末、着地させ《忘却の輪/Oblivion Ring》を破壊。《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》を場に呼び戻す。そしてアーティファクトをアンタップして、プレイするのは《時間のねじれ/Time Warp》。

 当然どうしようもない三田村。

三田村「俺に勝った後絶対3連敗とかするんだよなぁ。。やまけん。」

山本「いやいや、フラグ立てるのやめてくださいよ!がんばるんで!!」

三田村0-2山本

山本win!

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