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Round 7:齋藤 友晴(東京) vs. 平島 佑太郎(福岡)

Round 7:齋藤 友晴(東京) vs. 平島 佑太郎(福岡)

By Shiro Wakayama

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 言わずとしれた07年度プレイヤーオブザイヤーの齋藤。現在はMTGの通販サイトを運営し、6月には高田馬場にマジック専門店をオープンするなど、精力的にマジックの振興をしているプレイヤーである。マジックを通じて世の中のハッピーの期待値を高めたいと心から願う齋藤。今回は青白系のデッキを持ち込んでおり、本人曰く、「75枚しっくり来てて、ツイッターで興奮をツイートしようと思ったけど、時間なくてやめた。」という程完成度が高いデッキだそう。今年度は殿堂の資格も持っており、是が非でも成績を残したい齋藤。

 対する平島は福岡を拠点に活動するプレイヤーで、昨年度の大躍進でグレイビートレインに乗り込んだ行弘と頻繁に情報交換を行っているそうだ。

 今回持ち込んだジャンドは3つのゲームデイトーナメントで驚異の19連勝をしたという珠玉のジャンド。

Game 1
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 先手平島。

 お互いマリガン無し。ファーストアクションは先手平島の《不屈の自然/Rampant Growth》。最近では少し数が減ってきたような印象も受ける、マナランプ型のジャンドである。
 対する齋藤は《前兆の壁/Wall of Omens》をプレイしてターンを返す。最近流行りの青白系コントロールデッキ。だが、先日のグランプリワシントンでの結果からもわかるように、同じアーキタイプでも様々な派生形がある。果たしてどのようなタイプのデッキなのだろうか。

《荒廃稲妻/Blightning》は《否認/Negate》で退け手札を守る齋藤。さらに《前兆の壁/Wall of Omens》を加えて盤面をしっかりと作り上げる。

 手札に《荒廃稲妻/Blightning》×2、《不屈の自然/Rampant Growth》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》とあり、簡単な2択ではなく、様々な選択肢があう平島。小考した上で《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をプレイ。めくれたのは《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》。平島にゆっくりとしたゲームプランを強要するは《前兆の壁/Wall of Omens》2体。

 齋藤は少し悩んで、土地を4つ立たせてターンを返す。メインでは固定スロットとは言えない《否認/Negate》をプレイした齋藤。さらに何かインスタントを構えているのか、それとも手札が芳しくないのか。。。

 平島は帰ってきたターンで少し悩んだあと、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》のみでアタック。パンプした後に少し悩む齋藤。《流刑への道/Path to Exile》があるのか、それともブラフなのか。結果として何もアクションをしない齋藤のライフは14となる。

 さらに第2メインフェイズで《不屈の自然/Rampant Growth》、《荒廃稲妻/Blightning》とプレイする平島。熟考した齋藤は《流刑への道/Path to Exile》と《忘却の輪/Oblivion Ring》をディスカードして、残る齋藤の手札は1枚。

 《荒廃稲妻/Blightning》とフェッチランド起動で齋藤のライフは10。

 ここで先ほど熟考した上で見事に守りきった《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をプレイして、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》に退場願い、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》の忠誠カウンターを4とする。

 しかし、平島は少し悩んで、場の状況を整理すると、《荒廃稲妻/Blightning》と《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》の合わせ技によって、ディフェンス力に定評のある《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》は瞬時に墓地へと送り込まれ、さらに齋藤の手札は0と、丸裸になってしまう齋藤。

齋藤「《荒廃稲妻/Blightning》きちぃ。。。」

 絶妙のタイミングでプレイされた平島の《荒廃稲妻/Blightning》は齋藤のプランを大きく崩す。山の上から救援に来た《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》も、ただの4マナの《渦まく知識/Brainstorm》+3ライフゲインとなってしまう。本来ゲームを決める力を持つこのプレインズウォーカーだが、押されているこの状況では真価を発揮できない。

 しっかりと土地を引き込んで《地盤の際/Tectonic Edge》で《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を破壊。平島のクロックを遅らせる事に成功する。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》で即刻退場してしまう《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》だが、ライブラリーの上に《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を積み込むという大役を果たしており、何とか盤面のクロックを止めようとする。しかし、そんな強力なプレインズウォーカーを全く意に介さず、ノータイムで《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》でプレイヤーにアタックする平島。齋藤も「本体?」聞き返すが、攻撃の対象は齋藤。

 熟考の上、通して齋藤のライフは7。

 次のターン土地をおいて《天界の列柱/Celestial Colonnade》で受け止めようとするが、ここで出番を待っていた《終止/Terminate》が予定調和的に打ち込まれ、兵士トークンでブロックするも、次のターンのアタックに対する防御策を持たない齋藤に、容赦なく山の上から《稲妻/Lightning Bolt》をたたきつけ、齋藤に挽回のチャンスを与えなかった。

齋藤 0-1 平島

Game 2

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 先手齋藤。平島はマリガン、マリガン語の手札は《荒廃稲妻/Blightning》×3、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》×2、土地1枚という厳しいもの。厳しい顔をしながらマリガンを選択する平島。
 ダブルマリガンの平島の立ち上がりをさらに遅らせるべく、《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》に勢いよく《広がりゆく海/Spreading Seas》という展開が2ターン続く。
 そうこうしているうちに、齋藤の場には《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》が登場。次のターンには早々に兵士トークンを飛ばして平島のライフを詰めにかかりつつ、《前兆の壁/Wall of Omens》を2枚場に追加して、盤石の態勢をとる齋藤。

 なんとか《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を引き当てて、心細いながらも色マナを確保した平島。だが、《広がりゆく海/Spreading Seas》の対象になっていた土地を確認して、1枚を《地盤の際/Tectonic Edge》で破壊すると、さらに《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をプレイして、平島のマナを完全に縛る。

 ダブルマリガンの上に徹底的にマナを攻められた平島は敢え無くここで投了。

齋藤 1-1 平島

Game 3

 先行平島。お互いにマリガン無し。

 ファーストアクションは平島の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》。

 ノータイムでアタック、パンプとするが、齋藤は小考して《流刑への道/Path to Exile》を打ち込む。

 4ターン目には、《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》をキッカー込で場に着地させることに成功する平島。先ほどの《流刑への道/Path to Exile》分と込みでマナ差が5:2と大きく開く。そして、平島の場には《怒り狂う山峡/Raging Ravine》と《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》といやらしい土地が並ぶ。青白にとっては相当嫌な展開である。

 《忘却の輪/Oblivion Ring》で《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》を対処と、不本意な交換を強いられる齋藤だが、平島の《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を即《審判の日/Day of Judgment》。何とか盤面のクロックを相当することに成功する。

 ここで大きく悩んで今後のゲームプランを練り込んだ平島は《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》をプレイして、《闇の腹心/Dark Confidant》よろしくライブラリーのトップをめくる。ここで引き込んだのは《荒廃稲妻/Blightning》。めくり合いの様相を呈しているこの状況で、《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》はあまりにも強い。

 盤面で大きく水をあけられている齋藤はここで再度頬を強く叩いて自分に檄を飛ばす。

 《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》のテキストを慎重に確認したうえで、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をプレイ。《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を寝かしつける。しかし平島の場には更なる《怒り狂う山峡/Raging Ravine》と《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》が鎮座していて、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》は短命な運命を持っているようだ。

 少しマナフラッド気味だった平島が引き込んだのは念願の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》。めくれたのは《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》といまいちだったが、《荒廃稲妻/Blightning》と《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》で即刻《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》打ち取る。齋藤の手札からこぼれおちたのは《流刑への道/Path to Exile》と《広がりゆく海/Spreading Seas》。

 対処手段を墓地へと叩き落とし、《怒り狂う山峡/Raging Ravine》と《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》で齋藤のライフを詰める平島。しかし《地盤の際/Tectonic Edge》でライフを守る齋藤。

 終始平島に傾き気味だが、ぎりぎりのところで均衡を保っているゲームの趨勢。しかし、《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》は《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》の能力によって、ドラゴンへと変貌をとげ、挽回が難しそうな場になって行く。

 ライフが0を割ってしまいかねない齋藤は不本意ながらも、《天界の列柱/Celestial Colonnade》で《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を相討ちにとり、ドラゴンの攻撃が通ってライフは9に。更に次のターン、《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》で《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を手札に加え、ドラゴンと《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》のアタックでで齋藤のライフを1へと落とし込む。

 ライフの回復手段を持たない齋藤は念のためライブラリーのトップを確認して爽やかに負けを宣言した。

齋藤 1-2 平島

平島win!

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