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Round 9:渡辺 雄也(神奈川) vs. 石村 信太朗(埼玉)

Round 9:渡辺 雄也(神奈川) vs. 石村 信太朗(埼玉)

By Kazumasa Koji

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 「今日初先手!」

 今日8-0の渡辺は、ダイスロールの後嬉しそうに笑う。お互いのデッキを知っている雰囲気の両者は、レシピについて意見を交換しながら念入りにシャッフルを重ねた。デッキ、そしてカードを優しく大事そうに扱う渡辺の仕草は、個人的には非常に好感度が高い。
 対する石村も7-0-1と好調。「ライザ」のHNで知られる石村も、Limits09での準優勝やGP静岡08のTOP8など、多くの受賞暦を持つ強豪だ。「あんまりデッキばらしたくないんで......。《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》デッキ、くらいでお願いします」と話すところを見ると、シークレットテクに期待が掛かる。

Game 1
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 最初の7枚の手札を1枚づつゆっくりと手にとり、暫く思案した渡辺は静かにテイクマリガン。続く6枚をキープし、《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》をタップインして、2ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》を置くが、2枚目の土地は置けない。

 石村も《天界の列柱/Celestial Colonnade》を置いた後、2ターン目は土地を置かずにディスカードしたのは《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》だ。

 「相当怪しいよね、お互い」

 「絶対2ターン目終わった場じゃないよね」

 2枚目の土地が引けない石村は、続けて《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》《前兆の壁/Wall of Omens》《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》と連続でディスカード。

 渡辺は《天界の列柱/Celestial Colonnade》を引き込んで、《極楽鳥/Birds of Paradise》《前兆の壁/Wall of Omens》と並べ、《貴族の教主/Noble Hierarch》で賛美パンチを浴びせた。

 更に追加された《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が+2能力で石村のドローから土地を排除しだし、諦めた表情でサイドボードに手を掛けた。

渡辺 1-0 石村

Game 2

 1ゲーム目で敗北した石村が後手を選び、先ほどとは逆に石村がテイクマリガン。

 1ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》を召喚した渡辺だが、石村は即座に《失脚/Oust》でライブラリーの2番目へと送り込む。

 渡辺は《島/Island》《森/Forest》《平地/Plains》から《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》を場に加えた。

 石村は2ターン目に《予言のプリズム/Prophetic Prism》、そして《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》から《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》でマナを伸ばす。

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 再度引いてきた《貴族の教主/Noble Hierarch》を着地させてから《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》で賛美攻撃して2点のダメージ。続くターンに《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》と2枚目の《貴族の教主/Noble Hierarch》を加えて4点のダメージと、地道に石村の残り時間を削っていった。

 取り合えずまた《貴族の教主/Noble Hierarch》を《失脚/Oust》させる石村。

「《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》のマナコストって何でしたっけ」

「青が3つ。あおあおあおしろしろくろくろ」

 どうやら、mtg-jp.comに津村が連載している記事でも取り上げられた、《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》デッキというのが石村のデッキの正体らしい。それなら《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》に《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》と《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》というマナブーストも頷ける。

 しかし渡辺は6マナがありながら有効なアタッカーを引けていないようだ。《貴族の教主/Noble Hierarch》2体の賛美で《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》がパワー3となって、また石村のライフを3点減らした。

 やっと《復讐蔦/Vengevine》を引いた渡辺は単独でアタック。1度目は《前兆の壁/Wall of Omens》で防ぎ、2度目は《流刑への道/Path to Exile》で除外した

 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》で《硬鎧の群れ/Scute Mob》と3枚目の《貴族の教主/Noble Hierarch》を手札に入れると、石村は

 「もう無理だー。なんでここに座ってるのか解らないし......」

 と、テーブルの上に突っ伏したのだった。

渡辺 2-0 石村

 試合終了後、今の2ゲーム目に《復讐蔦/Vengevine》がトップデッキだったのかどうか、渡辺に聞いた。

渡辺 「《復讐蔦/Vengevine》も《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》も両方初手から持ってました。相手が《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》デッキは大味なデッキで、《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》を打たれてしまうと負けちゃうんで。盤面にクロックが無かったらフルタップで《復讐蔦/Vengevine》出したりしてましたけど、ずっとそれをケアした動きをしてました。《否認/Negate》持ってたんで、ずっと構えてましたね」

 流石、トッププロ。

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