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Round 9:森 勝洋(大阪) vs. 宮本 貴弥(千葉)

Round 9:森 勝洋(大阪) vs. 宮本 貴弥(千葉)

By Daisuke Kawasaki

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 前回の国内グランプリで、横浜のチャンピオン「帝王」森 勝洋(大阪)が、ここまで無敗の2-0街道をはしり抜け、最終戦を迎えた。

 使用するデックは現時点での全勝者に3名を送り込んでいる《前兆の壁/Wall of Omens》《海門の神官/Sea Gate Oracle》を投入した通称キブラー・バント。と言っても、やはりここは森オリジナルのエンペラーチューン。向かいのテーブルで勝ち抜けマッチを戦っており、デックをシェアされてる黒田 正城(大阪)をしても「リストが禍々しすぎて......」と語るほど。

 対するは、宮本 貴弥(千葉)。

 ちょっとした余談だが、千葉のプレイヤーというのは、たとえば、昨年末のThe Finalsで準優勝した小松といい、先週のプロツアー・サンファンに参戦した萩原といい、入れ替わり立ち替わり新たなプレイヤーが勝ち星を挙げていくという特徴がある。

 このプレイヤー層の厚さが、「魔界」千葉の一番の魅力ではないだろうか。

Game 1
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 先手の森が、マリガンから1ターン目、2ターン目とアクションが無い一方で、宮本は、1ターン目《極楽鳥/Birds of Paradise》から、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》《貴族の教主/Noble Hierarch》キャストという潤沢なマナを用意できる立ち上がり。

 森のファーストアクションは、3ターン目の《海門の神官/Sea Gate Oracle》。

 その返しで宮本がそのマナを利用して《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》をキャスト。そして、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》がアタック。

 《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》がサーチされ、エンチャントされた所で、森は、今日、初めて、自分から土地を片付けた。

宮本 1-0 森

Game 2

 今度は、後手の宮本がマリガン。

 だが、森が《貴族の教主/Noble Hierarch》スタートながら、2ターン目にアクションが無かったのに対して、宮本は2ターン目に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をキャストし、マナ加速競争で追いつき、追い抜く。

 しかし、この《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》はその上陸能力を果たす前に《未達への旅/Journey to Nowhere》で追放世界へ旅立つ。宮本は、ここで《貴族の教主/Noble Hierarch》をキャストするのだが、返しで森が《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》。

 2枚の《貴族の教主/Noble Hierarch》がサーチされ、そのうち1枚は戦場に。

 宮本は、《活発な野生林/Stirring Wildwood》をクリーチャー化して、賛美された4/5でアタック。

 ここで森は、3体目の《貴族の教主/Noble Hierarch》もキャスト。さらに《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を追加すると、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》に飛行と+3/+3を与え、9/8にしてアタック。これで宮本のライフを10とする。

 宮本は、全てのマナを使い切って、《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》をキャスト。

 ここで、森は小考。結果、先ほどのターンと同じように《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》を9/8にし、宮本のライフを1にする。そして、《天界の列柱/Celestial Colonnade》をセットするとターンを返す。

 宮本は、《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》をセットすると、《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》へとプロテクション(緑)をつけ、居並ぶ《貴族の教主/Noble Hierarch》にブロックされないようにする。

 そして、《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》がアタック。これがふたつの賛美とサーチされた《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》によって16/17というサイズに。森のライフは16。

 だが、ここで森は《流刑への道/Path to Exile》を持っていた。《流刑への道/Path to Exile》に対する備えとして《バントの魔除け/Bant Charm》を持っていた宮本だったが、森はさらに先の《否認/Negate》まで持っていた。

宮本 1-1 森

 1勝1敗のタイで迎えた最終ゲーム。

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 ちょうどこの頃、隣でフィーチャリングされている八十岡 翔太(神奈川) vs. Brian Kibler(アメリカ)の対戦は2-0のストレートでKiblerが勝利し、本日最初の全勝者となった。当然、使用しているデックはキブラー・バント。

 一方のこちらのテーブルで初日全勝の栄光を獲得するのはどちらか。

Game 3
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 後手の森がマリガンしたのに対して、宮本はダブルマリガン。

 宮本が、《極楽鳥/Birds of Paradise》からスタートしたのに対して、森は、1ターン目の《貴族の教主/Noble Hierarch》から、2ターン目に《硬鎧の群れ/Scute Mob》という展開。宮本も、2ターン目に《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》をセットした上で続く土地を引かず、どちらもあまり良好とは言えない立ち上がりとなった。

 森は、《硬鎧の群れ/Scute Mob》でアタックした後に、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を追加。トークンを生み出し、続くターンからは、+3/+3でのアタックを決める。

 ここで《硬鎧の群れ/Scute Mob》に対しては《バントの魔除け/Bant Charm》という抵抗を見せた宮本だったが、《極楽鳥/Birds of Paradise》を《忘却の輪/Oblivion Ring》で追放されてしまう。

 そのまま、土地を引けなかった宮本は、森の《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》に対処することはできないのだった。

宮本 1-2 森

 「個人戦の初日全勝は初めてかな。まぁ、難しいね、初日全勝」

 自分の力を信じすぎ、マジックを愛しすぎた男、森 勝洋。この勢いのまま、明日も走り抜けることはできるか。

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