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Round12:小松 智史(千葉) VS. Brett Blackman(アメリカ)

Round12:小松 智史(千葉) VS. Brett Blackman(アメリカ)

By Shiro Wakayama

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 The Finals09で、最終戦では山本 明聖に敗れはしたものの、見事準優勝した小松。聞けば今春に大学へ進学したとのことなので、若手と書こうと思ったら、実は10年選手だという。対するBrettも若干20歳にしてキブラー達と共に、グランプリ仙台-マニラと連戦をしにきているとの事。

 フィーチャーテーブルに呼ばれる、実績に裏打ちされた強豪達とは違う、フレッシュな空気を発散している二人。さらに勝ち星を重ね、Top8への歩みを進めるのはどちらだろうか。

Game1
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 先手brett。brettマリガン。

 ファーストアクションは後手小松の《広がりゆく海/Spreading Seas》。brettのプレイした土地は《森/Forest》と《平地/Plains》とまだまだアーキタイプがわからない。

 《不屈の随員/Dauntless Escort》を2体並べるbrett。対する小松は《前兆の壁/Wall of Omens》をだしつつ《地盤の際/Tectonic Edge》でbrettの《天界の列柱/Celestial Colonnade》を墓地へと送り込む。青白系のデッキが得意とする、ゆっくりとしたゲームプランへとbrettを誘導していく。

 後続を展開できないbrettは《天界の列柱/Celestial Colonnade》をおくのみに留まり、小松は粛々と《忘却の輪/Oblivion Ring》をプレイし、《不屈の随員/Dauntless Escort》を異次元へ。さらに2枚目の《天界の列柱/Celestial Colonnade》を《地盤の際/Tectonic Edge》で再度墓地へと送り込む。

 その後土地を全て起こしたままターンを返したbrettの表情を覗きこんだ小松は、相手の手札にクロックが少ないと読んだのか、力強く《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》プレイして一気に攻勢にでる。brettは《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をプレイして、小松へプレッシャーをかけようとするのだが、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の忠誠値を減らすのは相当に難しそうな雰囲気が漂う。

 盤面の優位を築き、一気にゲームを決めたい小松は《思考の泉/Mind Spring》X=3でプレイ。少し悩んでゲームプランを練り上げた小松のプレイは《不屈の随員/Dauntless Escort》を《流刑への道/Path to Exile》で場外へ。さらに兵士トークンを《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の力で飛ばし、ライフを詰める。
 落ち着いて、淡々とプレイをする印象が強い小松だが、ここという時にはしっかりとライフを詰めに行く。

 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》こそ対消滅してしまうものの、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》を盤面に追加して、盤面をより強固なものにしていく小松。brettは《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をプレイして、攻勢を押し留めようとするが、小松は待っていましたとばかりに、《軍部政変/Martial Coup》x=6でプレイ。兵士を整列させて、攻撃の準備を整える。

 brettは少し遅刻気味の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で解決策を探しにいくが、時すでに遅し。小松の軍勢がbrettを蹂躙した。

小松 1-0 brett

Game2
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 先手brett。マリガン無し。brettは《極楽鳥/Birds of Paradise》を皮きりに、苦笑いしながら《貴族の教主/Noble Hierarch》を2枚展開。急激にマナを伸ばす。

 《予言のプリズム/Prophetic Prism》を出す事しか出来ない小松を尻目に、brettは《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》を高速召喚。マナクリーチャー達を《審判の日/Day of Judgment》で一掃する小松だが、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》が無人の荒野を駆け抜ける。

 小松も《悪斬の天使/Baneslayer Angel》の天使をプレイするが、そもそも《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》のサイズは6/6な上に、アタックに行ってしまうと《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》の餌食となってしまうため、なんら解決にはならない。

 このまま一気にbrettがゲームを決めるかと思われたが、何もひけないbrett。ライブラリーを拳で叩いて気合いをこめるが、ライブラリーはそれに応えてくれない。

 いまいちエンジンが温まりきらないbrettとは対照的に、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をプレイして《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》を寝かしつける小松。ギデオンの能力自体は起動できるが、ひとまずクロックは押さえつけることに成功する。

 brettは《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》をプレイするにとどまるが、次ターンには小松は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイして《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》をバウンス、《地盤の際/Tectonic Edge》で《天界の列柱/Celestial Colonnade》を破壊。《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》でもう一枚の《天界の列柱/Celestial Colonnade》を寝かして、brettの行動を大きく制限しながら、盤面の優位をすこしづつ手繰り寄せていく。

 攻勢に出ていたはずのbrettだが、いつのまにか天秤は大きく小松に傾いてしまう。大きくため息をつきながらライブラリートップに願掛けするbrettだが、結局何も解決策を引けない。。結局2体目の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が並んだところで、brettは手を差し出した。

小松 2-0 brett

 カメラを向けるとにこやかにピースをしてくれるbrett。常にプレイが早く淡々とプレイするその様は大器の片鱗を覗わせる。世界のレベルが上がり、相対的に日本の層が薄いという声もきこえるが、千葉では若手と古豪の交流も盛んで、後進の育成が成功しているようにも見受けられる。FINALSだけでなく、このままグランプリのTOP8にも名乗りを上げるのだろうか。プロツアーサンファンで10位と好成績を残した佐々木、グランプリでも好成績を残す小松。日本の若手も着実に育ってきている。

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