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準々決勝:下谷 裕行(北海道) vs. 八十岡 翔太(神奈川)

準々決勝:下谷 裕行(北海道) vs. 八十岡 翔太(神奈川)

By Kazumasa Koji

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 15ラウンドでマッチアップされ、IDしてTOP8を決めた両名が準々決勝で再会する事となった。

 mtg-jp.comでもお馴染み、もう読者の皆様にも説明不要だろう。リアルとオンライン、両方のマジックでPoYを獲得した世界でただ一人の男といえば八十岡 翔太。「ジャンド以外と対戦したかったんで、この当たり運は悪くないです。取り合えず決勝まで行きたいですね」と語った。対戦前の握手写真も手馴れた雰囲気で応じ、まさに王者の風格という言葉が相応しい。

 それと対照的に、緊張で手も声も震える下谷はBye無しから初日8-1、2日目も6-0して2つのIDを選び、悠々とこの場所への切符を手に入れた。北海道のプレミアイベントには常に参加し、筆者が「BJ Shop札幌店」にて開催しているFNMなどのイベントにも良く参加して頂いている。貪欲に勝利を求めるプレイスタイルが特徴だが、日本規模での大きな大会で上位に残った経験があまり無く、対戦中多くのギャラリーが付くとプレッシャーでミスプレイが増えるのが悩みらしい。口癖はトップデッキした後の「ひっきよえぇぇぇー」だ。

Game 1
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 ダイスロールで勝利した八十岡は、「久しぶりにダイス勝ったー!」とガッツポーズ。下谷はそれを見てげんなりした表情だが、1ターン目の《極楽鳥/Birds of Paradise》から《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と展開は悪くない。更に手札には《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が2枚控えている。青マナが足りなかった為《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》《極楽鳥/Birds of Paradise》と加えて、次のターンに備えた。

 その《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を《稲妻/Lightning Bolt》で焼いた八十岡は、3ターン目に《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を召喚。

 《極楽鳥/Birds of Paradise》が無事生き残った下谷は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を着地させることに成功。取り合えず忠誠度を5に高めてから《地盤の際/Tectonic Edge》をセットし、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》の能力で白マナを得て、八十岡の《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を破壊した。

 八十岡は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》が《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》へ攻撃、《荒廃稲妻/Blightning》も《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に振り向けて、青い神話レアが墓地へ置かれる。

 が、先ほどお伝えしたように下谷は初手から《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を2枚持っておりすぐさま2枚目を出して、今度は+0能力を使用。手札の充実を図った。

 八十岡は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》憎しとばかり、召喚したばかりの《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》(続唱は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》)と1体目の《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》で、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に立ち向かう。マナクリーチャーでブロックする事もできた下谷だが、マナが減るのを嫌ってかこれをスルーした。

 そして下谷は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を三度呼び出す。戦前、「俺のデッキは4枚の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が強いんだよ」と話す程、自信を持ったデッキレシピだ。そして《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を召喚する。

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 八十岡はすぐさま《終止/Terminate》で《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を除去し、3体目の《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を並べて、下谷と《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》にフルアタックを続け、3枚目の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》も墓地へ置かれる事となった。

 まだ喰らい付きたい下谷は2枚目の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を唱え、ジャンドの八十岡の除去切れを伺う。が、これも《終止/Terminate》でしっかり処理。

 あとはブロッカーの乏しい戦場で八十岡がフルアタックを数回続けると、下谷のライフは0を下回った。

 挑戦者下谷の3枚の《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に2枚の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》という仕掛けを王者の風格で全て捌き切り、何もさせなかった。

 その男の名は、八十岡 翔太。

下谷 0-1 八十岡

Game 2

 6枚の手札でゲームを始めた下谷の初動は、2ターン目の《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》。八十岡はこれに《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》で応える。

 下谷は続くターンに《地盤の際/Tectonic Edge》をセットして4マナが出る状態になったが、土地から青マナが出ない。ひとまず《不屈の随員/Dauntless Escort》を召喚した。

 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》がパンプアップして下谷のライフを4点削った後、八十岡はマナベースを攻めるべく《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》を《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》に唱え、下谷は《不屈の随員/Dauntless Escort》の能力を使うかどうか少し悩んだものの、これを受け入れた。

 続くターンにもいまいち動きの悪い下谷に対し、八十岡は格の違いを見せ付けんと《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》で《荒廃稲妻/Blightning》を引き当て、北の新鋭を追い詰める。ライフは八十岡12-6下谷。

 もうハンドが1枚しかない下谷は祈るように《悪斬の天使/Baneslayer Angel》。八十岡は《不屈の随員/Dauntless Escort》を《真髄の針/Pithing Needle》で指定してから《悪斬の天使/Baneslayer Angel》に《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》。

 ターンが返り、下谷のデッキトップは《不屈の随員/Dauntless Escort》だったが、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》のトークンを触りだした八十岡の手札を覗いてみると......。

 王者が準決勝へと駒を進める。
 
下谷 0-2 八十岡

 敗れた下谷だが、大舞台を経験した新鋭がその後ブレイクするというのは良くある話。是非ともこれを糧に、次の日本選手権などでの活躍を期待したい。

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