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準決勝:八十岡 翔太(東京) vs. Brian Kibler(アメリカ)

準決勝:八十岡 翔太(東京) vs. Brian Kibler(アメリカ)

By Shiro Wakayama

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 iPhoneで音楽を聴いている陽気なアメリカンBrian Kibler。プロツアー・オースティンを優勝し、先日のグランプリ・横浜の際にも来日。ゲームデザイナーとして働く傍ら、積極的に世界を転戦している。縦シャッフルの速さは時速22kmを超えると言われるKiblerだが、それだけでは飽き足らず、今回はコインシャカシャカという新技を公開するなど、ショーマンシップに溢れるナイスガイだ。

 対する八十岡翔太。昨年はyaya3として電脳世界で獅子奮迅の活躍をしたこの男。別にディスプレイが無いと弱いというわけではなく、現実世界でもめっぽう強い。寧ろ、現実世界で八十岡と対峙すれば、そのオーラに身を焼かれてしまうプレイヤーは少なくないだろう。圧倒的な土地事故でRound 9では負けてしまったものの、生きていればいい事がある。最高の舞台でリベンジの機会が巡ってきた。

Kibler「Do you revenge?」

八十岡「Of course!!!」

Kibler「HaHa!!Good luck!!!」

 和やかに談笑する二人だが、ダイスを振って先手後手が決まった瞬間から、二人の眼には勝負の炎が灯る。

Game 1
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 キブラーはダイスロールに敗れ、先手八十岡。マリガンは無し。

 キブラーは後手ながらもタップインを繰り返す八十岡を尻目に、《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》をファーストアクションとする。返しで八十岡《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》はプレイ。近い将来始まる戦闘に向けて、お互い陣容を整える。
 
 キブラーは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を追加。トークンをだして、ゆっくりと盤面の掌握にかかる。八十岡は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》でアタックするが、兵士トークンでチャンプブロック。《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を追加してターンを返す。

 キブラーは《前兆の壁/Wall of Omens》《貴族の教主/Noble Hierarch》、兵士トークンを追加してエンド。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の忠誠値は6。キブラーのターン終了時に八十岡は《稲妻/Lightning Bolt》を《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》に打ち込み、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》でアタックしたあと、《荒廃稲妻/Blightning》で《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を除去。ターンを返す。盤面は何とかイーブンを保つが、土地が3枚で止まったままで後続の展開をする事が出来ない。

 キブラーはここで少し考えて、2枚目の《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をプレイして、優位を保つ。八十岡は《荒廃稲妻/Blightning》で《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の忠誠値を減らすが、キブラーの分厚い防御陣の前に、退場に追い込むには至らない。そして、《荒廃稲妻/Blightning》により、墓地に送り込まれたは《復讐蔦/Vengevine》と《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》。

 キブラーは帰ってきたターンで《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》をプレイ。《硬鎧の群れ/Scute Mob》と《貴族の教主/Noble Hierarch》をサーチして、《貴族の教主/Noble Hierarch》をプレイ。先ほど墓地に送り込まれた《復讐蔦/Vengevine》が戦場へと舞い戻り、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》と《貴族の教主/Noble Hierarch》のの加護を受けて、上空から八十岡に遅いかかり、瞬く間に八十岡のライフは11へと落ち込む。

 キブラーは《稲妻/Lightning Bolt》で《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を破壊されてしまうが、そんなことはお構いなしと、《復讐蔦/Vengevine》でアタックする。これ以上ライフを減らせない八十岡は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》でチャンプブロックし、苗木トークンをばらまいて更なるブロッカーを用意する。だが、キブラーは攻め手を緩めない。《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》御大を戦場へと送り込み、この鉄壁のプレインズウォーカーは「かかってこいや」と八十岡の苗木トークン達にメンチを切る。

 キブラーは《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》に無謀に特攻する苗木トークン達を、返り討ちにし、何とか場を盛り返そうと八十岡が出した《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》の本体に《流刑への道/Path to Exile》を打ち込み、八十岡は反撃の狼煙を上げる事が出来ない。

 キブラーは帰ってきたターンで《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》《復讐蔦/Vengevine》《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》でアタック。八十岡のライフと反撃の意思を刈り取る。八十岡も冷静にブロッククリーチャーを指定するが、圧倒的なこの場ではチャンプブロックをせざるを得ない。

 キブラーは、先ほどのターンで《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》からドラゴントークンを出し、2マナ立たせて除去を匂わせる八十岡の牽制を歯牙にもかけず、すべてのクリーチャーで攻撃。

 キブラーは1ゲーム目を勝利した。

八十岡 0-1 Kibler

Game 2
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 八十岡は先ほどの敗北を挽回すべく、先手を選択。互いにマリガンは無し。

 八十岡は《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を展開して、ビートダウンを試みようとするが、これは即座に《天界の粛清/Celestial Purge》。だが、八十岡も《貴族の教主/Noble Hierarch》を《破滅の刃/Doom Blade》で墓地送りにし、キブラーのスタートダッシュを許さない。だが、キブラーは《復讐蔦/Vengevine》プレイして、早々にライフを詰めにかかる。

 八十岡は負けじと《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を戦場に送り込み、《復讐蔦/Vengevine》との相討ち要員を用意するが、キブラーは《忘却の輪/Oblivion Ring》でトークンを次元の彼方に消滅させ、《復讐蔦/Vengevine》のアタックで《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を即退場させる。

 八十岡は少しでもキブラーのライフを詰めておかないとゲームにならないと判断し、《怒り狂う山峡/Raging Ravine》をクリーチャー化してアタックする。だが、ここでキブラーの反撃は2枚目の《復讐蔦/Vengevine》。ライフは7と一気に危険水域へと落ち込んでしまう。

 八十岡は《瀝青破/Bituminous Blast》を構えて起死回生の続唱祭りを願うが、めくれたのは《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》。《復讐蔦/Vengevine》の攻撃を受けてしまい、ライフは3になってしまう。後続が登場するとかなり厳しい八十岡だが、ここでプレイされたのはよりによって、《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》さらに《極楽鳥/Birds of Paradise》を追加して、《復讐蔦/Vengevine》が場に戻り、爆発的なアドバンテージを生み出す。

 八十岡は航空戦力を対処できないだけで、簡単にライフがゼロになってしまう。対処しなければいけないのは、《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》と《天界の列柱/Celestial Colonnade》。

 八十岡は《真髄の針/Pithing Needle》で《天界の列柱/Celestial Colonnade》を指定。《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》をプレイした上で、赤マナと黒マナを立たせて、ターンを返し、《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》には対処出来ていそうだが。。。キブラーが深呼吸をして、公開したカードは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》。ブロッカーを上回るクロックを用意する事が出来ることを示す。

 八十岡は次なるイベントで雪辱を晴らす事を固く誓い、今日のところはキブラーに華を持たせるために握手を求めた。

八十岡 0-2 Kibler 

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