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Exhibition Round:Brian Kibler(アメリカ) vs. 池田 剛(福岡)

Exhibition Round:Brian Kibler(アメリカ) vs. 池田 剛(福岡)

By Daisuke Kawasaki

池田 「これにそなえて練習してきましたから!」

 プロツアー・オースティンの決勝戦のマッチング。

 リベンジに燃える池田は、このマッチアップでの練習を積んで、本日のエキシビション・マッチに臨んできた。

 そう、今回、このふたりに使用してもらうデックは、昨日発売されたばかりのデュエルデッキ「ファイレクシア vs. ドミナリア連合」だ!

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 「ドラゴンマスター」ことBrian Kiblerが、ドラゴン盛りだくさんのドミナリア連合デックを使用し、そして、池田が、ファイレクシア軍のデックを使う。そして、これに備えて池田は、練習を積んできた、というわけだ。

 して、その成果は?

池田 「いや、相当厳しいですよ、これ......」

 どうやら、デック相性的にはファイレクシア軍の圧倒的不利との事。実際、試合前に大礒 正嗣に聞いてみたところ、やはり池田と同じ意見で、池田は早くもリベンジの危機。

 一方のKiblerはというと......日本語で用意されたカードの効果を確認中。

 特に、多くの効果を持ったいわゆる『魔除け』系で選べる3つの効果を念入りに確認する。果たして、ドラゴンの名前を冠したこの魔除けはドラゴンマスターに加護をもたらすのか?

 なにはともあれ、ラウンド1に先駆けて、多くの観衆の中、リベンジマッチの幕は切って落されたのだ。

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Game 1

 ダイスロールで先攻はKibler。

 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》をセットしたKiblerに対して、池田は1ターン目から《ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies》で猛攻......猛攻をしかける。

 《森/Forest》のサーチから、《山/Mountain》をセットし、《クウィリーオン・エルフ/Quirion Elves》をキャスト、そして宣言は「Blue」。マナベースが整うかどうかが一番の焦点であるこのマッチアップ。Kiblerは順調にマナベースを確立していっている。

 対して、池田は全力の《ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies》アタック。Kiblerは《平地/Plains》をセットしながらの《部族の炎/Tribal Flames》によってこの《ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies》を除去。池田は苦笑い。

 池田は3マナを残して《殺戮/Slay》で《クウィリーオン・エルフ/Quirion Elves》を除去しようとするが、これは《回避行動/Evasive Action》でカウンター。

 だが、これが池田の作戦だった。池田は、先ほどのターンにためておいた《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》を、《ギックスの僧侶/Priest of Gix》経由でキャストする。

 だが、《雷景学院の戦闘魔道士/Thunderscape Battlemage》によって残念ながらこの《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》は池田からむしろアドバンテージを奪っていく。

 池田が、《ファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer》をキャストした返しのターン、Kiblerは、力強くカードを叩きつける。

Kibler "Dragon Number 1!"

 ドラゴンマスターの操る、一体目のドラゴンは、《点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter》。

 返しで池田は《ファイレクシアの蔵/Phyrexian Vault》をキャストするのだが、これは《ギックスの僧侶/Priest of Gix》もろとも《荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage》でなぎ払われる。

池田 "Only Black Dragon!"

 そう、Kiblerのデッキに入っている唯一の黒いドラゴンが、《点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter》。

 そして池田の手に握られていたのは《忌まわしい最期/Hideous End》。

池田 「正直、ずっとこんなデュエルが続きますよ!」

Kibler 1-0 池田

Game 2
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 続いて、《ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies》を1ターン目にキャストする池田。

 一方のKiblerは《森/Forest》《平地/Plains》《島/Island》と土地を並べてターンを終了。

 池田は3ターン目に、おそるおそる《ギックスの僧侶/Priest of Gix》をキャスト、これが通り、追加で《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》をキャストする。

 Kiblerは、さらに《山/Mountain》をセットし、これで、黒マナ以外の4色のマナが揃う。だが、アクションは無し。この隙に、池田は《摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone》で加速したマナを利用して《ファイレクシアのガルガンチュア/Phyrexian Gargantua》をキャストする。

 地道にアドバンテージを稼いでいく池田なのだが、Game 1でもわかるように圧倒的にひっくり返す力をドミナリア連合は持っている。Kiblerは再生マナを残して《突進するトロール/Charging Troll》をキャストする。

 池田は《屍肉喰らい/Carrion Feeder》をキャストして、《ギックスの僧侶/Priest of Gix》《ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies》《ファイレクシアのガルガンチュア/Phyrexian Gargantua》の3体でアタック。《ギックスの僧侶/Priest of Gix》がブロックされ、《屍肉喰らい/Carrion Feeder》に力を与える。池田は《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》を追加してターンエンド。

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 ここでもKiblerは何もキャストせず、土地をセットするのみ。池田は《ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies》をアタックさせると、《ファイレクシアの食屍鬼/Phyrexian Ghoul》を追加してターン終了。これでKiblerのライフは8。

 Kiblerは、池田のターンエンドに《リースの魔除け/Rith's Charm》で苗木トークンを3体生み出すと、自身のターンに《力の鎧/Power Armor》をキャストする。これで地上は完全に止まっているのだが、しかし、《ファイレクシアの戦闘バエ/Phyrexian Battleflies》がまったく止まらない。Kiblerのライフは6に。

 飛行クリーチャーを止めるために、ドラゴンマスターは、第2の刺客を送り出す。それは《復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewer》。やはり本命は最後に登場か。

 しかし、前述のようにこれは黒くないドラゴン。

 池田は《骨砕き/Bone Shredder》をキャストし、制空権を握り返すと、この《骨砕き/Bone Shredder》に《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》を装備させ、アタックし、Kiblerのライフを3とする。

 そして、ドラゴンマスターは、そのまま制空権を取り返すことはできないのだった。

Kibler 1-1 池田

Game 3

 先攻の池田が、1ターン目に《暗黒の儀式/Dark Ritual》から《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》。

 Kiblerは、非常にいい表情を浮かべ、《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》をセットする。

Josh "Do you remember Dark Ritual?"

Kibler "Yes!This is Necro!"

 往年の《ネクロポーテンス/Necropotence》デッキを思わせる展開。しかし、手札とにらめっこしながら池田は渋い顔。

池田 「こっから普通に負けますよ、何回かやりましたけど」

 池田は、カードを引き続けるが、3ターン目まで追加のアクションがない。一方のKiblerは、《クウィリーオン・エルフ/Quirion Elves》をキャストし、さらに続くターンには《砕土/Harrow》をキャスト。完全なるマナベースを作りあげる。さらに《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》を追加する。

 池田は4ターン目もアクション無し。Kiblerは、基本地形5種類をきっちり揃え、アタックしてターンエンド。

 そして、5ターン目。ここで池田は、1ターン目以来のアクションを、それも大アクションをおこす。

 まずは、《ギックスの僧侶/Priest of Gix》。

 そして、《ギックスの僧侶/Priest of Gix》。

 最後に、《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord》。

 またもいい表情のKibler。2体目の《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》を追加し、3マナ残してターンエンド。

 優位を得た池田は、2枚のドローを続ける。ここで引いたのは《ファイレクシアの蔵/Phyrexian Vault》と《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》。

池田 「しょーもないカードしかひかん...」

 《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》を《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord》に装備させ、《ファイレクシアの蔵/Phyrexian Vault》をだし、ターンを返す池田。

 Kiblerは、特有の「手札縦シャッフル」をしながら長考する。ちなみに、このKiblerの縦シャッフルは、本当に芸術的な手さばきなので、機会があれば、両名のプロツアー決勝のビデオカバレージや、実際にこの横浜の会場に足を運んでいただき確認することをオススメしたい。

 閑話休題、Kiblerは長考と縦シャッフルを重ねた末に、《荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage》をキッカー{R}でキャスト。2点のダメージを池田に与える。

 そう、まさにネクロ。池田はこれでライフが10であり、毎ターン確実に1点のダメージを《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》から受けてしまう以上、残りターンは10ターンなのだ。この時点でKiblerのライフは20。

 この残りターン数を大幅に縮める英雄が、《暗黒の儀式/Dark Ritual》の力を借りて、池田のコントロール下に登場する。

 そのクリーチャーとは《ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus》!これが《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》をまとい、唐突な8点をKiblerに喰らわせる。相変わらずKiblerはいい表情。

 だが、ここでKiblerも、自身の代名詞ともいえるカードをキャストする。

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 それは、《アルマジロの外套/Armadillo Cloak》!除去を持たない池田は、このオーラを防げず、それをまとった《荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage》を、《ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord》と相打ちさせなければならない。

 ターンエンドに《ギックスの僧侶/Priest of Gix》を《ファイレクシアの蔵/Phyrexian Vault》でサクリファイスし、さらにライブラリーを掘り下げる池田。しかし、ここで引いたのは、《ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser》。池田も、いい表情。

 池田は、ターンの頭に《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》で1点のダメージを受け、ライフは8。これで《ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus》は一生アンタップしない。

 池田は《ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser》をキャスト、そして、さらに《ヨーグモス騎士団/Order of Yawgmoth》をキャストし、これに《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》を装備させてアタック、Kiblerの最後の手札を削りにかかる。この手札が《ウルザの激怒/Urza's Rage》。

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 対応してキャストされたことで、池田のライフは5。

池田 "《Tribal Flames》?"

Kibler "Yes!"

 そう都合良くカードを引けるわけもなく、Kiblerは、ドロー後にアタック。そして、《ギックスの僧侶/Priest of Gix》にブロックされた《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》をサクリファイスし、ライブラリーから決定打となる火力を求める。

 が、ダメ。戦闘のダメージは解決され、《クウィリーオン・エルフ/Quirion Elves》による1点のみが解決され、池田のライフは4。《ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser》と相打ちした《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》の土地をサーチする能力を解決し、Kiblerは《荊景学院の弟子/Thornscape Apprentice》を追加してターンエンド。

 池田は残り3ターンでゲームを決めなければならないが、ここでの2枚ドローは、《沼/Swamp》と《ファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer》。池田は《操り人形のヒモ/Puppet Strings》をキャストし、一生おきることはないと思われた《ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus》をアンタップし、アタックする。

Kibler "Remove!"

 《トリーヴァの魔除け/Treva's Charm》の攻撃クリーチャーを追放する能力で《ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus》が追放されてしまう。

池田 「うわ、装備すればよかったのか!」

 池田は、その《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》を、《ファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer》に装備させ、《荊景学院の弟子/Thornscape Apprentice》を除去し、ターンを返す。圧倒的な枚数の土地を手札に持つKiblerは、圧倒的にターンエンド。

 池田は、《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem》を追加し、ライフは2点ながら、次のターンにはゲームを決められる状態を作りあげる。

 ここでのKiblerのトップデックが、《連合戦略/Allied Strategies》。

 そして、そうしてドローされた5枚のカードの中にあったのが...

 ドラゴンマスターは、ドラゴンの加護の元にゲームに勝利したのだった!

Kibler 2-1 池田

 ゲーム終了後に、池田がつぶやく。

池田 「まだ、終わってなかったね...」

 池田は、《ファイレクシアの蔵/Phyrexian Vault》をコントロールしており、そして、その生贄にするクリーチャーもコントロールしていた。

 池田が投了する前に、それによってドローしていた場合のカードは......

池田 「まぁ、まだ、本戦がありますからね!」

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