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Round 4:森 勝洋(大阪) vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)

Round 4:森 勝洋(大阪) vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)

By Shiro Wakayama

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プロポイント、レーティング、グランプリトライアル等様々な方法でbye3を持った強豪プレイヤーたちも含めて全てのプレイヤーが揃い踏みするRound 4。

注目するマッチアップが続出するであろうこのラウンドの一つ目のフューチャーマッチはすぐに決まった。プロツアーオースティンでの17連勝という前人未到の記録を打ちたて、MTGのショップ運営、MTG関連のwebサイトの編集長を務めるという、まさに海外版"マジックオールイン"。LSVことLuis Scott-Vargasの前に座るのは、ここパシフィコ横浜で行われた2005年世界選手権で、日本人初となる優勝を成し遂げた男、森 勝洋。

 この二人の対決をお伝えしないわけにはいかないだろう。

 二人が使うデッキは、どんなデッキだろうと気にしていたが、LSVの脇に堂々とおいてあるのは《MARITLAGEトークン》。

 ノリにノッている17連勝の男は、自分のデッキがばれようと問題無いようだ。

Game1

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 先手はLSV。ファーストアクションはLSVの2ターン目に《燻し/Smother》を刻印しての《金属モックス/Chrome Mox》から《思考囲い/Thoughtseize》。

森の手札は
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《闇の腹心/Dark Confidant》
《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
《金属モックス/Chrome Mox》
《トレイリア西部/Tolaria West》
《島/Island》
《暗黒の深部/Dark Depths》

 LSVは即座に《闇の腹心/Dark Confidant》を選択し、ターンを返す。

 土地を置いてターンを返すだけの森に対して、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイして、着々と手札を整えるLSV。ディスカードは《弱者の剣/Sword of the Meek》で、コンボの片割れをきっちり墓地に送る。

 さらにLSVは更に《闇の腹心/Dark Confidant》をプレイして、アドバンテージ差を更に圧倒的なものにしようと画策するが、森も負けじとLSVのエンドに《知識の渇望/Thirst for Knowledge》、さらに自らのターンで《幽霊街/Ghost Quarter》セットからの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイ。《闇の腹心/Dark Confidant》をLSVの手札へお帰り願い、相手の《MARITLAGE》への牽制をしつつ、強力なアドバンテージエンジンを場に鎮座させる。

 このままではジリ貧になってしまうLSVは、自らのメインフェイズに《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をプレイして、解決策を探しに行くが、セットランドするのみでターンを返すことになってしまう。

 ここで森は手札で温存していた《闇の腹心/Dark Confidant》と《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》を連続でプレイし、プレッシャーをかけるが、《闇の腹心/Dark Confidant》は燻されて即座に退場してしまい、さらに《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》によってジェイスの忠誠値をゼロにし、場をまっ更にした上で、温存していた《闇の腹心/Dark Confidant》を展開。盤面的には優位を作り上げる。

 だが、森はここで《暗黒の深部/Dark Depths》を《幽霊街/Ghost Quarter》で破壊。《暗黒の深部/Dark Depths》、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》と連続でプレイし、LSVに最後通牒を突きつける。LSVの手札は0枚。

《闇の腹心/Dark Confidant》、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》と都合5枚のカードを引いたLSVだが、解決策を引けず、次のゲームに集中することを選んだ。

森 1-0 LSV

Game 2
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 先手はLSV。《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》、《暗黒の深部/Dark Depths》と揃ってはいるが色マナが出ない手札を即マリガン。

 小考した上で、ワンマリガンでゲームを始める事を選択したLSV。

《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》セットから入るLSVだが、森のセットランドもアーボーグ。

 ランドが対消滅した後、《暗黒の深部/Dark Depths》をセットランドするが、あろう事かここで土地が止まってしまうLSV。手札にはさらにもう一枚の伝説の土地があり、場に出せなくなってしまう。

 LSVがもじもじしているうちに、森は《金属モックス/Chrome Mox》2連打からの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》!!

 LSVのライブラリートップを確認して、カードをボトムに送り、LSVの動きを束縛する。
 さらに森は、容赦なく《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》をプレイ。《思考囲い/Thoughtseize》で《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を叩き落して、万に一つの可能性すら潰していく森。

 そうこうしていると、ジェイスのカウンターは13を数えるようになり、LSVはGoodgameと呟いた。

森 2-0 LSV

 「LSVって俺より強そうだけど、なんか俺のこと苦手そうだよね。」

 プロツアーに出場し始めて10年を経た森。今年は殿堂入りの資格を得ることが出来る。

 過去に世界の頂点を極めたここ横浜で、復活の狼煙を上げることが出来るのだろうか。

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