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Round 6:八十岡 翔太(神奈川) vs. 岩崎 祐輔(兵庫)

Round 6:八十岡 翔太(神奈川) vs. 岩崎 祐輔(兵庫)

By Daisuke Kawasaki

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 フィーチャリングマッチを選ぶ時に、英語版カバレージライターのJosh Benettから、「是非とも今、日本でホットな若手を紹介してほしい」といわれ、その意図を汲んでか汲まずしてかこのラウンドで、フィーチャリングエリアに呼び出したのが岩崎 祐輔(兵庫)だ。

 最近では、「帝王」森 勝洋(大阪)からも練習パートナーとして評価されており、先日のプロツアー・サンディエゴでの初日の快進撃なども鑑みると、関東の井川 良彦(東京)と並び、今期の活躍がもっとも期待されるプレイヤーだろう。

 とはいえ、日本国内で言えば、グランプリ・京都での準優勝をはじめとして、すでに十分な実績で知られる岩崎を、「ホットな若手」として呼ぶのもどうかと思ったのだが、対戦相手が、あの「魔神」八十岡 翔太(神奈川)。

 「個人タイトルは、10回目のグランプリトップ8入賞記念までとっておく」と常日頃いっていた八十岡だが、先日のグランプリ・クアラルンプールでめでたく、トップ8入賞10回目を果たし、今後はどうしていくのかが非常に楽しみで、そういう意味では今、日本でホットなプレイヤーともいえるかもしれない。

 軽妙で明るいキャラクターで知られる岩崎と、美学を持った「ヤソかっこよさ」で知られる八十岡の、キャラクターのコンストラクトをお楽しみいただきたい。

Game 1
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 先手の八十岡は、1ターン目に《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセットするが、岩崎は、《金属モックス/Chrome Mox》を活用し、八十岡にマナが無いウチに《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を戦場に出すことに成功する。

 八十岡は《変わり谷/Mutavault》をセットし、岩崎は、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》でアタックする。しかし、岩崎はここで3枚目のマナソースを用意できない。《人里離れた谷間/Secluded Glen》をさらに追加した八十岡に対して、岩崎は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》を引き当てる。

 だが、この《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》によって《沼/Swamp》ともなった《変わり谷/Mutavault》を使い、《思考囲い/Thoughtseize》。

 スタックでキャストされた《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を《マナ漏出/Mana Leak》で対処し、みた岩崎の手札は《弱者の剣/Sword of the Meek》《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》《金属モックス/Chrome Mox》《交錯の混乱/Muddle the Mixture》。

 ここから《交錯の混乱/Muddle the Mixture》を捨てさせられた岩崎だが、《弱者の剣/Sword of the Meek》をキャストし、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》に装備、八十岡のライフを削るスピードを加速させる。

 八十岡は、対応策を求めるが、土地が4枚でストップ。岩崎のターンエンドに《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》をキャストし、手札の《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》への布石を用意する。

 八十岡が《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》でアタックした返しのターン、岩崎は《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》でアタック、そこに八十岡の《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》!

 八十岡に残されたマナはゼロマナなので、除去が1枚でもあれば、八十岡はほぼ敗北である。

 だが、岩崎は、ゆっくりとマナをタップし、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》の覇権を許可する。そして、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》はそのまま、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をブロックする。

 八十岡は返しの自分のターン、《思考囲い/Thoughtseize》をキャスト。これでみえた岩崎の手札は《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》《金属モックス/Chrome Mox》《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》《交錯の混乱/Muddle the Mixture》。

岩崎 「ミスったなぁ...」

 ここから、またも《交錯の混乱/Muddle the Mixture》がディスカードさせられる。

 続くターンの岩崎がキャストした《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》は《呪文嵌め/Spell Snare》され、もっともケアを広く残せる中で、もっとも早いクロックを導き出せる八十岡は、完全に岩崎に選択肢を残さないのだった。

八十岡 1-0 岩崎

Game 2
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 後手の八十岡は、1ターン目に《思考囲い/Thoughtseize》。

 《島/Island》《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》《暗黒の深部/Dark Depths》×2《知識の渇望/Thirst for Knowledge》×2という手札から《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》をディスカードさせる。

 そして、さらに、《思考囲い/Thoughtseize》。今度の岩崎の手札は先ほどの手札の《島/Island》の代わりが《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》になったもの。

 この《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》をディスカードさせた後に、《祖先の幻視/Ancestral Vision》を待機させる。

 岩崎は、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をキャストして、《弱者の剣/Sword of the Meek》をすてつつ手札を整理するのだが、続くターンのドロー後に八十岡は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をキャストする。

 この時の手札は《闇の腹心/Dark Confidant》《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》《暗黒破/Darkblast》《知識の渇望/Thirst for Knowledge》に《暗黒の深部/Dark Depths》が2枚。今度は、《暗黒破/Darkblast》をディスカードさせる八十岡。だれがいったかはしらないが、エクテンでのプレイ技術がわかる要素のひとつは、1マナディスカード呪文の使い方で、それでいえば、この八十岡のプレイは非常にレベルが高い。

 黒マナが《涙の川/River of Tears》からしか出せない岩崎は、《暗黒の深部/Dark Depths》をセットし、《涙の川/River of Tears》の「擬似上陸」を達成させ、ひねり出した黒マナで《闇の腹心/Dark Confidant》をキャストする。この《闇の腹心/Dark Confidant》は《燻し/Smother》され、八十岡の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》がクロックを刻み始める。

 ここでようやく黒マナである《涙の川/River of Tears》を引いた岩崎なのだが、八十岡がフェッチ含めた2マナを残しているため、動くことができない。八十岡の2マナには、今なお《対抗呪文/Counterspell》の貫禄がある。

 結局、岩崎はターンエンド。そして、このエンドに八十岡がフェッチを使うのに対応して《知識の渇望/Thirst for Knowledge》をさらにキャスト。何かしらの対応策を求める。

 だが、こうして整理された、《闇の腹心/Dark Confidant》《知識の渇望/Thirst for Knowledge》に《沼/Swamp》、そして《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》という手札は、またも《思考囲い/Thoughtseize》によって白日の下にさらされ、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》がディスカードされる。

 この詰めの状況であれば、岩崎の手札で怖いのはドローだからだ。

 岩崎は、なにもアクションを起こさずにターンを終了。そして、八十岡のアップキープに待機があけた《祖先の幻視/Ancestral Vision》を《交錯の混乱/Muddle the Mixture》でカウンターしようと考えるが、《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》。

 岩崎はここで、すべてのマナを使い、渾身の《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》をキャストする。

 しかし、八十岡は自分のターンに、4マナをタップする。

 《謎めいた命令/Cryptic Command》かと、手札に戻そうとした岩崎だったが、八十岡のキャストしたのは《誘惑蒔き/Sower of Temptation》。

八十岡 「お前がフェアリーをコントロールするのは、まだ早い」

 相変わらず、八十岡はカッコいい。

八十岡 2-0 岩崎

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