マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 5:岩崎 裕輔(兵庫) vs. 行弘 賢(福岡)

Round 5:岩崎 裕輔(兵庫) vs. 行弘 賢(福岡)

by Yohei Tomizawa

jpg

 折り返しとなるRound 5、ここでこのフィーチャーマッチに登場するのは岩崎と行弘の二人。

 岩崎は新シルバーコレクターと言われる、大阪コミュニティー期待の新人。前日トライアルにも積極的に参加するなど無類の練習好きで知られ、最近では"帝王"森 勝洋(大阪)とも積極的に交流があるとか。

 行弘は去年末に行われたグランプリ・北九州でトップ8入賞を果たしたプレイヤーだ。世界選手権にも出場し、今期はみごとグレイビートレイン(無条件プロツアー参加資格)とのこと。デックにはかなり自信があるらしく、昨日は「ドラフトしよう!」と友人達に声をかけている姿を見た。

 岩崎はDDT。mtg-jp.comで連載中高橋 優太の「このデッキを使え!」(/reading/decks/003086/)でも紹介されている。

 一般的なレシピとの違いを聞くと、メインで《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》と《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》を取っていることをあげてくれた。特に《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》は相手の手札から厄介なカードをライブラリーのボトムに送りながら、相打ち、クロックとしても機能する万能カードだと教えてくれた。

 行弘が使用するのは《砂の殉教者/Martyr of Sands》デック。《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》からサーチされる殉教者と《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》がZooの行く手を阻み、タッチ青にて投入された《翻弄する魔道士/Meddling Mage》と《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》がコンボへの耐性を持たせている。《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin》、《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》で場に戻り続けるクリーチャーは悪夢でしかないだろう。

 サイドでは《減衰のマトリックス/Damping Matrix》、《否認/Negate》といったコンボ対策の他に、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》入れることでクロックを用意しやすくなっている。

 筆者としては興味を引かれるデックだが、デック総合商社高橋 純也は「MWSで流行ってるよ。」と教えてくれた。全くもって自分の無知さを恥じるばかりである。

 西日本を代表する若手の二人はデックもプレイも見知った仲だからだろう。和やかな雰囲気でシャッフルが進む。

 ダイスロールで先手は岩崎となり、ただでさえ不利だという行弘はマリガンの追い討ち。

 マッチの相性を聞くと

 岩崎は「《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》がキツイ。」と懸念材料を挙げながらも、自身も使用しており、それで2ゲームとっているという。

 成績もここまで1ゲームも落としておらず、まさにノリノリ。それはこのゲームでも衰えることはない。

 行弘に聞くと「メインは無理。サイド後は《闇の腹心/Dark Confidant》引かれないなら、いけるかな。」とのこと。

Game 1
jpg

 岩崎の手札:《闇の腹心/Dark Confidant》、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》×2、《弱者の剣/Sword of the Meek》、《暗黒の深部/Dark Depths》、土地×2

 先手の岩崎は《闇の腹心/Dark Confidant》、対し行弘はピキュラこと《翻弄する魔道士/Meddling Mage》(指定は《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》)とエクステンデットを象徴とする2マナクリーチャーで試合がスタートする。

 相手がブロックしないと分かっているため岩崎は《闇の腹心/Dark Confidant》を攻撃に送り出し、ライフは岩崎18-15行弘。

 このままカードアドバンテージも、ライフももっていかれるわけにはいかない。《忘却の輪/Oblivion Ring》で対処し、ピキュラに続き《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》とクロックを拡大することに成功。それと同時にコンボパーツを揃えるための変成能力を封じる。

 サーチすることが出来ないなら、引くまでと岩崎は《知識の渇望/Thirst for Knowledge》で手札を補充。このディスカードで《弱者の剣/Sword of the Meek》を墓地に送り込む。

 そうは言っても《翻弄する魔道士/Meddling Mage》を対処しない限り《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》をキャストすることは出来ない。単発除去を求めて《知識の渇望/Thirst for Knowledge》を重ねる。倍ほどのカードを引く岩崎に

行弘 「そのカード強すぎるねん」

 と思わず文句が出るのもわかる。

 《思考囲い/Thoughtseize》で《流刑への道/Path to Exile》を落とし安全確認したが、なんと行弘は《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》をトップデック。《運命の大立者/Figure of Destiny》と2枚目となる《砂の殉教者/Martyr of Sands》を手札に加え、戦力を一気に補充する。

 5枚の土地をアンタップしたままエンドを宣言した岩崎。除去呪文が手札にないと思われるため、行弘は2体のクリーチャーを攻撃に送りだす。ドローこそ多いが、このままいけば後2ターンでライフを削りきれる、そう考えたのではないだろうか。

 攻撃に合わせ登場したこの瞬速クリーチャーは行弘の手札を白日の下にさらすと共に、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》と相打つ。そう、《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》を止めるものはなくなったのだ。

 行弘は《砂の殉教者/Martyr of Sands》を1枚残し、全てのクリーチャーを展開する。

 《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》をキャストし、《金属モックス/Chrome Mox》を刻印なしで場に出し、《弱者の剣/Sword of the Meek》とのコンボが炸裂。4体のアーティファクト・トークンが生まれる。

 このトークンでブロックを考えている内に、取り返すためには時間が必要と、行弘は投了。

岩崎 1-0 行弘

Game 2
jpg

 岩崎の手札:《思考囲い/Thoughtseize》、《闇の腹心/Dark Confidant》、《弱者の剣/Sword of the Meek》、《虚空の杯/Chalice of the Void》、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》

 《思考囲い/Thoughtseize》が行弘の手札を暴く。《流刑への道/Path to Exile》、《隆盛なる勇士クロウヴァクス/Crovax, Ascendant Hero》といった対策カードもあるが、ゲーム自体の時間を短くしてしまう《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を捨てさせる。

 互いに土地は2枚で止まってしまったが、岩崎の場には《闇の腹心/Dark Confidant》が出ており、次々にカードを届ける。ここに《流刑への道/Path to Exile》を打ちたい所だが、そうなると《暗黒の深部/Dark Depths》に対処できないため、苦しい時間が続く。

 《暗黒の深部/Dark Depths》に続き《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》も引き、コンボパーツは揃うが、《流刑への道/Path to Exile》も考え、2点のクロックとして使用する。

 一方的に攻撃しているのは岩崎だが、腹心の能力でのダメージもあり、ライフは岩崎16-14行弘。

 《虚空の杯/Chalice of the Void》は《否認/Negate》し、攻撃に来た《闇の腹心/Dark Confidant》を《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》で相打ち徐々に流れを引き戻そうとする。

 岩崎はメインで《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》の能力を《暗黒の深部/Dark Depths》を対象に起動し、20/20のマリットレイジ・トークンを召喚する。さらにもう1セットコンボパーツを揃え、《流刑への道/Path to Exile》1枚では防ぎきれない場を作り上げる。

 マリットレイジ・トークンを対処すれば、2体のパワー2のクリーチャーに削りきられてしまう。クリーチャーを対処すればトークンで負けてしまう。
 3点のライフと4枚の土地では、どうすることも出来なかった。

行弘 「土地、つまらなければなぁ。」

岩崎 2-0 行弘

岩崎、Win

前の記事: Round 5:高橋 優太(東京) vs. 北山 雅也(神奈川) | 次の記事: Photo Blog: もうひとつのグランプリ
イベントカバレージ/グランプリ横浜10 一覧に戻る

イベントカバレージ