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Round10 :小室 修(神奈川) vs. 黒田 正城(大阪)

Round10 :小室 修(神奈川) vs. 黒田 正城(大阪)

by Yohei Tomizawa

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 二日目の緒戦でフィーチャーエリアに現れたのは二人のプロツアーチャンピオン、黒田 正城と小室 修だ。

 ファッティ(大型クリーチャー)が沢山入ったハイパージェネシスを操る黒田。選択した理由を聞くと天使とドラゴンが好きだから、と語ってくれた。出来るなら《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》や《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》などもっと増やしたかったというあたり、デックへの愛は本物だろう。

 サイドもドレッジ対策として《虚空の力線/Leyline of the Void》を取るのではなく《白金の天使/Platinum Angel》がとられている。

 対する小室はアーティファクトならぬディストリビューターを多様したコンボデックClub 0。デックの真相は会員のみが知らされているとのこと。このカバレージでは、如何にその真実に迫れるか、追ってみたい。

Game 1
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 例えばあなたが一緒にマジックを遊ぶ友人と大会で対戦することになったとしよう。そうした場合あなたならどうしますか?いつも遊んでいる仲だからといって、プレイや宣言、シャッフルの簡略化、サイドボードを提示しないことをしてしまいがちではないだろうか。それが、競技レベルのイベントだったとしても。

 グランプリ横浜は競技レベルのイベントである。それは重々承知ではあるとは思うが、フィーチャーされた小室と黒田は見知った顔同士である。小室はサイドボードを見せずに試合に移ろうとすると

黒田 「義務化らしいよ。」

 ときっちりとサイドボードを提示する。

小室 「プロツアーサンディエゴでは誰も、見せてこなかったんだけど。」

 ちょっと楽をしたいという小室の気持ちも分からなくはないが、義務であるから必ず提示しなければならない。聞くところによると小室は以前サイドの提示をせずに、サイドボードが14枚で試合を落としてしまったことがあるとのこと。

 つまらないミスで試合を落とすのは勿体無い。みなさんも、きっちりと確認してからプレイしていただきたい。

小室 「久しぶりのフィーチャーで緊張する。」

 と言っているが、カットの調子は絶好調。黒田はダブルマリガンでのスタートとなってしまう。

 小室は《古えの居住地/Ancient Den》から《彩色の星/Chromatic Star》、《大焼炉/Great Furnace》セットから親和能力でマナコストを減らし、2マナで《物読み/Thoughtcast》をキャスト。都合3枚のカードをドローする。

 4ターン目には《加工/Fabricate》でコンボパーツの片割れ《弱者の剣/Sword of the Meek》をサーチする。

 黒田はその間に《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》、《森/Forest》と並べることしか出来ない。

 《超起源/Hypergenesis》へ繋げることがに動けない黒田を尻目に、《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》から《弱者の剣/Sword of the Meek》、《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》と3種のアーティファクトを場に揃える。《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》と《弱者の剣/Sword of the Meek》のコンボは有名だが、そこに《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》を挟むとあら不思議、無限ライフと無限トークンが完成し、小室が先取した。

小室 1-0 黒田

Game 2

 手札を見るや否や黒田はマリガン。

 後手の小室は《教議会の座席/Seat of the Synod》から《思案/Ponder》。《弱者の剣/Sword of the Meek》が3枚捲れ、すぐさまリシャッフルを選択する。

 第2ターン、黒田は悩む。《うなる類人猿/Simian Grunts》をリムーヴし《暴力的な突発/Violent Outburst》をキャスト。続唱するのはデック名にもなっている《超起源/Hypergenesis》。

 《宝石鉱山/Gemstone Mine》、《テラストドン/Terastodon》と順々に提示し(小室はパス)、黒田の手札が1枚になったところで小室は《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》、《弱者の剣/Sword of the Meek》、《発展のタリスマン/Talisman of Progress》、《大焼炉/Great Furnace》と場に出す(黒田はパス)。
 2枚目となる《テラストドン/Terastodon》を見せ、小室は《エーテリウムの達人/Master of Etherium》、ここで双方がパスし終了。

 誘発能力がスタックに詰まれ、2枚の《テラストドン/Terastodon》が小室のコントロールする《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》、《大焼炉/Great Furnace》、《教議会の座席/Seat of the Synod》、《発展のタリスマン/Talisman of Progress》と自身のコントロールする《森/Forest》、《宝石鉱山/Gemstone Mine》を破壊。場は


小室:《エーテリウムの達人/Master of Etherium》、象トークン×4、《弱者の剣/Sword of the Meek》

黒田:《テラストドン/Terastodon》×2、像×2、《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》


となる。

 黒田は全てのクリーチャーをレッドゾーンに送り、象トークン同士が相打ち、《エーテリウムの達人/Master of Etherium》のチャンプブロックするしかない。


小室 「もう1枚《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》出しとくんだったなぁ。」

そう呟いた小室の手札には《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》が握られていた。土地がもう1枚あれば、コンボへと繋げることが出来たのだった。

 黒田は9/9の象で殴りきったのだった。

小室 1-1 黒田


Game 3

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 二人とも悩み、共にマリガン。

黒田 「カット、うまいな。」

 全試合マリガン中の黒田はここで痛恨のダブルマリガン。

 《古えの居住地/Ancient Den》から《彩色の星/Chromatic Star》、生贄に捧げながら《思案/Ponder》と本人の体格からは想像出来ないほど軽快にデックは回る。

 黒田は3枚の土地を揃えると《超起源/Hypergenesis》を待機する。

 そこから互いにドローゴーでターンが過ぎ、気がつけば次のターンには待機があけるという所まで来ていた。

 小室は《教議会の座席/Seat of the Synod》で青マナを確保。手札に《加工/Fabricate》はあるが、既にコンボパーツは揃っているため、《弱者の剣/Sword of the Meek》をディスカードし、ターンを終える。

 待機があけ、黒田から《大祖始/Progenitus》、小室は《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》、《テラストドン/Terastodon》、《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》、《テラストドン/Terastodon》、《ウルザの保育器/Urza's Incubator》と交互にパーマネントを出していく。ここまでで小室の無限コンボは決まり、

小室 「どや!!」

といわんばかりの顔。

黒田 「どや?」

小室 「あ、あぁ、間違えた。」


 と思わず顔を覆う。

 2体の《テラストドン/Terastodon》が小室の全てのパーマネントを対象に取る。トークンを出そうにも、《隆盛なる勇士クロウヴァクス/Crovax, Ascendant Hero》の-1/-1能力で場に残らない。

 《加工/Fabricate》で《エーテリウムの達人/Master of Etherium》さえもってきていれば、逆転はありえた。手札の《加工/Fabricate》が《加工/Fabricate》されることはなかったのだった。

小室 1-2 黒田

黒田、Win

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