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Round 15:中野 達仁(群馬) vs. アレクサンダー ウェスト(アメリカ)

Round 15:中野 達仁(群馬) vs. アレクサンダー ウェスト(アメリカ)

By Masashi Oiso

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 予選ラウンド最終の15ラウンド。

 トップ8が確定する最終ラウンドでは、インテンショナル・ドロー(合意の引き分け)の駆け引きで順位表の前だけ盛り上がるものだが、このマッチアップは1勝足りない2敗1分同士。妙なことは気にせず勝てばいい。

 中野 達仁(群馬)は、最近よく話題に上る群馬勢の一人。ブレイクした白石 知己に続けるか。アレクサンダー ウェスト(アメリカ)は、今回結構な人数遠征してきたアメリカ勢の最後の砦。マジック発祥の国として負けられないところ。

 トップ8が懸かったマッチは、見ているだけで緊張する。プレイしている本人は言うまでも無い。

 プレッシャーをはねのけ、決勝ラウンドへ進めるのはどちらだろうか。

Game 1
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 ダイスに勝ち、この正念場でアレックスが先攻を獲得。アレックスの初手は《壌土のライオン/Loam Lion》《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《稲妻のらせん/Lightning Helix》2枚。《壌土のライオン/Loam Lion》からゲームが始まる。

 中野は《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》《金属モックス/Chrome Mox》から《闇の腹心/Dark Confidant》。追放したのが《消耗の儀式/Rite of Consumption》であるため、緑黒版DDの可能性が高い。《闇の腹心/Dark Confidant》には即座に《稲妻のらせん/Lightning Helix》。

 続くターンに中野は《北方行/Into the North》で《暗黒の深部/Dark Depths》をサーチ、デッキがはっきりした。ライフが17のアレックス、次のターンにマリット・レイジが降臨した場合はどうしようも無さそうだ。

 とりあえず《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を追加したアレックスに対し、中野は土地をプレイしたのみでターンを返す。

 動物達の攻撃で中野のライフは8。《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》をキャストしたアレックスの手には《稲妻/Lightning Bolt》《稲妻のらせん/Lightning Helix》が握られている。中野は絶体絶命。

 中野は《引き裂かれた記憶/Shred Memory》を引きあて《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》にはたどり着くが、火力を見せられて投了。

中野 0-1 アレックス

サイドボード

アレックス

in

《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》2枚
《幽霊街/Ghost Quarter》1枚
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》1枚
《バントの魔除け/Bant Charm》1枚

out

《森/Forest》1枚
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》4

Game 2
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 中野先攻。じっくりと手札を見てからキープした。

 アレックスは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》3枚《流刑への道/Path to Exile》《稲妻のらせん/Lightning Helix》という遅い手札をマリガン。《密林の猿人/Kird Ape》《壌土のライオン/Loam Lion》《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》《草むした墓/Overgrown Tomb》《湿地の干潟/Marsh Flats》という文句なしの手札をキープ。

 1ターン目のアレックスは《野生のナカティル/Wild Nacatl》を引くが、冷静に《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》をフェッチして《密林の猿人/Kird Ape》から。
 2ターン目は中野が《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、アレックスが《野生のナカティル/Wild Nacatl》《壌土のライオン/Loam Lion》と譲らない。

 中野は更に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と《強迫/Duress》。公開された

《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
《流刑への道/Path to Exile》
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》

 から《流刑への道/Path to Exile》を選ぶ。《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》といったパワーカード達に回答はあるのか。

 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》には当然のように《死の印/Deathmark》。アレックスは土地にライフを奪われており、現時点でライフが中野16-13アレックス。中野はズーに対して4/5の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》2体で攻勢に出た。猿ライオン猫の3体が《タルモゴイフ/Tarmogoyf》とぶつかり、《野生のナカティル/Wild Nacatl》とのトレードが行われた。

 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を追加した中野だが、アレックスの《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》の前にチャンプブロック。この2ターンのやりとりは、中野にとっては損な取り引きだ。

 さすがに、この最強の装備品は無視出来ない。《引き裂かれた記憶/Shred Memory》変成から《帰化/Naturalize》を準備した。アレックスは構わず攻撃。《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が《密林の猿人/Kird Ape》+《稲妻のらせん/Lightning Helix》の合わせ技で墓地へ。
 紆余曲折経て、ライフは中野17-16アレックスと落ち着いた数値になっている。

 中野は再度《引き裂かれた記憶/Shred Memory》変成で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を引っ張ってくるが、これには《流刑への道/Path to Exile》。無人の荒野をライオンが駆ける。

 更に《野生のナカティル/Wild Nacatl》を追加され、何も持っていない中野は攻めのフェッチランド起動。これで中野のライフは7。《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》では動物達が止まらない。

 アレックスの場には《野生のナカティル/Wild Nacatl》2体と《壌土のライオン/Loam Lion》。《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》ならまだ・・・。

 引いたカードを確認し、中野無念の投了。

中野 0-2 アレックス

 アレックス曰く、このマッチアップはズーとって非常に厳しいらしい。「以前、プロツアー予選でこのデッキにだけ負けたんだ」と本当に憔悴した表情で話してくれた。マッチを通して優勢に見えたが、本人にとっては気が気ではなかったということだろう。

 トップ8でのアレックスの健闘を祈ると共に、中野の次の活躍に期待したい。

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