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準々決勝:森 勝洋(大阪) vs. 背 敦雄(富山)

準々決勝:森 勝洋(大阪) vs. 背 敦雄(富山)

By Masashi Oiso

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 1122人いたプレイヤーも、絞りに絞られてついに8人。

 選ばれしプレイヤーの中の二人、森 勝洋(大阪)と背 敦雄(富山)が準々決勝で対峙する。

 森は、多くのプレイヤーが認める強豪中の強豪。世界選手権に強いオールラウンダーで、昨年の北九州に続いてのトップ8進出だ。使用するデッキはZOOに次いで2日目進出数2位のDDT。ホテルでの床デュエル、さらに深夜の一人回しを経て調整されてた森のデックは、今回も細部に森らしさが見える。それにしても、決勝ラウンドの椅子に座ってから森の表情がいつになく固い。「帝王」とあだ名される森には珍しいことだ。

 一方、友人曰く「黙ってればイケメン」と評判の背は初めてのトップ8。一気に優勝まで駆け上がれるか。使用するデッキは2日目進出数3位の《風景の変容/Scapeshift》。しかし一言でScapeshiftといっても、中身はかなり自由度が高い。トップ8進出の決め手は《砕土/Harrow》《万の眠り/Gigadrowse》を採用した背のデッキ構成ということだろう。このチューンが、森のデッキに対してはどう作用するか。

Game 1
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 森がダイスに勝ち先攻。軽くガッツが入っていた。

 森は7枚の初手をキープしたが、背は悩んだ末にマリガン。次の6枚には土地が無く、泣く泣く5枚をキープ。

 1ターン目、森から《思考囲い/Thoughtseize》。

《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
《差し戻し/Remand》
《砕土/Harrow》

 が公開される。どう見ても《風景の変容/Scapeshift》だ。しかし、森は何故か背がAIRだと勘違いしていたらしく面食らう。選んだのは《砕土/Harrow》。

 森がドローゴーを繰り返す間、背は《明日への探索/Search for Tomorrow》《深遠の覗き見/Peer Through Depths》《思案/Ponder》で手札と場を整えていく。

 背がフルタップしている4ターン目、森が動く。対コンボデックということで《交錯の混乱/Muddle the Mixture》を温存するか悩んでいたが、結局変成で《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》に変えて《金属モックス/Chrome Mox》と共に一気にキャスト。手札には《暗黒の深部/Dark Depths》が控えている。

 ドローした背は溜め息一つ。《明日への探索/Search for Tomorrow》をプレイ。森は《暗黒の深部/Dark Depths》をプレイしてターンを返す。

 背は待機の明けた《明日への探索/Search for Tomorrow》を《差し戻し/Remand》。これはつまり、手札に解決策が無いという意味だ。この流れを受けて、森は氷カウンターを取り除く。

 そのまま、マリットレイジの一撃。

森 1-0 背


サイドボード

in

《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》2枚
《否認/Negate》4枚
《稲妻/Lightning Bolt》4枚

out

《差し戻し/Remand》4枚
《砕土/Harrow》2枚
《万の眠り/Gigadrowse》3枚
《深遠の覗き見/Peer Through Depths》1枚

in

《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》2枚
《強迫/Duress》1枚
《根絶/Extirpate》1枚
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》1枚

out

《燻し/Smother》2枚
《撤廃/Repeal》2枚
《残響する真実/Echoing Truth》1枚


 背は狙われやすい《風景の変容/Scapeshift》の代わりの勝ち手段として《妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae》。ウーナは森のどちらのコンボも無視して勝つだけのポテンシャルがある。後は触りにくい《闇の腹心/Dark Confidant》への対応策《稲妻/Lightning Bolt》と万能な《否認/Negate》。

森は無駄な除去を抜いてコントロール色を強めた。バウンス全抜きはリスキーだが、これは1本取っている強みか。結果的には正解。

Game 2
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 背は慎重に考えてマリガン。しかし次の6枚にはまたも土地が無く、痛恨のダブルマリガンとなってしまった。森は相変わらず7枚スタート。

 背は1ターン目《明日への探索/Search for Tomorrow》待機。森は《強迫/Duress》で

《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
《撤廃/Repeal》

 から《深遠の覗き見/Peer Through Depths》。ガンとなる《撤廃/Repeal》は放置した。

 背は2枚目の土地置けず、これを受けて森は3ターン目に待機の明けた《明日への探索/Search for Tomorrow》に《交錯の混乱/Muddle the Mixture》を合わせる。結局背が土地引いて《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》キャスト、とりあえず土地事故を回避した。森は打ち消しに、コンボに、と貴重な《交錯の混乱/Muddle the Mixture》を無駄にした格好だ。

 続くターンに森は《トレイリア西部/Tolaria West》から《暗黒の深部/Dark Depths》を用意。これを見て背はすぐ《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》を土地へと変えた。《撤廃/Repeal》を命綱に、《明日への探索/Search for Tomorrow》《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》で土地を伸ばして追いつこうとする。


背の最後の手札が《撤廃/Repeal》であることを知る森は、《強迫/Duress》2枚目のバックアップのもと《暗黒の深部/Dark Depths》と《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を戦場へ送り出す。


ドローゴーの背に対し、余裕のある森は最後の詰めを慎重に考える。結局リスクは低いと判断し、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を生け贄に。


次のターン、20/20のトークンクリーチャーがゲームを終わらせた。


森 2-0 背


森 勝洋、準決勝進出!

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