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準々決勝:石原 隆志(東京)vs.Kuo Tzu Ching (台湾)

準々決勝:石原 隆志(東京)vs.Kuo Tzu Ching (台湾)

by Yohei Tomizawa

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 いよいよ準々決勝が始まる。ここでは《風景の変容/Scapeshift》とDDTのコンボ同士のマッチアップをお届けしたい。

 石原 隆志は2005年の東京都選手権のチャンピオンであり、チーム戦であったグランプリ浜松でもトップ4に入賞している。その原動力となっていたのは大島にあった一心堂というショップ。ここで仲間達とマジックに明け暮れる日々が、今の石原を作り上げたのだ。
 残念ながら昨年閉店してしまったらしいが、店舗はなくなってもそこで築いた絆は切れない。今回のグランプリは友人宅に集まり練習し、ここまで勝ち上がってきている。
 使用するのはカウンター呪文が多めに入った《風景の変容/Scapeshift》。


 Kuo Tzu Ching(台湾)は昨年のエクステンデットグランプリ、シンガポール、神戸で連続してトップ8に入賞している。使用したのはテゼレッターとテクニカルなアーキタイプだ。
 そして再びエクステンデットでトップ8に。友人がデザインしたという青黒DDTを使っている。コントロール色の強いデックを選択する傾向が強いようだ。

 二人が使用するデックについてはmtg-jp.comで連載中の高橋 優太の「このデッキを使え!」を見ていただきたい。

 《風景の変容/Scapeshift》デック

 DDT

Game 1
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 Kuoは《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》と《暗黒の深部/Dark Depths》の揃った手札をキープ。ただし黒マナを供給出来る土地が1枚もなく、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》か《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》待ちといったところか。


 後手の石原は《明日への探索/Search for Tomorrow》待機し、《深遠の覗き見/Peer Through Depths》で《風景の変容/Scapeshift》を手札に加える良いスタート。土地が3枚並んでも《ウッド・エルフ/Wood Elves》も出さずに、エンドを宣言する。

 Kuoは青マナしか場に並ばない。マリガンミスではないだろうか。それとも《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》か《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》が簡単に引ける、引くこと出来ると思ったのだろうか。

 石原は5枚目の土地を置くと《ウッド・エルフ/Wood Elves》をキャストし《繁殖池/Breeding Pool》をサーチしながら、《差し戻し/Remand》を構えられるよう動く。これで土地の枚数は6枚となった。

 ここでやっと《涙の川/River of Tears》をセットすることが出来たのだが、《思考囲い/Thoughtseize》はなく、《闇の腹心/Dark Confidant》をキャストするのみ。これに《差し戻し/Remand》がキャストされ、新しいカードが1枚石原の手札へ。

 エルフが一度、二度とレッドゾーンへ送り込まれ、Kuoのライフは18へ。

 Kuoは《風景の変容/Scapeshift》がきても打ち消せるよう《交錯の混乱/Muddle the Mixture》を2枚構える。いや、構えざるをえない。

 土地の枚数は8枚と十分あるが、石原も同じ考えなのだろう。互いに期を伺いつつ、どうやって仕掛けるのか、そう思いながら見ていると、《風景の変容/Scapeshift》をあっさりとキャスト。

 当然《交錯の混乱/Muddle the Mixture》がキャストされるわけだが、石原は《差し戻し/Remand》。

 フルタップにしながら再度キャストされた《交錯の混乱/Muddle the Mixture》にも、《差し戻し/Remand》をキャスト。

2枚の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》が6枚の《山/Mountain》と共に場に出、36点のダメージをたたき出した。

石原 1-0 Kuo

Game 2
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 石原はマナブースト、軽量ドロー、土地のバランスの取れた初手をキープ。

 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》にペイ2は力強く、待機《明日への探索/Search for Tomorrow》。

 マリガン後のKuoは《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》と良いスタートを切るが、今度は3枚目の土地を引くことが出来ない。

 《霧深い雨林/Misty Rainforest》で《島/Island》をサーチし、キャスト《思案/Ponder》。この《思案/Ponder》は2枚目の《思案/Ponder》をもたらし、次のアップキープ《明日への探索/Search for Tomorrow》の待機があけるためリシャッフルが可能。

 《暗黒の深部/Dark Depths》をドローし、コンボパーツは揃うのだが、肝心の手札破壊呪文がないために決めることが出来ない。《知識の渇望/Thirst for Knowledge》、《交錯の混乱/Muddle the Mixture》を構える。

 その間にも《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》が2点のダメージを刻み続け、ショックランドのダメージと合わせ、石原のライフは11。
 Kuoはもう一種類のコンボ《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》を決めようとするが、《謎めいた命令/Cryptic Command》が阻む。選択されたモードはカウンター+《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をバウンス。手札に戻す動きを見せながらも、ここでマリットレイジトークンを爆誕させる。

 《残響する真実/Echoing Truth》でトークンをバウンスすると、《思案/Ponder》でライブラリーを操作し終える。

 ここでやっと《思考囲い/Thoughtseize》を引き、即キャスト。石原の手札は2枚の《謎めいた命令/Cryptic Command》のうち、1枚を捨てさせる。
 8枚土地があるため《風景の変容/Scapeshift》を引かれた場合、《謎めいた命令/Cryptic Command》のバックアップの元キャストすることが出来る。そうなった場合《交錯の混乱/Muddle the Mixture》1枚ではどうにもならない。
 Kuoは《交錯の混乱/Muddle the Mixture》を変成し、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をサーチ。《謎めいた命令/Cryptic Command》を使わせる算段なのだろう。


石原 「なんとなく引きそうな感じがしたんですよ。」

 たたきつけられたのはまさに《風景の変容/Scapeshift》!!

 ここ一番で勝負強さを発揮し、準決勝へと駒を進めたのは石原だ。

石原 2-0 Kuo

石原、Win

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