マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

ホビーステーション協賛レガシートーナメント決勝戦:日下部 恭平(大阪) vs. 佐宗 一歩(東京)

ホビーステーション協賛レガシートーナメント決勝戦:日下部 恭平(大阪) vs. 佐宗 一歩(東京)

By Shiro Wakayama

jpg

 初日のレガシートーナメントに集まったのは128人のプレイヤー。商品である《Mox Sapphire》をかけて、その頂点を決めるテーブルに着く資格を得たのは、日本のレガシー界を牽引する男、"ネタ蒔き"こと佐宗。対する日下部は関西からレガシーを楽しむために今回遊びに来たとの事。

Game1
jpg

 先手は日下部。佐宗が悩んだ末、ワンマリガンでキープ。

 日下部の《思案/Ponder》で、《Mox Sapphire》を賭けたゲームが始まった。

 佐宗が日下部のターン終了時に《渦まく知識/Brainstorm》をプレイしようとすると、これを即座に《目くらまし/Daze》する日下部だが、そのまま佐宗の場に《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が着地してしまう。
エクステンデッドだけでなく、レガシー環境でも猛威を奮うこのクリーチャーは、エクステンデッド以上のスピードで大きく成長する。

 更に、待望の3枚目の土地を引き込んだ日下部は、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を場に送り込もうと画策する。だが、これは《Force of Will》でカウンター。。されるかと思いきや、日下部も負けじと《誤った指図/Misdirection》でカウンターの対象を自らに変更し、無理やり《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を着地させる。

 さらに《貴族の教主/Noble Hierarch》を追加してクロックを増大させ、佐宗のライフを削っていく。何とかしたい佐宗だが、ランドが2枚で止まってしまっている上に、日下部の場には《不毛の大地/Wasteland》が睨みを利かせていて、マナが伸びずらい状況になっている。

 何とか《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を引き込んでさらにライブラリーを掘り進めるが、どうにもクロックが止まらない。ここでライフは佐宗8:日下部18。

 やっとのことでランドを引き込んだ佐宗は、今後何とか巻き返そうと長考に入る。そのままターンを返し、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をスペルで対処すると事実上宣言した佐宗。

 対する日下部、ドローした後に小考すると、《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》を対象に《不毛の大地/Wasteland》を起動する。壊されてはたまらないとこれを起動する佐宗、ライフは7。日下部の墓地の土地は3枚。

 佐宗は《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》に打ち込むが、これは《Force of Will》で対処。さらに《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》セット、起動。

 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は佐宗のライフを削りきるに足るサイズまで成長し、マナスクリュー気味だった佐宗を介錯した。

日下部 1-0 佐宗

Game 2

 先手は佐宗

 互いに《渦まく知識/Brainstorm》で手札を整理するところから始まるこのゲーム。長期戦になるかと思いきや、佐宗は2T目にはそうそうに《相殺/Counterbalance》をプレイ。凶悪なシステムの片割れを場に着地させ、次のターンには《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》をプレイ。3T目に《相殺/Counterbalance》+《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》のコンボを完成させ、日下部のプレイに大きな制限をかけようと目論むが、サイドボードでしっかりと対策している日下部は、早々に《クローサの掌握/Krosan Grip》で《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を破壊する。

 その後、《渦まく知識/Brainstorm》をお互いにプレイするが、有効牌を引き込めず、長期戦の様相を呈する。

 日下部がやっとのことで引いた《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》。《不毛の大地/Wasteland》や《地平線の梢/Horizon Canopy》を引き込めれば、凶悪なエンジンとなるこのカード。ライブラリーのトップとコストがかみ合わず、着地に成功するが、めくれたカードは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》。これには日下部も大きなため息をついてしまう。

 日下部の手札にカウンターは無く、着地してしまう《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》。レガシー環境では大多数の青いデッキに投入されている《渦まく知識/Brainstorm》を毎ターン、フリースペルで打てるという、意味不明な能力をもったプレインズウォーカー。

 クロックを貴族の教主しか用意出来ていない日下部は、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を攻めても仕方がないと、佐宗のライフを詰めにかかる。さらに4マナ支払って《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》X=2でプレイし、《相殺/Counterbalance》を破壊する準備を行う。

 《相殺/Counterbalance》を爆薬で壊し、3体目の《貴族の教主/Noble Hierarch》でお伺いを立てる日下部。
クロックが3点まで膨れ上がってしまうと、耐え切れないと判断したのか、それとも濃密な手札からくる余裕なのか、5マナ支払って《Force of Will》をプレイ。貴族にはご退場願う。

 日下部の後続も全てカウンターで断ち切り、佐宗の場にも、満を持しての《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が登場。

 大きく天秤が佐宗に傾いたかと思いきや、日下部は意を決して《土を食うもの/Terravore》をプレイして、《貴族の教主/Noble Hierarch》の賛美を含めて《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を超えるクロックを用意するが、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が毎ターン新鮮なドローを供給してくれている佐宗に対抗策が無いわけもなく、即刻《剣を鍬に/Swords to Plowshares》をプレイして、退場してしまうばかりか、《火+氷/Fire/Ice》を《貴族の教主/Noble Hierarch》に打ち込み、マナベースとして、クロックとして八面六臂の活躍をしていた二人の貴族が墓地へと送り込まれてしまう。

 その後も、何とか佐宗の極悪システムの綻びを見つけようと粘るが、佐宗の場に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》、《相殺/Counterbalance》が並んでしまい、《思案/Ponder》をカウンターするためにめくれた《流刑への道/Path to Exile》を見たところで、日下部を投了を選択した。
日下部 1-1 佐宗

Game 3
jpg

 《Mox Sapphire》を賭けた勝負は最終戦までもつれ込んだ。古えの禁じられた力を手に入れるのはどちらのプレイヤーなのだろうか?

 日下部先手。《不毛の大地/Wasteland》2、《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》×2、《思案/Ponder》、《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》というハンドを少し悩んだ上でキープを宣言。佐宗はワンマリガン後キープ。
 
 日下部は《思案/Ponder》で手札を整理した上で、先手の利を活かし、2T連続で《不毛の大地/Wasteland》を起動。佐宗の土地を1枚に抑え込み、アクションを大幅に制限していく。

 さらにフェッチランドセットからの《渦まく知識/Brainstorm》で、最大効率で有効牌を探していく。

 なんとか2枚目の土地に辿り着いた佐宗は、ここで《相殺/Counterbalance》をプレイして、無事着地させるが、返しで日下部は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を着地させる事に成功する。この騎士は《流刑への道/Path to Exile》で即退場してしまうが、マナ差が佐宗2:日下部4と大きく開いてしまう。

 盤面の優位を築こうと、《貴族の教主/Noble Hierarch》をプレイすると、《相殺/Counterbalance》でめくれたトップは《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》。カウンターされた上に、最悪のカードが次のターンには場に降り立つ事になってしまう。

 《貴族の教主/Noble Hierarch》という踏み絵によって、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》が場に着地させる事に成功したかに見えたが、対する佐宗も《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を着地させ、さらに《流刑への道/Path to Exile》で《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を退場させるというビッグアクションで、場の優位を手に入れる。

 ここで日下部は4マナで《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》x=2をプレイ。独楽+相殺の防御網をを潜り抜け、これを起動。

 そして、初手から大事に大事に温存していた《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》をここでプレイ。日下部の墓地には《不毛の大地/Wasteland》があり、場に大きなクロックが無い状況でこのカードが場に出てしまうと、マナベースが徹底的に破壊されてしまい、フェータルな状況に陥ってしまう絶対に通すことは出来ないカードである。。《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を起動、フェッチ起動してさらに独楽起動と、都合6枚のカードからカウンターを探しに行く佐宗だが、このカードが戦場に出ることを許してしまう。

 これによってゆったりとしたゲームプランからの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をはじめとするプレインズウォーカーで勝利するというプランを否定されてしまった佐宗。タルモゴイフを2体展開して、クロックを用意。早々に勝負を決めにかかる。

 《地平線の梢/Horizon Canopy》からのマナ生成とフェッチランドのダメージでで日下部のライフは既に13。《タルモゴイフ/Tarmogoyf》のサイズは6/7。 ほぼ即死のクロックを展開。エンジンを作り上げてゆっくりしたい日下部に強力なクロックを提示する。

 だが日下部は不毛の大地で白マナを壊して除去を警戒した上での《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の連続展開して、膠着状態を作り上げる。

 山の上から《渦まく知識/Brainstorm》を引き込んだ佐宗は解決策を探しにいく。しっかりと《剣を鍬に/Swords to Plowshares》辿り着き、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を除去。2体でアタックして日下部のライフを12とする。

 だがここで、日下部はなんと4対目の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をプレイする。これには佐宗も思わず大きくため息をもらし長考に入る。

 独楽を起動して、山の上から無理やり持ってきた《Force of Will》(《対抗呪文/Counterspell》リムーブ)を不安な表情でプレイする佐宗。そのまま《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は墓地に送られることとなり佐宗は「よし!」と小さく、だが強く呟く。場が一気に崩壊してしまいそうな所をぎりぎりしのぎ切る。

 だが、肝心の《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》+各種特殊地形のシステムの解決には至っておらず、いたずらにターンを消費しても天秤はどんどん日下部に傾いていってしまう。

 《渦まく知識/Brainstorm》から見つけてきた《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイし盤面をイーブンにした日下部は、さらに佐宗の《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を《呪文貫き/Spell Pierce》でカウンターし、《不毛の大地/Wasteland》で連続で佐宗の土地を墓石、佐宗の場には基本地形2枚と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》2枚という、3ターン目なら強いのに......といった感じのさびしい場になってしまう。

 佐宗の場の特殊地形を破壊し切ると、今度は《地平線の梢/Horizon Canopy》が回りだし、どんどん手札が増えていく日下部。

 佐宗は溜め込んでいたフェッチランドを起動して《島/Island》をサーチし、《渦まく知識/Brainstorm》をプレイ。
 Game 2とは対照的に、佐宗が凶悪るつぼシステムへの解決策を見つけるために苦悩するはめになってしまう。

 だが先に有効牌に辿り着いたのは日下部。《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に打ち込み、佐宗からプレイされた《対抗呪文/Counterspell》は《呪文貫き/Spell Pierce》×2でカウンターし、凶悪な《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を農家へと転じさせ、とうとう日下部の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が佐宗のライフを削り始める展開となる。

 佐宗は《渦まく知識/Brainstorm》からなんとか《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》へと辿り着くが、根本的な解決策にはまだめぐり合えない。《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》を《クローサの掌握/Krosan Grip》で破壊して、佐宗のトップデッキの可能性を摘み取ると、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でアタック。あっという間に佐宗のライフは12まで落ち込んでしまう。

 どうにか望みを繋げたい佐宗だったが、日下部が力強くプレイしたのは3体目の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。
もはや解決策が存在しないことを悟った佐宗は、日下部への賞賛の笑みを浮かべながら握手を求めた。

日下部 2-1 佐宗

Congratulation日下部!!!

前の記事: Photo Blog: ホビーステーション協賛 レガシートーナメント結果 | 次の記事: Round 12:浅原 晃(神奈川) vs. 小室 修(東京)
イベントカバレージ/グランプリ横浜10 一覧に戻る

イベントカバレージ