マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 13:渡辺 雄也(神奈川) vs. 小室 修(東京)

Round 13:渡辺 雄也(神奈川) vs. 小室 修(東京)

By Daisuke Kawasaki

 日本選手権予選ラウンドも残り2ラウンド。初日全勝から驚くべきパフォーマンスを発揮した坂口 尚紀(愛知)をはじめ、すでにトップ8入賞をほぼ確定的にしているプレイヤーがいるなか、このラウンドで勝利すればトップ8入賞、敗北すればトップ8の可能性がほとんど無くなる、というタイトなマッチアップを戦わなければならないというプレイヤーもいる。

 そんなマッチアップのうちのひとつをお届けしよう。

 日本二人目のプロツアーチャンピオン「華麗なる天才」小室 修(東京)と、2007年Rookie of the Year「ミスターPWC」こと渡辺 雄也(神奈川)のマッチアップだ。

 国際規模で輝かしい戦績を残すプレイヤーであるが、小室は2007年、渡辺は2008年とともに日本代表として世界選手権を戦った経験をもつプレイヤーである。

 また、その代表戦での結果に満足しないで日本に帰ってきたふたりでもある。

 その雪辱をローマで果たすべく、ふたりはこのラウンドを戦う。

 渡辺が使用するデックは、フェアリー、小室はキスキンである。

 M10後の環境で1・2を争う人気のアーキタイプのマッチアップだけに、注目が集まる。

Game 1
komuro 後手の小室は、1ターン目から《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》、2ターン目に《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》というスタート。

 この《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》は渡辺の《砕けた野望/Broken Ambitions》によって打ち消され、激突で敗北し送られた小室のライブラリートップにはさらに2枚の《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》が。

 渡辺は続いて小室の3ターン目ドロー後に《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をキャストする。

 ここで公開された小室の手札は《民兵団の誇り/Militia's Pride》《流刑への道/Path to Exile》《幽体の行列/Spectral Procession》《清浄の名誉/Honor of the Pure》に《平地/Plains》《変わり谷/Mutavault》というもの。

 渡辺はこの中から長考の末に《幽体の行列/Spectral Procession》をライブラリーのしたに送り込むが、ここで小室が引いたのがなんと2枚目の《民兵団の誇り/Militia's Pride》。さすがは天才。そこにしびれるあこがれる。

 小室は《変わり谷/Mutavault》をセットし、《民兵団の誇り/Militia's Pride》をキャスト、トークンを生み出しながら《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》でアタックする。

 続くターンに、小室は2枚目の《民兵団の誇り/Militia's Pride》をキャスト。といっても《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を警戒して白マナを残すために生み出すトークンは1体。渡辺は《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》を《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》でブロックし、ターンエンドに《ウーナの末裔/Scion of Oona》をキャストする。

 ここで小室は《ウーナの末裔/Scion of Oona》に《流刑への道/Path to Exile》。渡辺はキスキントークンに《コショウ煙/Peppersmoke》を打ち込む。

 返しで渡辺はついに《苦花/Bitterblossom》をキャストする。そして、小室の《清浄の名誉/Honor of the Pure》も《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》でカウンター。だが、小室も2枚の《民兵団の誇り/Militia's Pride》の力は大きく、《変わり谷/Mutavault》からトークンを2体生み出しながらアタックする。

 だが、次の小室のターンに、キスキントークンを生み出すことはできなかった。小室はアップキープにキャストされた《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》への対抗策をもたず、事実上1ターンをまるまる損してしまう。

 渡辺は《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》をセット。ショートインタビューでオススメしていたカードだけに活躍が期待される。小室はテキストを確認した後に《運命の大立者/Figure of Destiny》をキャストする。そのターンエンドに、《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》からガーゴイルトークンが飛び出す。

 小室は渡辺のターンエンドに《運命の大立者/Figure of Destiny》を4/4までそだて、自身のターンに《幽体の行列/Spectral Procession》をキャスト。これはX=5の《砕けた野望/Broken Ambitions》でカウンターされてしまうが、この時の激突でめくられた《平地/Plains》をトップに残すことで、続くターンに2体の《変わり谷/Mutavault》で攻撃しつつ、4体ものキスキントークンを追加することに成功する。これで小室の攻め手は、6体のトークンに2体の《変わり谷/Mutavault》、そして4/4の《運命の大立者/Figure of Destiny》となる。

 対する渡辺の場には4体のフェアリートークンとガーゴイルトークンに《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。適切なブロックをおこなっても渡辺のライフは2しか残らず、手札に土地しか無い以上、渡辺はトップデッキが要求される。

 しかし、時はまだ熟していなかった。

小室 1-0 渡辺

Game 2
watanabe ここで急に時が熟す。

 小室がダブルマリガンしたのだ。土地が《平地/Plains》1枚の手札をキープする小室。対して渡辺は2ターン目に《苦花/Bitterblossom》を設置する。

 小室は、すぐさま2枚目の土地を引いたものの、これが《風立ての高地/Windbrisk Heights》で、行動が遅れてしまう。

 やっと2マナ揃った小室は《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》をキャスト。

 渡辺はこれを《砕けた野望/Broken Ambitions》でカウンターすると、続くターンにはメインから《ウーナの末裔/Scion of Oona》をキャストする。そして、一気にふくれあがったクロックを《謎めいた命令/Cryptic Command》で守りきり、星を取り返したのだった。

小室 1-1 渡辺

Game 3

 先手有利、と語った小室はここでまたもマリガン。

 1ターン目・2ターン目と続けて《風立ての高地/Windbrisk Heights》をセットし、ファーストアクションは2ターン目の《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》となる。

 ここで渡辺が《思考囲い/Thoughtseize》。《平地/Plains》《皺だらけの主/Wizened Cenn》《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》《民兵団の誇り/Militia's Pride》から、《民兵団の誇り/Militia's Pride》をディスカードさせる。

 小室は《メドウグレインの騎士/Knight of Meadowgrain》《皺だらけの主/Wizened Cenn》と展開するが、渡辺は《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》をキャストし《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で《皺だらけの主/Wizened Cenn》のコントロールを奪う事でで完全に小室の攻撃をシャットアウトする。

 小室はさらに《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》を追加すると、3体のクリーチャーでアタック。コレを渡辺がブロックしたところで、《風立ての高地/Windbrisk Heights》から《皺だらけの主/Wizened Cenn》。

 渡辺の手札は《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》!

 小室から思わずため息が漏れる。

 小室は《幽体の行列/Spectral Procession》を通すことに成功するが、渡辺はすでに勝利への道筋を見据えたのか、ブロッククリーチャーを残すことすらせずに総攻撃。

 唯一召喚酔いで残ったフェアリートークン1体に対して、小室は3体のトークンと《ゴールドメドウの重鎮/Goldmeadow Stalwart》で攻撃すると...渡辺の手札から、今度は《ウーナの末裔/Scion of Oona》が。

 今年の12月に雪辱を果たすための、ひとつめのハードルを越えたのは、渡辺だった。

小室 1-2 渡辺

前の記事: Deck Tech:黒田 正城「親和エルフ」(Video) | 次の記事: Round 13:石川 錬(神奈川)vs.伊藤 大明(神奈川)
イベントカバレージ/日本選手権09 一覧に戻る

イベントカバレージ