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Round 13:石川 錬(神奈川)vs.伊藤 大明(神奈川)

Round 13:石川 錬(神奈川)vs.伊藤 大明(神奈川)

By Tomohiro Kaji

 勝負所の第13回戦、フィーチャー席に呼ばれたのは、現在9-3同士の対戦となる石川 錬(神奈川)と伊藤 大明(神奈川)。
 今大会は残すところ、あと2回戦となっており、Top8ボーダー4敗が一人、二人抜けるかどうかとの予想のため、ここで勝てれば次はID、負けてしまうと次勝ってからのOpp勝負で神頼みと、なんとか勝ってTop8を確定させたいところである。

Game 1

石川 「さっきダイスロールで1と2を出されたのに負けたんだよねー」

 そういいながら2つのダイスを振ると、出した目は6,6に対して、伊藤は1,1。
itou 運良く先行を得た石川だが、初手に引いた土地が《変わり谷/Mutavault》と2枚の《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》で悩む、悩む、悩む。

 十分考えた結果、結局キープした石川は、《変わり谷/Mutavault》をプレイしてゲームを開始した。

 石川のデッキは{U}{B}フェアリーに対し、伊藤のデッキは5色続唱コントロール。

 キャストした時点で次の呪文も巻き込む続唱呪文が大量に入っており、長引くほど石川は対処しなければならないカードに追われ、どんどん不利になってしまう。

 なので、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》や《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》を使い、高速でビートダウンしきらなければならない。

 事前のトークから察するに、マッチ相性は攻めている方が有利なようだ。

 伊藤は《鮮烈な岩山/Vivid Crag》からのタップインスタートに対し、最初のドローで《島/Island》を引き込んだ石川はそのまま《変わり谷/Mutavault》でアタック開始。
ゲームを長引かせたい伊藤だが、土地を置くのみでライフを16に。

 伊藤の3マナを前に、石川はマナを残すために《変わり谷/Mutavault》の攻撃は一回お休み。

 しかし、石川はターン終了時に《ウーナの末裔/Scion of Oona》するが、伊藤は《ジャンドの魔除け/Jund Charm》で即対処。

 アンタップし、伊藤はメインフェイズに《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を戦場に投入すると、ライフは18に上書きしながらダメージクロックを用意した。

 除去ばかりの手札に、頑強クリーチャーが出てきてしまい、面倒なことになった石川だが、しっかりマナを立ててターンを返すと、伊藤に最初の続唱スペル、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャストされる。

 ライブラリーからめくれたカードは、《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》と、戦場に呼ばれると対処のしようがない石川は、《砕けた野望/Broken Ambitions》で打ち消すしかなく、《変わり谷/Mutavault》と《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》の2体アタックは《苦悶のねじれ/Agony Warp》でエルフを処理しつつ、場の均衡を保つ。

 大したクロックの用意できない石川は、このターンもドローゴーなのに対し、なんと伊藤がキャストした呪文は《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》。

 打ち消すことができず、クリーチャーに対しての回答を抱えていた石川の手札とライフを伊藤は同時に攻め始める。

 ここで石川は《変わり谷/Mutavault》を追加して《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》の忠誠カウンターを減らすことしかできない。

 多相のおかげで《コショウ煙/Peppersmoke》をサイクリングするも、引いたカードは《誘惑蒔き/Sower of Temptation》と、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を一時的に拝借するが、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で対処されてしまう。

 石川は、何とか引いた《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をアップキープにプレイするも、《瀝青破/Bituminous Blast》を撃ち込まれ、盤面の不利は変わらず。

 手札が空っぽになってしまった石川は《変わり谷/Mutavault》でアタックに行くしか選択肢がないのに対し、伊藤は《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》をキャストする。
完全に逆転のチャンスが無くなった石川は、カードを引いて投了した。

石川 0-1 伊藤

Game 2
IR 今回は、お互いに悪くないハンドだったようで、序盤はテンポ良く進む。

 最初のアクションは3ターン目、伊藤のドロー後に石川は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をキャストし、手札の公開を迫るのだが、8枚のカードには続唱3兄弟の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》、《瀝青破/Bituminous Blast》、《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》、さらに《流刑への道/Path to Exile》、《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》と、なんでもある中で《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》を抜き取った。

 ここからは石川のペースでゲームは進む。

 戦場に出た《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で奪い取ると、伊藤に《流刑への道/Path to Exile》させて、《思考囲い/Thoughtseize》で《瀝青破/Bituminous Blast》をディスカードし、伸びたマナで《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》を追加すると、地上を無視して空から一気にたたみこむ。

 こうなってしまうと伊藤になすすべはなく、2枚目の《瀝青破/Bituminous Blast》を用意するのだが、《ウーナの末裔/Scion of Oona》で除去をかわされ、あっという間にライフは0になってしまった。

石川 1-1 伊藤

Game 3

 ここで残り時間は10分を切っており、引き分けてしまうとどちらもTop8に入れない可能性があるため、大急ぎで3ゲーム目の準備をする。

 伊藤は即マリガンし、1ゲーム目同様に、石川は色マナに恵まれず、《島/Island》、《変わり谷/Mutavault》に、《思考囲い/Thoughtseize》、《苦花/Bitterblossom》と、カードは強いのに、いつキャストできるのか全く想像がつかない。

 刻々とタイムリミットは近付いてしまうので、悩みたい石川に時間が無い。

 後手ということもあり、このリスクあるが引ければ強いハンド思い切ってキープする。
 ここでなんと、石川の最初のドローに《沼/Swamp》をスーパートップデック。
賭けに勝った石川は、そのまま《思考囲い/Thoughtseize》でハンドを公開させると、そこには《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》と土地4枚!
唯一の呪文であるワームを抜き取り、次のターンには《苦花/Bitterblossom》を戦場に追加した。

 ドローに恵まれない伊藤は、土地をプレイするだけのターンが続き、その間石川は《ウーナの末裔/Scion of Oona》でパンプアップしたトークンでライフを減らす。

 伊藤は、やっと引いた有効牌、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャストし、公開された後続は《呪詛術士/Anathemancer》。
攻められている状態でのこのカードは、ただのバニラな2/2と大差なく、3/2速攻を攻撃に向かわせるが、たった1点のライフで生成されたトークンと相打ちさせることしかできない。

 ここで石川は《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をアップキープに追加し、圧倒的にボードを支配すると、残り時間ぎりぎりで日曜日へのチャンスをもぎ取った。

石川 2-1 伊藤

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