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Round 4: 大塚 高太郎(神奈川) vs. 棚橋 雅康(新潟)

Round 4: 大塚 高太郎(神奈川) vs. 棚橋 雅康(新潟)

By Kazumasa Koji

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 去年に行われたプロツアー京都でTop8に入賞した棚橋と、元日本選手権王者で世界選手権07でもTop4に入賞した大塚がフィーチャーテーブルに招待された。

 ここまで3-0で勝ち上がってきた両雄が選択したのは、通称「ターボランド」と言われる《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》と《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のコンボをキーにしたデッキだ。詳しい解説は津村 健志の記事に掲載されているので、そちらをご覧いただきたい。

 ただ、大塚のバージョンでは《地震/Earthquake》とサイドボードの《炎の斬りつけ/Flame Slash》の為に赤がタッチされており、それがどのように対戦に影響を与えるのかがポイントになりそうだ。

Game 1
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 赤マナのマークがでかでかと印刷されているスリーブを棚橋が使っているのを見て、

大塚 「赤いデッキかな......?」

 などと話ながら、お互いに7枚の手札をキープ。
 
 ところが、棚橋が最初に置いた土地は《島/Island》で、これには大塚も苦笑するしかない。

棚橋 「ご期待に沿えずすいません」

大塚 「これは......やり手でしたね」

 大塚はフェッチランドで土地をサーチしつつ、《不屈の自然/Rampant Growth》でマナを伸ばしていく。そして《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》と《カルニの庭/Khalni Garden》を加えた。

 対する棚橋も《島/Island》《島/Island》《森/Forest》《森/Forest》のマナベースから《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を召喚。次のターンに《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を出してアドバンテージを稼ぐ。その後《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》で攻撃して、大塚は悩んだ結果《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をブロッカーに提示し、相打ちに取ることを選んだ。

 ここで大塚も《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を召喚。お互いのライブラリーのトップが土地祭りで、どんどんと戦場にマナが溢れていく。後はどちらが先に決定打に辿り着くかだ。

 先にチャンスを得たのは棚橋。《時間のねじれ/Time Warp》を打って再度《時間のねじれ/Time Warp》を引き込み、3ターン連続で自分のターンを続ける。が、有効なカードを引けずそのままターンを終了した。

 ピンチの後にはチャンスあり、と大塚のライブラリートップは《思考の泉/Mind Spring》。これをX-6で唱え、アドバンテージ差がかなりついてしまった。溢れた手札からディスカードしたのは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》《思考の泉/Mind Spring》《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》。

 ここで決めないと次のターン危ない棚橋は、ディスカード前にフェッチを起動してライブラリの上をリフレッシュ。《時間のねじれ/Time Warp》がめくれたのを見て自分のターンを開始し、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》での《渦まく知識/Brainstorm》能力で更なるカードを探すが、やはり勝負を決めるには至らない。

 大塚はついに場に11枚の土地を並べ、勝利への道筋を探すために長考に入る。《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》が11体のトークンを生み出し、《不屈の自然/Rampant Growth》で1回上陸してターンエンド。

 こうなると《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が味方についている分棚橋の方が俄然有利だ。《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》とのコンボでどんどん上陸を繰り返し、有利な場を作っていく。あとはもうそれを繰り返していくだけだ。ライフは大塚12-14棚橋。棚橋はトークンを6/7まで育ててターンを終了した。

 もう次のターンは巡ってこなそうだ。ここが勝負どころの大塚は、慎重にマナを数えてから、《時間のねじれ/Time Warp》分の5マナを残しつつ全開で《思考の泉/Mind Spring》X=8。

 これで《時間のねじれ/Time Warp》を2枚に《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》をも手に入れた大塚は、クリーチャーが殆ど寝ている棚橋に向けてフルアタックを敢行する。

 引かれたカードの内容と、自分に残されたブロッカーと、自分のライフを勘案した棚橋は、投了するしかなかった。

大塚 1-0 棚橋

Game 2
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 わずか1ターンの差で勝利を逃した棚橋に、マリガンが襲い掛かる。続けて引いた6枚にも渋い顔をしつつキープを宣言。《ハリマーの深み/Halimar Depths》でライブラリーの上3枚をも見るが、平静を装う表情が僅かに歪んだ。しかし2ターン目には無事《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を唱える事に成功し、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》の能力と先攻効果で先に4マナに辿り着いた棚橋は《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を召喚した。

 大塚も棚橋の動きを完全にトレース。更に《不屈の自然/Rampant Growth》を2枚重ねて、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》の能力もあわせてマナを伸ばしていく。

 棚橋は《カルニの庭/Khalni Garden》を置いて《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》でマナを出し、《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》で7つのトークンを出す。現在残り時間があと22分な為、早めの決着を狙いに行ったのだろうか? 手札も僅かに1枚を残すのみだ。

 大塚は《探検/Explore》を《否認/Negate》して、フルタップしての《思考の泉/Mind Spring》X=7で解答を探すのだが、それよりも早く棚橋がトークン達でのビートダウンを完遂したのだった。

大塚 1-1 棚橋

Game 3
 

 残り時間が15分。

大塚 「また、引き分けかなー」

 ゲームはお互いが《ハリマーの深み/Halimar Depths》を置いてライブラリーを操作する所からスタート。そして大塚は、棚橋の《探検/Explore》をまたも《否認/Negate》した。

 続くターンに大塚は自身で《探検/Explore》。フルタップの棚橋からはカウンターが飛んでこず、無事2枚の土地を置いて4マナに伸ばす。

 しかし棚橋も負けておらず、2枚目《探検/Explore》を唱えてコントロールする土地を4枚とする。

 大塚は4枚の土地をタップして《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を唱え、でトップをそっとめくったが、手札にもライブラリーの上にも土地は無く、

大塚 「引かねー」

 つい愚痴がこぼれる。

 《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》をお見合いさせた棚橋は、大塚とは対照的に《地盤の際/Tectonic Edge》を2枚連続で置いて、大塚の《ハリマーの深み/Halimar Depths》を破壊。いまいち土地の伸びない大塚に対してマナで優位に立とうとした。

 残り時間が刻々と迫り、お互いのプレイ動作がスピードアップしてきた。棚橋は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で大塚がコントロールする《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を手札に返し、自軍の《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》でビートダウンを開始。続くターンには《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》を《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で戻して《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》で攻撃を重ねた。

 大塚は4枚の土地では思うように動けず、先ほど戻された《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》を再召喚するのみ。またもトップは土地ではなく、もはや諦め顔だ。

 棚橋はとうとう《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》に辿り着き、トークンを並べ、上陸を繰り返す。

 ずらりと並んだトークンが横に曲げられると、

大塚 「くそー、あと1枚引けなかったー」

 笑顔でカードを畳む大塚であった。

大塚 1-2 棚橋

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