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Standard Breakdown

Standard Breakdown

By Tomohiro Kaji

 どうも日本全国のスタンダードプレイヤーの皆さま、こんにちは。

 今回の日本選手権の初日スタンダード部門が終了したので、さっそくデッキ分布のデータを作成してみたので、ぜひ各自に分析してもらいたい。

デッキ名 使用人数 全勝 9+ 全勝率(%) 9+率(%) 使用率(%)
ジャンド 97 3 32 3 33 32.3
エルドラージ・バント 48 1 9 2 18.8 16
WU徴兵 3 1 2 33.3 66.7 1
キブラーバント 4 1 2 25 50 1.33
賛美バント 2 0 0 0.67
バントコン 2 0 0 0.67
Bigmana WUG 1 1 1 100 100 0.33
青白TapOut 17 9 0 53 5.67
エスパーコントロール 2 0 0 0.67
PWC 18 2 5 11.1 27.8 6
赤単 21 4 9 19 42.9 7
赤白 8 1 0 12.5 2.67
赤黒 5 0 0 1.67
青緑ターボランド 14 1 5 7.1 35.7 4.67
残酷な根本原理 12 1 0 8.3 4
赤青緑GAPPO 12 1 7 8.3 58.3 4
ナヤ 8 1 1 12.5 12.5 2.67
変身エムラクール 3 0 0 1
ドレッジ 3 0 0 1
蔵の開放 3 0 0 1
エルドラージ 3 0 0 1
バンパイア 2 0 100 0.67
同盟者 2 0 0 0.67
緑単《エルドラージの碑》 2 0 0 0.67
WG 2 2 0 100 0.67
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》 1 1 1 100 100 0.33
WBG 1 1 1 100 100 0.33
ワープワールド 1 0 0 0.67
ライブラリーアウト 1 1 0 100 0.33
WW 1 1 0 100 0.33
輝く根本原理 1 1 0 100 0.33
合計 300 18 91

 前回のプレミアイベントであるグランプリ・仙台も同じフォーマットのスタンダードであることから、二日目のデータと比較しながら考察をしてみるのはいかがだろうか。
 参加者はぴったりの300名で、300枚のデッキリストを渡された私としてはホントに一人で処理できるものかとも思ったが、人間は案外、やればできるものだ。
 そんなことはさておき、全体のデッキ分布からの考察と、気になるプロプレイヤー達が使う新しいアーキタイプの解説だ。

 データの見方で、9+とあるのは勝ち点が9点以上という意味で、つまり4回戦を行って3-1以上のプレイヤーを指す。

 まず、最多デッキはやはりジャンド。

 前回の二日目の20%台でも十分な量だと思えたが、今回は選択するプレイヤーがさらに多く、約1/3の97名が使用している。

 その中で、約10%のプレイヤーが同系を意識してか、《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》を投入しており、《巣の侵略者/Nest Invader》などのトークンカードと一緒に使用するプレイヤーもちらほら。

 最後はトップデック勝負になりがちなミラーマッチでも強烈な一枚で、トークンと碑を複数取ったジャンド対通常ジャンドの勝率は7:3と圧倒的になるらしい(会場の聞き込みによる情報)。

 そして、二番人気は徴兵バントもジャンドの半分ではあるが48名が選択している。

 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》絡みでなくとも安定したスピードが人気なようで、なんと驚くことにこの2デッキだけで会場の半数が埋まってしまう。

 さらに、赤単が三番手と、このデッキも単色で21名、タッチを含めると30名以上の使用者がおり、ビートダウンデッキが大量発生している。

 構成はバーン、蘇生に偏ったものもあるが、皆《稲妻/Lightning Bolt》と《焼尽の猛火/Searing Blaze》が大好きなようだ。

 そして非常に意外だったのが、グランプリ・仙台で優勝したキブラータイプのバントデッキは全部で4名しか選択されておらず、使用率はたったの1.3%になった。

 これは《海門の神官/Sea Gate Oracle》や《前兆の壁/Wall of Omens》などのアドバンテージを得る構成に、《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》と《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》を加えたものも徴兵バントに含むという分類の仕方によるものが大きいのかもしれないが、守るよりも攻める選択をしたプレイヤーが多いということだったのだろうか。

 また、同時にPWCと青白タップアウトの選択率も低く、どちらもパーセンテージは前回の半分と、コントロールベースのデッキを選ぶ人がとても少ないように思えた。

 そして仙台時には開発されていなかったアーキタイプ、青緑ターボランドと青緑赤GAPPOが続く。

 津村の記事で紹介されたターボランドは既にご存じの方が多いかもしれないが、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》や《不屈の自然/Rampant Growth》《探検/Explore》とマナ加速しながら《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》から《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》に繋ぐ大味のデッキだ。

 《時間のねじれ/Time Warp》がパーマネントのアドバンテージカードの能力を増幅して、あっという間にゲームを終わらせる楽しいデッキで、使うカードはどれも一般的なコントロールで使われるものだが、分類としてはコンボデッキに近い動きをする。

 続いてGAPPOだが、キブラーバントの構成の白いカードを赤に差し替えたメタデッキで、まだスタンダードのラウンドが残っているので詳しいデッキ構成は非公開だが、可能な限り早くアップできるように準備したいと思う。

 環境最強といわれる《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》と《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》に、《復讐蔦/Vengevine》と、今までは同時に使いこなすことが難しかったカードの夢の共演だ。

 これが実現したのは《沸騰する小湖/Scalding Tarn》と《霧深い雨林/Misty Rainforest》という二種類のフェッチランドに加え、《怒り狂う山峡/Raging Ravine》に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》というマナベースによるところも大きいだろう。
先週末のPTQで優勝するなど、結果もしっかり残しているようで、全勝者は1名のみだが3-1ラインまで含めてみると60%近くがここに含まれる。

 この時期に良く言われるのが、「カードプールの増加」と、「研究」が進んだことによる環境の高速化だが、このデッキも緑のマナ加速を使いつつ、相手の軽量カードを《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》で狙い撃つ。

 そして《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》コントロールが12名と、最後の二桁使用人数になるアーキタイプだが、4回戦終了時の結果としては残念なものとなっている。

 しかし、まだスタンダードのラウンドが残っているので、明日に期待したい。

 最後に、ローグデッキにも目を通していただきたいのだが、WBGに《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》、バントビッグマナが使用1名に対し、それぞれ4-0の全勝という成績だ。

 やはり使用人数に対し、全勝率100%は目を引くだろう。

 WBGはこちらに詳しくあるが、ヴァラクートの成功にはPWCと青白の減少から《広がりゆく海/Spreading Seas》に遭遇しにくくなったことがあると言えるのかもしれない。

 また、バントビッグマナも面白い構成なので、これも詳しくは明日取り上げたいと思う。

 ではみなさん、続報を楽しみに!

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