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Round 7: 森 勝洋(大阪) vs. 三原 槙仁(千葉)

Round 7: 森 勝洋(大阪) vs. 三原 槙仁(千葉)

By Daisuke Kawasaki

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 「帝王」森 勝洋(大阪)が6連勝。とはいえ、森の初日全勝は先日のグランプリ・仙台でも達成されたばかりである。

 一方で、その仙台で準優勝を果たした「魔王」三原 槙仁(千葉)も、6連勝を果たし、ここで、2005年・2006年の世界選手権を制覇したふたりの「王」が初日全勝をかけてデッキをシャッフルしている。

 今大会、三原はトップ8入賞を果たせば、自身のキャリア8回の日本選手権参加のうち、4回、つまり5割のトップ8進出率を果たすということで、気合いが入っているという。なにより、1ヶ月前に手に入れ損ねたトロフィーをここで、という気持ちが強いだろう。

 Round 5で、森が戴冠した後の3年間、北山 雅也(神奈川)の選んだデックが日本選手権を制覇し続けているという話題を書いたが、森戴冠の前年、2005年の日本選手権を制したのは諸藤のレイザートロン、三原謹製のデックだった。

 ミスター日本選手権と呼ぶにふさわしい男、三原。その戴冠に向けて、まずは『王』による戦い、いや、戦争を勝利したいところだ。

Game 1
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 ダイスロールで先手は三原。

 三原は初手をキープするが、森の初手は全部土地。これを見て、森は頭をなやませるが、「シャッフルうまいなぁ」と一言いうと、マリガンを宣言。

 だが、ここで来た6枚の手札が、今度は土地が無し。これまた森は即決で「シャッフルうまいなぁ」と結局5枚の初手でゲームをスタートする。

 三原は、《平地/Plains》をセットし、2ターン目には《岸壁安息所の騎士/Knight of Cliffhaven》をキャスト。対して、森は、土地を起き続けるのみ。

 三原は《岸壁安息所の騎士/Knight of Cliffhaven》のレベルアップを1ターン挟んだ後に、《マキンディのグリフィン/Makindi Griffin》《族霊導きの鹿羚羊/Totem-Guide Hartebeest》で《マンモスの陰影/Mammoth Umbra》サーチと続ける。

 ここでやっと森のファーストアクションである《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》。だが、《マンモスの陰影/Mammoth Umbra》がキャストされたことで、森は「まけましたぁ」と三原に一言いった。

三原 1-0 森

Game 2

 森は後手を選択。

 すると、初手を見た三原が一言。

三原 「うーん、先手かぁ......」

 「簡単に勝てると思うなよ」

 三原は頭を抱えて、結局手札を6枚に。だが、《護衛の任務/Guard Duty》が2枚に《平地/Plains》のみの土地という手札を見て一言。

三原 「ずるいよ」

 「いや、さっきオレそうだったから」

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 結局三原はキープして、ゲームスタート。

 森が2ターン目に《茨噛み付き/Bramblesnap》をキャストするのに対して、三原は土地を引かないものの、《隊商の随員/Caravan Escort》を引き当てる。これをキャストするが、森は《茨噛み付き/Bramblesnap》でアタックせず、後続も追加しない。

 これを見て、三原は、ちょうど土地を引いたのもあわせてレベルアップしアタックするのだが、森は、《茨噛み付き/Bramblesnap》でブロックしてからのタップ、そして《大群の力/Might of the Masses》で討ち取る。

 ここから土地を引き続ける三原。《ハリマーの波見張り/Halimar Wavewatch》をキャスト。対して森も《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》をキャスト。キャストとしたターンこそ大きくダメージを与える事に成功したが、《護衛の任務/Guard Duty》で《茨噛み付き/Bramblesnap》がタップできる置物に。

 三原の土地フィーバーは4枚で終了。一方の森も追加を引けない。

 森が《オンドゥの巨人/Ondu Giant》、三原が《カビーラの擁護者/Kabira Vindicator》を盤面に追加。さらに森が《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》を追加すれば三原は《霜風の発動者/Frostwind Invoker》というように、一進一退となる。

 とはいえ、この状況では飛行クロックがある三原が有利。森はここで全軍での攻撃を選択。これに《霜風の発動者/Frostwind Invoker》を絡ませた有効ブロックを求めた三原だったが、《葉の矢/Leaf Arrow》で《霜風の発動者/Frostwind Invoker》を除去されてしまう。森はこれに《溶口/Magmaw》を追加する。

 三原は「ヤバ」と心でつぶやくが、《カビーラの擁護者/Kabira Vindicator》に《マンモスの陰影/Mammoth Umbra》をエンチャントする。森は今度は《溶口/Magmaw》を残して全軍進撃。《カビーラの擁護者/Kabira Vindicator》に対処されてしまった《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》を《溶口/Magmaw》の餌にして三原のライフは9。

 森は《巣の侵略者/Nest Invader》を追加。これで森は6体のトークンをコントロールすることになる。

 これを順次打ち込んでいくと、三原が森に「いいレアはいってんじゃないっすか」と一言伝え、決戦は第3ゲームに持ち越される。

三原 1-1 森

Game 3

 ここまで、互いにマリガンさせあうといういわゆる「格」を見せ合うゲームが続いたが、今度は互いにキープを宣言。先手の三原が2ターン目に《ハリマーの波見張り/Halimar Wavewatch》、3ターン目に《暁輝きの発動者/Dawnglare Invoker》という展開を見せる。
 一方の森は《巣の侵略者/Nest Invader》を3ターン目にキャストというのがファーストアクション。三原が《ハリマーの波見張り/Halimar Wavewatch》をレベルアップさせながら《英雄の時/Time of Heroes》をキャストするかと思うえば、森も《巣の侵略者/Nest Invader》で生み出されたトークンを生贄にして、《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》をキャストする。

 4枚で土地が止まってしまった三原。一方の森はドローをすると「よっしゃ」と一言。そしてこのターンにキャストされたのは《溶口/Magmaw》。この姿を見て、三原は「まじぃ」と一言。

 《ハリマーの波見張り/Halimar Wavewatch》のレベルアップを追加するのみでターンを三原。

 森は《溶口/Magmaw》のコストとして《護衛の任務/Guard Duty》を付けられた《エムラクールの孵化者/Emrakul's Hatcher》をサクリファイスする。三原は思うように土地を引けないまま、盤面では完全に負けている状態に。

 手札に《刺し込む光/Puncturing Light》《強打/Smite》を持っていることで一応負けは無い状況を維持している三原だったが、森が《戦装飾のシャーマン/Battle-Rattle Shaman》まで追加してきたことで、三原は《マンモスの陰影/Mammoth Umbra》をエンチャントする隙もないまま敗北してしまうのだった。

三原 「くそ、相手がミスってればいつでも勝てるのに、モリカツ、ミスんねぇんだ......」

三原 1-2 森

 勝負の後に、三原が語った。

三原 「ダメだ、モリカツ、強すぎる、ミスんねぇ」

 森と言えば「はったり」と「読みの逆手をとること」を基盤にした、いわゆる曲者系のプレイングで知られるプレイヤーではあるが、それも全ては固いケアと柔軟な押し引き、つまりは基本的なプレイング能力の高さがあってのもの。

 Game 3はそれが大きくでるマッチアップではあった。

 だが、それが勝負の分け目となったのも、三原が劣勢の中、勝てるプランを構築し、相手の隙を待つ形を作りあげられたからこそである。

 高いプレイング技術を持つプレイヤー同士だからこそ噛み合った高次元の盤面と手札の読み合い勝負。

 さすがは世界を制した男同士のマッチだったと言っていいだろう。

 このふたりの対戦が、また、日曜日に実現することを願いたい。

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