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Standard Decktech: 北山 雅也:青緑赤

Standard Decktech: 北山 雅也:青緑赤

By Tomohiro Kaji

 前回のプレミアイベントであるGP仙台ではキブラー・バント初日全勝に3名と、使用者に対しての二日目進出率が70%超えという驚異的な成績をたたき出し、その制作者の一人のBrian Kibler(アメリカ)が優勝で幕を閉じた。

 だが、この日本選手権でそのキブラータイプのバントを使用したプレイヤーはたったの4名と、増えるかと思われたが逆に減少。では、前回キブラー・バントを使ったプレイヤー達はどんなデッキをプレイしているのだろうか?

 それがこのデッキ。

Kitayama,Masaya 2010日本選手権 / 4-0
4《森/Forest》
3《島/Island》
2《山/Mountain》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4《怒り狂う山峡/Raging Ravine》

-土地(24)-
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
2《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4《海門の神官/Sea Gate Oracle》
2《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
2《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
4《復讐蔦/Vengevine》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

-クリーチャー(30)-
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》

-呪文(6)-
2《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
2《クローン/Clone》
2《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》
2《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》
4《ドラゴンの爪/Dragon's Claw》
3《炎の斬りつけ/Flame Slash》

-サイドボード(15)-

鍛冶 「このデッキを使うことになったきっかけは何ですか?」

北山 「きっかけはPTQで長島君がこのデッキで予選を通過したことですね。高橋純也や、渡辺、佐々木などのプレイヤーが構築にかかわっているようです。環境3大カードである《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》と《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の全てを使った構成のデッキを構築するところからスタートしたそうです。」

鍛冶 「なるほど、ではある程度はそのPTQの時点でデッキは固まっていたわけですか?」

北山 「はい。ただ、若干他の青緑赤を選択したプレイヤーと自分の構築にちょっと違う選択があって、メインボードに《稲妻/Lightning Bolt》を取らず、《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》を採用しています。」

鍛冶 「それはどういった意味があるんでしょうか?」

北山 「まず、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》で軽すぎる呪文が公開されても、せっかくの続唱の効果が小さくなってしまいます。次に、《復讐蔦/Vengevine》が墓地にある場合は続唱効果でクリーチャーが100%公開されるので、運に左右されなくなることが大きいです。」

鍛冶 「確かに、墓地にある《復讐蔦/Vengevine》を計算に入れることが出来るのは大きいですね。では、どんなデッキが苦手ですか?」

北山 「それは赤単ですね。とにかく《地震/Earthquake》が厳しくて、マナクリーチャーなどもまとめた全体除去にプレイヤー火力のおまけつきですから。そのために、サイドボードには《ドラゴンの爪/Dragon's Claw》が4枚取られています。シナジーの無いカードですが、仕方がないです。」

鍛冶 「その他のサイドボードカードになりますが、なぜ《稲妻/Lightning Bolt》でなく《炎の斬りつけ/Flame Slash》取られているのでしょうか?インスタントであることや、プレイヤーにもダメージが入りますし、メインでも使われるとても一般的なカードですが。」

北山 「やっぱり《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》ですかね。あとは、サイドボード後の《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》の存在です。クリーチャーからのマナサポートをも止めるこのカードは、即対処しなければなりません。しかも、3/4というサイズから3点のダメージ呪文では1枚で処理できないので、ソーサリーではありますが4点火力を選びました。」

鍛冶 「では、《クローン/Clone》や《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》はどうですか?」

北山 「《クローン/Clone》は《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》や、《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》などの1枚で対処しにくいシステムクリーチャーをコピーして相殺させます。《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》に関しては、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を使ったデッキ用で、《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》の様な使い方になるかと思います。」

鍛冶 「プレイする上で難しいことはなにかありますか?」

北山 「マナベースに不安があるので、初手のキープが難しですね。緑マナの無い初手が良く来てマリガンする印象があります。また、マナクリーチャーが無いハンドだと、3ターン目に《海門の神官/Sea Gate Oracle》スタートと、4マナ域のカードを生かすのが難しくなってしまいます。」

鍛冶 「ありがとうございました。」

 北山はドラフトで若干失速してしまったが、まだまだTop8圏内だ。

 これからスタンダードのラウンドが始まるので、初日同様に4-0に期待しよう。

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