マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

イベントカバレージ

Round 12: 大塚 高太郎(神奈川) vs. 森 勝洋(大阪)

Round 12: 大塚 高太郎(神奈川) vs. 森 勝洋(大阪)

By Shiro Wakayama

jpg

 現在10勝1敗 勝ち点30点。勝ったほうがTOP8に一番名乗りを上げる権利を得られる。

 森が使用するのは赤単。

 「対戦相手がモリカツだったら島使ってそう!とかいってマリガンミスしてくれそうじゃない!?」

 確かなプレイスキルと、圧倒的な洞察力に裏付けされた森の実力。だが、それはあくまでゲームの中での話。デッキ選択、ゲーム中のトラッシュトーク。あらゆる要素を勝利へと結び付ける、勝利への貪欲さを持つ。

 対する大塚"KTO"高太郎。
 最近は《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》デッキを使っていたりと、土地が好きそうなのだが、今回もセットランドが気持ちいいのか、選んだデッキはターボランド

 下馬評では赤単の圧倒的有利との事だが、下馬評通りに全てが行くわけでもない。マジックのマッチ。それも日本選手権のTOP8をかけたマッチでは、何が起きてもおかしくない。

 大塚が奇跡を起こすのか、それとも森が大塚を焼き上げるのか。

Game 1
jpg

 先手森。 森は手札を見るなりシャッフルを始める。

「さすがKTO。」

 大塚も森にならってマリガン。

「さすが俺。やっぱ、お互いノッてるから、1マリガン位はさせちゃうもんだよね。」

 1マリガン後、《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》をプレイ。

「でも殴りたくないなぁ。。。」

 マリガン後、大塚がどんなハンドをキープしたかはまだ何も情報が無い。だが、ここでひよっていてもしょうがないと、小さく息を吐いて、《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》をレッドゾーンへと送り込む。

「お願い!!お願い!!!」

 めくれたのは《思考の泉/Mind Spring(M10)》。森はガッツポーズをしながらターンを返す。大塚は《ハリマーの深み/Halimar Depths(WWK)》をプレイ。ライブラリのトップを操作して、森を惑わせる。

「なんか感じ悪いっすね。」

 トラッシュトークにしか聞こえないが、そんな話をしつつも、森は大塚の目から視線を外さず、今にも走り出しそうな《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》に下す命令の根拠を探す。だが、そんな森の思惑を知ってか知らずか、何もリアクションをしない大塚。森は少し悩んだ上で、《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》をレッドゾーンには送り込まず、《カルガの竜王/Kargan Dragonlord(ROE)》を戦線に追加しただけでターンを終了する。

 土地をおいただけの大塚に対して、いつまでも足踏みをするわけにはいかない森は、《地獄の雷/Hell's Thunder(ALA)》をプレイ、全軍でアタック。大塚のライフは10へ。

 先ほどの《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》の誘発型能力でめくれた《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》をだしてターンを終了するが、森はノータイムで《よろめきショック/Staggershock(ROE)》をうち込む。

 《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》の後押しを受けながら《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》と《カルガの竜王/Kargan Dragonlord(ROE)》がレッドゾーンに送り込まれると、もはや天地が逆さになっても間に合わないと悟った大塚は、次のゲームへと思考を切り替え始める。

大塚 0-1 森

 ここまで1敗と好成績の森は乗っているのかよくしゃべる。大塚も対応はするが、サイドボードをし、シャッフルをしていく。
表面的には対照的な二人。だが、勝ちへと貪欲に突き進むというところに何ら変わりは無い。

Game 2
jpg

 大塚の《ハリマーの深み/Halimar Depths(WWK)》からスタート。森は少し息を吸い込んで、《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》でアタック。めくれたカードは《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》。

 一呼吸置いて、力強くドローしたカードをそのまま盤面にたたきつける森。叩きつけたのは《ぐらつく峰/Teetering Peaks(ZEN)》。さらに、《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》をプレイして、アタック。瞬く間に大塚のライフは12へと落ち込む。

 次のターンも《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》をプレイし、3体の《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》が大塚に襲いかかり、一気にライフは6に。ターン終了時に《稲妻/Lightning Bolt(4ED)》でライフは3まで落ち込む。

 そのまま《噴出の稲妻/Burst Lightning(ZEN)》を大塚のターン終了時にうちこみ、メインフェイズで《地震/Earthquake(4ED)》X=1。

大塚 0-2 森

 圧倒的な相性差を覆すことはできず、森がTOP8へと一番乗りする事に成功した。

 "強かった日本"を象徴する、POY、個人戦、団体戦を総なめにした世界選手権05。そこで個人優勝を果たした森は翌年に日本選手権で見事に優勝し、日本代表を牽引するものの、決勝戦で惜しくも破れてしまい、準優勝に甘んじる事となった。

 それから4年、森は今年の3月のグランプリ横浜での優勝をはじめとして、数々のタイトルを手にしていたが、日本代表からは06年以来遠ざかっている。そして、それと同時に日本は世界選手権の個人戦、国別対抗戦を問わず、決勝戦のスポットライトからは遠ざかってしまっているのだ。

 "強かった日本"を取り戻すために、森がもう一度日本を牽引する。

 Congraturation 森!!!

前の記事: Round 11: 清水 直樹(大阪) vs. 彌永 淳也(東京) | 次の記事: Photo Blog: 併催イベント本部よりお知らせ!
イベントカバレージ/日本選手権2010 一覧に戻る

イベントカバレージ