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Round 14: 清水 直樹(大阪) vs. 石川 翔(東京)

Round 14: 清水 直樹(大阪) vs. 石川 翔(東京)

By Kazumasa Koji

 《復讐蔦/Vengevine》を中心としたバントカラーのデッキでここまでスタンダード6-1の清水に、キブラーバントの調子はどうですか、と聞いた所、

清水 「いや、これはシミチンバントです!」

 と、怒られてしまった。謹んで訂正し、心よりお詫びしたい。オポーネントマッチパーセンテージの関係上、清水は勝てばTop8、負けてもほぼ確定という状況だ。

清水 「あ、これ『シミックの王子』対『白の貴公子』なんで、カバレージに書いといてください」

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 グランプリ・新潟09でTOP8に入賞した石川は、池袋アメニティドリームで仲間達と楽しくマジックをプレイしている。昔、石川が高校生の頃、ホビージャパン主催のイベントに参加しようとした時に提出した書類で、自分の二つ名を書いてくださいという欄があり、そこに書いたのが「白の貴公子」だった。使うデッキも殆ど白メインで、しかもウィニーデッキしか使ってこなかった。シャドー、レベル、キスキン、ボロス。その時々の白ウィニーが、「白の貴公子」のデッキだった。

 だが今は、コントロールデッキも練習したいと考え、オリジナルのバントビッグマナを使っている。スタンダードで6-1を果たし、勝てばTop8の位置でこのテーブルに招待された。そのデッキの内容は鍛冶の記事に詳しく掲載されている。

 最終ラウンド、笑うのは「シミックの王子」か、はたまた「白の貴公子」か。

Game 1
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 先攻の清水が《貴族の教主/Noble Hierarch》から2ターン目に《海門の神官/Sea Gate Oracle》という良好なスタートを切ったのに対し、石川も《豊穣の痕跡/Trace of Abundance》を《平地/Plains》にエンチャントしてマナを伸ばす。

 そのまま3ターン目に賛美で5/4となった《復讐蔦/Vengevine》を攻撃に向かわせる清水。石川は1回攻撃を受けてから《忘却の輪/Oblivion Ring》で対処した。

 しかし《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》が清水の二の矢で、若干石川は渋い表情だ。《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》を召喚して手札を整え、《忘却の輪/Oblivion Ring》と《前兆の壁/Wall of Omens》に土地1枚をディスカードした。

 清水は《バントの魔除け/Bant Charm》で《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》をライブラリーに追い返し、《海門の神官/Sea Gate Oracle》と《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》が攻撃して4点のダメージ。

 劣勢の石川だったが、ここでデッキの根幹とも言える《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》。そして続唱でめくれたカードは《悪斬の天使/Baneslayer Angel》!!

 一気に形勢が石川に傾いたかと思われたが、清水も6マナに届いて《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》。当然《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》が《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》にエンチャントされ、15/16トランプルとなる。ライフが8しかない石川は折角のファッティ2体をチャンプブロックに差し出すしかない。

 《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》に助けを求め、+2能力を使用して僅かな望みを繋ごうとした石川だったが、《忘却の輪/Oblivion Ring》がそれを断ち切った。

清水 1-0 石川

Game 2
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 またも《貴族の教主/Noble Hierarch》スタートの清水は、これまた再び3ターン目の《復讐蔦/Vengevine》。石川は《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》でこれに対抗する。

 取り合えず《復讐蔦/Vengevine》で攻撃し、兵士トークンでブロックされた後《海門の神官/Sea Gate Oracle》でドローの質を高める清水。

 石川は《豊穣の痕跡/Trace of Abundance》を《天界の列柱/Celestial Colonnade》にエンチャントして、《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》を召喚した。マリガン後にしてはかなりいい展開だ。

 だが、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が清水の下に登場し、兵士トークンをバウンスして《復讐蔦/Vengevine》で攻撃。《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を失いたくない石川は《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》でブロックし、戦場には清水のクリーチャーのみとなった。

 ここで狙い済ました《審判の日/Day of Judgment》が戦場を照らす。ゲームを決めるべく、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》を加えようとした石川だったが、《否認/Negate》に阻まれ、返しのターンに清水も《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を唱えて対消滅。しかしすぐさま2枚目の《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》が登場して、石川は掴んだ流れを離さない。

 その上《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》が《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》をめくって勝負ありかと思われたが、清水はまさかの《剥奪/Deprive》2連打! 逃げ切ろうとする石川に追いすがる。

 それでも《豊穣の痕跡/Trace of Abundance》で被覆を得ている《天界の列柱/Celestial Colonnade》が貴重な後続となり、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》と共にゲームを終わらせた。

清水 1-1 石川

Game 3

 清水のデッキをシャッフルしていた石川が異変に気づく。

 残念な事に、清水は2ゲーム目を59枚のデッキでプレイしていた。

 ジャッジの裁定は清水へのゲームロスとなり、双方にとって後味の悪い結果ながら、このマッチは石川の勝利となった。
 
清水 1-2 石川

 「明日、またやりましょう」

 落胆し席を立つ清水に、石川はそう声を掛けた。

 神様の気分次第だが、その言葉が現実になるかもしれない。

 「白の貴公子」「シミックの王子」、共にTop8進出!

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