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Round 14: 糸谷 哲郎(大阪) vs. 池田 剛(福岡)

Round 14: 糸谷 哲郎(大阪) vs. 池田 剛(福岡)

By Tomohiro Kaji

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 勝てはTop8、だが負ければ順位は一気に転落の厳しい勝負だ。

 最終戦でフィーチャー席に呼ばれたのは池田と糸谷。

 三日目に残れるかが掛っているとても緊張してしまう場面だが、テーブルにつき、シャッフルを終えるとジャッジから声がかかる。

ジャッジ 「はい、ここでデッキチェックをします。」

 対戦相手を目の前に、緊張の時間が10分延長された。

 見ているこちらも胃が痛い。

Game 1
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 先行糸谷は《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をX=1でキャストし、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》から兵士トークンを戦場に加える。
このまま放置すればすぐに負けてしまう後手の池田、マナ加速は無いが《忘却の輪/Oblivion Ring》でこれを対処。

 残った1/1トークンが池田にダメージを与える。

 繰り返し《広がりゆく海/Spreading Seas》をキャストする池田だが、マナ不足で実のある呪文はまだ唱えられない。その間に再度《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を加え、+3/+3をトークンに使用しながら4点クロックを作る糸谷。フェッチランドとあわせて、池田のライフは14に落ち込む。

 池田は3枚目の《広がりゆく海/Spreading Seas》に《前兆の壁/Wall of Omens》と、ジャンド相手ならばとても良いドローだが、ミラーではほとんどキャントリップとしての効果しか生まないカードにマナを奪われ、毎ターン4/4飛行になるトークンに《流刑への道/Path to Exile》をキャストするしかなく、総マナ数でもさらに差がついてしまう。ならばカードの質で勝負と行きたいところだが、糸谷は《思考の泉/Mind Spring》をX=5でキャストと手札が充実してしまう。

 カードアドバンテージの勝負では勝てない池田は、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を盤面に加えるも手札の豊富な糸谷には《審判の日/Day of Judgment》という回答が。もちろん池田はこれをわかってのことだが、他に選択肢が無く厳しい状況に。
そして糸谷は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を盤面に加え、池田のライブラリーの操作を始めた。

 糸谷のタップアウトの間に、池田もX=5の《思考の泉/Mind Spring》で大量ドローをするが、いかんせん先行マナ加速分のテンポアドバンテージによる優位を覆すことができない。
 糸谷が《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストすれば、池田も《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》と、相殺させる後手後手の展開に《天界の列柱/Celestial Colonnade》の攻撃が加わると、池田のライフは尽きてしまった。

糸谷 1-0 池田

Game 2
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 今度は先行が池田、さらに糸谷のマリガンというスタート。

 お互いにタップインの土地を並べると、池田が《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をキャストする番になる。2ターン目に糸谷もパーマネントを展開するも、キャストされたのはサイドボードカードの《コーの火歩き/Kor Firewalker》。
返しに先行の池田は《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》でトークンを生み出す。

 とりあえず《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》に2/2をアタックさせるが、もちろん池田は忠誠度の高い彼女に攻撃を受けさせる。
 再度トークンを戦場に呼んだ池田は、攻撃してきた《コーの火歩き/Kor Firewalker》を2体でブロック。糸谷は《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をキャストするも、白いPW分池田ががぜん有利に。

 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》に触れることが出来ない糸谷は、《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をX=2で2回キャストするも、池田も2枚の《忘却の輪/Oblivion Ring》でマナを封じ、ボードの傾きは変わらない。

 手札の消耗してきた糸谷をしり目に、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でハンド差を拡大する池田は、《地盤の際/Tectonic Edge》を使ってお互いのマナを相殺し合う。
 完全に盤面の優位を築いた池田は、ゲームスピードを遅める事でプレインズウォーカーの能力を使う機会を最大限に増やし、《渦まく知識/Brainstorm》を連打する。

 1ターンに1行動しかできない糸谷は、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストしても3枚目の《忘却の輪/Oblivion Ring》によって次元の彼方へ。
糸谷は《軍部政変/Martial Coup》をトークンの為にX=6でキャストするも、アドバンテージ差のつきすぎた池田には効果は無く、《天界の列柱/Celestial Colonnade》と《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》でゲームを終わらせた。

糸谷 1-1 池田

Game 3

 本日最終ゲームの3本目、先に動いたのは糸谷の《コーの火歩き/Kor Firewalker》。

 池田も《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をキャストするも、今度は糸谷が《忘却の輪/Oblivion Ring》でマナを縛る。

 池田は手札に土地が無く、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》を持っていたために、この2/2を無視して3マナ1ドローか、お互いにカードを引くかを考える。
 結果的に、この《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》は使い捨てされるが、ここでお互いマナに伸び悩むことになってしまう。

 土地は無いものの、《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》を複数持っている糸谷は、そのマナ差から《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をキャスト。2/2を育てて、池田がマナに不自由している間に勝負を決しようと試みる。

 2ターンわたり、5×2の10点ライフを《コーの火歩き/Kor Firewalker》に持っていかれるが、《思考の泉/Mind Spring》X=1、使い捨ての《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で土地を着実にプレイする池田。なんとか6マナに到達するもライフは7点。ここで意を決して《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》をキャストする。

 ここで糸谷は《天界の列柱/Celestial Colonnade》と《コーの火歩き/Kor Firewalker》《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》をコントロールしていたので、4/4に+3/+3修正してアタックすれば《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》のチャンプブロックを強制しつつ2点のダメージを与えることができた。しかし、糸谷は《悪斬の天使/Baneslayer Angel》とトークンを生み出すことを選択し、攻撃の手を休めてしまった。

 ここで残り時間終了のアナウンスが流れる。

 だが、デッキチェックの為に11分の延長時間がある。

 ジャッジや試合の終わったプレイヤー達がフィーチャー席に押し掛け、沢山のギャラリーの中、引き分けられない勝負が続く。
 普通のプレイヤーならば何をどうプレイしたら良いものか、軽くパニックになるかもしれない。

 だが、もちろん池田はその隙を見逃すわけもなく、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を使って《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を手札に、最強のPWは守りきれないが、5/5飛行で《コーの火歩き/Kor Firewalker》をブロックする。
 気がつけば盤面が均衡し、マナ不足だった池田の優良スペルがダンプされる時間になった。

 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を相殺、再度キャストされた《悪斬の天使/Baneslayer Angel》も《忘却の輪/Oblivion Ring》と、《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》の攻撃態勢に入る池田だが、糸谷も《軍部政変/Martial Coup》で被覆生物の対処とアタッカーを手にする。

 ここからゲームはより白熱し、池田がブロッカーとして《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を呼べば、糸谷も《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を追加。
 絆魂を誘発させてしまうと、せっかく削った池田のライフを回復してしまう糸谷はアタックに行けず、かといって池田もライフを求めてアタックに行けば、糸谷のアタックで負けてしまう。

ジャッジ 「残り時間は3分です。」

 糸谷は《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》で《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をキャッチしようと試みるが、これを池田は《否認/Negate》!
 返すターン、池田は2マナを残して全力の《思考の泉/Mind Spring》をキャストすると2枚目の《否認/Negate》を引き込み、糸谷の《思考の泉/Mind Spring》をカウンターした。

 さすがにここまでハンド差がついてしまうとゲームは一方的になってしまう。

 2枚目の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を時間の無い池田は急いでキャストすると、さらに《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》も加え、《流刑への道/Path to Exile》を糸谷の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》に打ち込み、一気にライフを逆転させた。

 こうなってしまうと、糸谷に逆転の可能性は残されていなかった。

糸谷 1-2 池田

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