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準決勝: 池田 剛(福岡) vs. 玉田 遼一(大阪)

準決勝: 池田 剛(福岡) vs. 玉田 遼一(大阪)

By Daisuke Kawasaki

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 池田 剛(福岡)と、玉田 遼一(大阪)によって行われる準決勝。

 通常のプレミアイベントにおいて、準決勝は、決勝戦に向けての通過点でしかないのかもしれない。

 だが、日本選手権における準決勝は、違う。これは、決勝進出者を決めるマッチであると共に、世界選手権で日本を代表して戦うプレイヤーを決めるダブルイリミネーションの1戦目なのである。

 そのマッチを戦うふたつのデックは、青白タップアウトと赤単。

 カウンターポストの時代から続くこの伝統のマッチアップ。勝利し、日本代表への一番乗りとなるのはどちらのデックか。

Game 1
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 玉田は《山/Mountain》が5枚の初手を苦渋の末にキープ。

 先手の池田は2ターン目に《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をキャスト、対して玉田は《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》を走らせる。

 マナ加速の力を借りて、池田は3ターン目に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を呼び出し、玉田のライブラリートップをみて、忠誠カウンターを5に。

 返して、玉田は《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》を蘇生させ、池田のライフを13に削る。そして、手札の《山/Mountain》を置かないでターンエンド。

玉田 「もう、手札土地ばっかりで、これ以上土地を引きたくなかったので、事故の振りをすれば、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で土地を下に送ってくれる可能性があったので」

 すでに厳しい状況ではあるものの、それでも最善手を模索した玉田。だが、池田が《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をキャストすると、玉田はドローをみて、投了した。

池田 1-0 玉田

Game 2

 先手の玉田は2ターン目に《カルガの竜王/Kargan Dragonlord》をキャスト。続くターンに《ぐらつく峰/Teetering Peaks》を出し、パワーを+2させて攻撃。これに池田は《流刑への道/Path to Exile》で対応する。

 続いて池田は《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をキャストし、マナを伸ばし、玉田が返しでキャストしてきた《黒曜石の火心/Obsidian Fireheart》も《未達への旅/Journey to Nowhere》で対応する。

 ここで玉田の《地獄の雷/Hell's Thunder》が初ダメージ。池田は1ターン目に《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》を置いているので残りライフは17。これが次のターンにも蘇生し、池田のライフは13に。

 序盤は順調に加速していた池田だが、ここでマナの延びが止まってしまう。だが、一方の玉田もマナフラッド気味。全力の《地震/Earthquake》X=7をキャストするが、これは《否認/Negate》されてしまう。

 続いて、《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》をキャストする玉田だが、これも《瞬間凍結/Flashfreeze》。そして6マナ目を引き当てた池田は2マナ残して《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストする。能力で玉田の山札のトップを確認し、忠誠カウンターを5に。

 続くターンに《渦まく知識/Brainstorm》能力を使った池田は《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を戦場に送り込む。この《悪斬の天使/Baneslayer Angel》はキッカー込みの《噴出の稲妻/Burst Lightning》と上陸無しの《焼尽の猛火/Searing Blaze》で除去されたものの、今度は2体目が。

 この2体目を《稲妻/Lightning Bolt》に、上陸無しの《焼尽の猛火/Searing Blaze》2枚というかなり無理矢理な除去の仕方をした玉田は、手札がゼロに。戦場には8枚の土地が並ぶのみとなった。

 池田が《思考の泉/Mind Spring》をX=5でキャストすると、池田の12点のライフをふまえて、玉田は投了をした。

池田 2-0 玉田

Game 3

 後手の池田は、小考の末にキープし、1ターン目に《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》をセット。対して、玉田が2ターン目に《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》を走らせて、池田のライフは18に。これが蘇生してライフは15。

 だが、玉田はここで土地が2枚で止まってしまう。

 順調にマナを伸ばしていく池田に対して、玉田はターンエンドに《噴出の稲妻/Burst Lightning》を2発打ち込む。これが1枚《否認/Negate》され、池田のライフは13、再び《地獄の雷/Hell's Thunder》が走って10。

 池田はタップアウトで《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を召喚するが、ここで3枚目の土地を引き当てた玉田は、上陸付きの《焼尽の猛火/Searing Blaze》と《稲妻/Lightning Bolt》で除去。池田のライフは7になり、次のターンの《ボール・ライトニング/Ball Lightning》で1になる。

 3ターン連続で土地を引いた玉田は、《地獄の雷/Hell's Thunder》を《天界の粛清/Celestial Purge》で対処させた後に、X=1の《地震/Earthquake》で勝利をもぎ取った。

池田 2-1 玉田

Game 4
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 後手の玉田がマリガン。

 だが、《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》が《流刑への道/Path to Exile》され、《地獄の雷/Hell's Thunder》が《瞬間凍結/Flashfreeze》されてしまったことで、思うようにダメージを稼ぐ事ができない。

 池田は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャストし、自身の山札のトップを確認。一方で玉田は《ボール・ライトニング/Ball Lightning》に《ぐらつく峰/Teetering Peaks》でパワー修正を与え、やっと池田に自身の手でダメージを通す。池田のライフは11。

 《渦まく知識/Brainstorm》を使った池田は、2体目のプレインズウォーカーとして《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストし、+2能力を使用。対して、玉田は《よろめきショック/Staggershock》と《稲妻/Lightning Bolt》で池田のライフを6にする。

 通せば2点が確定し、ライフ4になる池田だが、手札にカウンターが無い。

 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をキャストし、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》の+2能力を使用した池田だったが、玉田のアップキープにライフは4になり、そしてX=4の《地震/Earthquake》でライフはゼロとなった。

池田 2-2 玉田

Game 5

 2連敗からの2連勝。赤単対青白、伝統の勝負は最終戦にもつれこむ。

 1ターン目に《天界の列柱/Celestial Colonnade》、2ターン目に《平地/Plains》をセットした池田は《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をキャスト。そしてX=2で《思考の泉/Mind Spring》をキャストする。

 対して、玉田は《ボール・ライトニング/Ball Lightning》で池田のライフを14に。池田は《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》をキャストするが、意に介さず、玉田は《よろめきショック/Staggershock》を本体に。

 ここで池田は強行策として、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》と《天界の列柱/Celestial Colonnade》で攻撃し、10点のダメージ。

玉田 「10!?」

 土地が3枚で止まっている玉田は、小考。そしてターンエンド。

 池田は《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》だけでアタックし、玉田のライフを4に。玉田は《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》のセットで11点に回復した池田のライフを2枚の《噴出の稲妻/Burst Lightning》で7にしたが、土地をひけず、小考の末に、手を差し出したのだった。

池田 3-2 玉田

 最後の最後、思い切りの良いビートと、終盤の慎重なプレイによって、池田が見事日本代表入りを決めた。

 だが、玉田にもまだ、代表入りの機会、3位決定戦が待っている。

池田 「次、がんばってくださいね」

玉田 「いや、僕、もう、初戦を勝てただけ満足なので......」

池田 「いや、ここは勝ちに行きましょうよ!」

 日本選手権予選を勝ち抜き、厳しいスイスラウンドを勝ち抜き、日曜日への切符を手に入れた玉田。その上で準々決勝を勝ち抜いたのだから、僥倖といえる成績なのかもしれない。

 だけど、次を勝てば、今度は千葉で世界選手権が待っている。

 幕張メッセで、玉田のプレイを再び見ることができれば、と思う。

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