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準々決勝:石村 信太朗(埼玉) vs. 安藤 智幸(埼玉)

準々決勝:石村 信太朗(埼玉) vs. 安藤 智幸(埼玉)

By Yukio Kozakai

 誰も知らないゼンディカーの世界へようこそ!

 「いや、ゼンディカーとか知ってるし」とモニターの前でつぶやいてしまったそこのアナタ! 侮るなかれ。

 なぜなら、この決勝ラウンドはオールカード・ロチェスタードラフトという未体験ゾーンだからだ。オールカードというだけでも予測不可能なのに、さらに公開形式のドラフトであるロチェスター形式。全く展開が読めない。

 実際、準備段階でスタッフ間で様々な憶測や議論が飛びかったが、結局「やってみないとわからない」という結論に落ち着いた。1時間以上も話してたのに。そもそも、長時間に渡るオールカードロチェスターの練習をしてきたプレイヤーはいたのだろうか。後で確認してみることにしよう。

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 さて、約1時間半以上に及んだドラフトを終え、石村が赤単、安藤が黒緑をそれぞれドラフトした。

 石村は、とにかく序盤から赤いカードのみを積極的にドラフトし、《黒曜石の火心/Obsidian Fireheart》《ヘルカイトの突撃者/Hellkite Charger》といったレア。さらに、2枚の《噴出の稲妻/Burst Lightning》に《罰する火/Punishing Fire》などの強力な除去呪文も搭載している。

 赤単であるがゆえ、《溶鉄の荒廃者/Molten Ravager》や《尖塔の連射/Spire Barrage》の破壊力は、1枚でフィニッシュブローにもなり得る破壊力となり、カードの点数そのものが跳ね上がる。これもデッキパワーを引き上げる大きな要因だ。石村はかなり強力なドラフトデッキを組み上げた。

 安藤も、2枚の《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》を筆頭に黒の優秀な低マナ域のクリーチャーに加えて《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》が控え、さらに《野蛮な影法師/Savage Silhouette》《捕食者の衝動/Predatory Urge》の「砲台作成オーラコンボ」も狙えるが、若干攻めが細いか。

 「突き詰めていくと単色になる」のがゼンディカードラフト。だが、なにぶん今回のフォーマットは特殊すぎる。石村を含めて4名が単色ドラフトに成功したが、果たしてどんな結果が待っているのだろうか。

Game 1

 安藤が《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》を出せば、石村が《罰する火/Punishing Fire》で対応し、さらに《溶鉄の荒廃者/Molten Ravager》で地上を固める。

 安藤は2枚目の《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》で再びクロックを作り、《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》を召喚。さらに、これに《野蛮な影法師/Savage Silhouette》、続くターンには《捕食者の衝動/Predatory Urge》と2枚のオーラをまとわせて砲台を構築する。

 しかし、《森/Forest》が1枚しかなかったにもかかわらず、安藤は欲張りすぎた。再生マナが残っていないのを確認すると、石村はその「砲台」に向けて《尖塔の連射/Spire Barrage》を発射。

 石村は《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur》を追加して反撃開始。安藤のアクションは《巨大蠍/Giant Scorpion》を出すのみと見るや、石村は《髑髏砕きの巨人/Shatterskull Giant》《巣穴の煽動者/Warren Instigator》と戦力を追加。

 もうお手上げ、といった雰囲気の安藤は、本当にお手上げだった。

石村 1-0 安藤

Game 2

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 安藤の《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》と石村の《板金鎧の土百足/Plated Geopede》のすれ違いダメージレースからゲームスタート。

 石村が《面晶体集め/Hedron Scrabbler》で《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》を止めたかに見えたが、これを安藤は《信頼おける山刀/Trusty Machete》で強化して許さず。

 《破滅的なミノタウルス/Ruinous Minotaur》を追加して盤面を強化した石村に対し、安藤は《巨大蠍/Giant Scorpion》で防御を固めるが、いかんせん《板金鎧の土百足/Plated Geopede》が止まらない。

 そうしているうちに、石村の場に《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》に加えて《乾燥台地/Arid Mesa》が。これで強化した《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder》を《面晶体集め/Hedron Scrabbler》で止められる上、祭殿のクエスト達成条件も緩和。

 安藤は《グール・ドラズの死霊/Guul Draz Specter》を召喚するも、緑マナを引き当てられず、どんどん追い詰められていく。

 一方の石村が繰り出すのは《黒曜石の火心/Obsidian Fireheart》。色事故とは無縁の赤単にとって、トリプルシンボルも「ただの4マナのカード」に過ぎず、さらに祭殿からトークンが現れ《尖塔の連射/Spire Barrage》すると、安藤のライフはあっという間に無くなっていった。

 公開情報ゆえに、狙って作れた単色デッキ。レア同士の噛み合いなどは通常のドラフトでは狙って出来ることではないが、それも出来る。これがオールカード・ロチェスタードラフトなのだ。

石村 2-0 安藤

 石村が準決勝に進出!

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