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Round 6: 松山 智(東京) vs. 山本 賢太郎(埼玉)

Round 6: 松山 智(東京) vs. 山本 賢太郎(埼玉)

By Takamasa Sato

 Limits予選ラウンドもいよいよ終盤。ここで勝てば一気にトップ8が近づく一敗ラインから、先ほどドラフトレポートをお伝えした山本と、関東の草の根大会で多くの戦績を残す松山の試合をお送りする。

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 松山は毎週カードショップ「晴れる屋」でドラフトを練習しており、先日のグランプリシドニーでもシールド戦8-0という驚異の戦績を残している。

松山 「でも、そのあとのドラフトで2-1と0-3だったんだよね」

 果たして松山は、あの時の雪辱を果たせるだろうか。
 

Game 1

 先手松山。山本1マリガン。

 初動は山本の《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》と《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》。

 松山は《感電破/Galvanic Blast(SOM)》でこれを処理する。山本は生物を引けずに2枚目の《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》と《逆刺の戦具/Barbed Battlegear(SOM)》を設置するのみ。

 その隙に、松山は《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica(SOM)》をプレイしてダメージレースをはじめる。

 5マナに達した山本は《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff(SOM)》をプレイ。《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》を回収しつつ、ダメージレースについていく。

 山本はここで少考。《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》を《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff(SOM)》に装備したはいいが、《逆刺の戦具/Barbed Battlegear(SOM)》まで装備してよいだろうか。松山のカラーは火力を擁する青赤なのである。

 結局、《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》を2枚装備し、ビートダウン。さらに《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》を追加して、これに《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》を装備。一見無駄な動きだが、《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff(SOM)》から装備品を外すことで、《金屑化/Turn to Slag(SOM)》をケアしているのだ。

 松山は《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》と《飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb(SOM)》で山本の飛行生物に対抗しようとするが、山本がプレイしたのは二枚目の《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》。そのまま《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》に《逆刺の戦具/Barbed Battlegear(SOM)》を装備し、2枚の《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》を握り締めた《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff(SOM)》と一緒にアタック。通せば11点の大ダメージだ。

 松山は《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》を《分散/Disperse(SOM)》でバウンスし、《剃刀のヒポグリフ/Razor Hippogriff(SOM)》は予定通り《飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb(SOM)》で飛んだ《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》でブロック。

 続くターンに松山は《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》を生贄に捧げての《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth(SOM)》。クロックを増やして、なんとかダメージレースの形を維持したい。

 しかし、山本の航空戦力は三体。さらに装備品も三枚。

 何の対応策も引けない松山は、そのまま殴りきられてしまった。

松山 0-1 山本

松山のサイドボード

out
1 《飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb(SOM)》
1 《山/Mountain(M11)》
in
1 《大石弓/Heavy Arbalest(SOM)》
1 《森/Forest(M11)》

 山本の飛行生物をスムーズに止めるべく、《森/Forest(SOM)》を追加。

 山本は変更なし 

Game 2
   再び松山の先手。双方マリガンなし。

 山本が《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider(SOM)》。

 松山は《粗石の魔道士/Trinket Mage(SOM)》からの《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》、さらに《謎鍛冶/Riddlesmith(SOM)》。

 さらに松山は山本の飛行生物を除去すべく《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》を追加する。確かに万能除去ではあるが、自分の場と相手の場のマナ域が被っているため、起動しづらそうだ。

 山本はさらに《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica(SOM)》。《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider(SOM)》が金属術によって飛行を持ち、上から殴っていく。

 松山も地上から殴りつつ、《謎鍛冶/Riddlesmith(SOM)》を使い続けることで待望の《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake(SOM)》にアクセス。飛行を止めてほっと一息。

 困った山本は《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires(SOM)》のライフドレインで松山のライフを削りにかかる。

 ここで、松山は《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》。既に設置済みの《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb(SOM)》と《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》が価値を増す。

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 このままではじわじわ不利になる山本は、《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires(SOM)》でアタック。松山はこれを《謎鍛冶/Riddlesmith(SOM)》でチャンプブロック。山本は対応策を探せるクロックである《モリオックの模造品/Moriok Replica(SOM)》を追加。

 次のターン、《燦爛たる放心/Fulgent Distraction(SOM)》で《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake(SOM)》《粗石の魔道士/Trinket Mage(SOM)》をタップして、5体の生物でフルアタック。松山はブロッカーを持たないため、これが通れば勝ちだ。

 松山はたまらず《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》を2で起動し、《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》の誘発能力で2体を除去。さらに《感電破/Galvanic Blast(SOM)》《分散/Disperse(SOM)》で捌くと、山本の場には《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires(SOM)》だけが残った。

 しかし、山本は《モリオックの模造品/Moriok Replica(SOM)》でドローしているためハンドは潤沢だ。次のターンには《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb(SOM)》《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider(SOM)》と、変わらず飛行戦力を供給し続ける。

 松山は山本のクロックを《感電破/Galvanic Blast(SOM)》で壊しつつ、《選別の高座/Culling Dais(SOM)》を追加して、《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》を使い倒すプラン。

 ここで山本のドローは《屍気を飛ばすもの/Necrogen Scudder(SOM)》。

 山本の場には再び飛行が3体と装備品。松山のライフは6。松山が持つ飛行生物は《闇滑りのドレイク/Darkslick Drake(SOM)》のみ。

 ピンチに陥った松山は山本が《屍気を飛ばすもの/Necrogen Scudder(SOM)》に《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》をつけてアタックしてくるのを、ブロックしてからの《粉砕/Shatter(SOM)》で防ぐ。さらに《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》と《ヴァルショクの模造品/Vulshok Replica(SOM)》のコンボで《屍気を飛ばすもの/Necrogen Scudder(SOM)》を除去。

 《選別の高座/Culling Dais(SOM)》からのドローで《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》と《大石弓/Heavy Arbalest(SOM)》を追加。

 山本のドローも強い。2枚目の《嵌め乗りの滑空者/Snapsail Glider(SOM)》《ガルマの保護者/Ghalma's Warden(SOM)》と追加して、攻撃の手を緩めない。

 しかし、ついに松山は《空長魚の群れ/Sky-Eel School(SOM)》まで辿りつき、形勢は完全に逆転してしまった。
 
松山 1-1 山本

 松山は変更なし

山本のサイドボード

out
2 《平地/Plains(M11)》
1 《沼/Swamp(M11)》 1 《燦爛たる放心/Fulgent Distraction(SOM)》
in
1 《炎生まれのヘリオン/Flameborn Hellion(SOM)》
3 《山/Mountain(M11)》
 

 松山の除去が効かない大きな生物を追加。

Game 3

 山本は後手を選択。松山、ここで痛恨のダブルマリガンだが、《感電破/Galvanic Blast(SOM)》《燃えさし鍛冶/Embersmith(SOM)》《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》《山/Mountain(SOM)》2枚と、かなり良いハンド。

 当然、松山の《燃えさし鍛冶/Embersmith(SOM)》《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》からゲームスタート。しかし、山本も《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》《逆刺の戦具/Barbed Battlegear(SOM)》と6点の飛行ビートを用意。

 4ターン目、松山は引き当てた《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》を設置。 山本は《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》を追加。

 ターンエンドに、事件は起こった。松山が《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》のカウンターを乗せ忘れたまま、ドローまで進んでしまったのだ。松山、ポーカーフェイスを崩さずに淡々と土地を置いてエンド。

 後手第5ターン、山本は《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires(SOM)》でドレインして互いのライフは松山7-17山本。さらに《燃えさし鍛冶/Embersmith(SOM)》を《感染の賦活/Instill Infection(SOM)》。

 続く第6ターンは、《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires(SOM)》に《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》を装備し、《きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol(SOM)》と共にアタック。松山は《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》を1で起動から《炉の式典/Furnace Celebration(SOM)》と《感電破/Galvanic Blast(SOM)》で《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》と《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires(SOM)》を破壊。なんとか耐えきる。

 さらなる攻撃も松山は《ニューロックの透術士/Neurok Invisimancer(SOM)》《粗石の魔道士/Trinket Mage(SOM)》と《飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb(SOM)》、《絡み線の壁/Wall of Tanglecord(SOM)》と、丁寧に捌く。

 しかし、山本が《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》を引き当て、松山のライフは一気に削りとられてしまった。
 
松山 1-2 山本

 終了後、松山は頭を抱える。

松山「《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》乗せ忘れてなければライフ残ってる!」

 確かに、《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》をもう1ターン早く起動できていれば《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》を除去できたため、《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires(SOM)》でドレインされることもなかった。

松山「もうミスしないためにも、書いておいてください」

 マジックはミスをしなかった者が勝つゲーム。細かなミスを減らす姿勢が、松山を強者にする。

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