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準決勝:「感染」vs.「鍛治」・「大型」vs.「白単」

準決勝:「感染」vs.「鍛治」・「大型」vs.「白単」

By Daisuke Kawasaki

 二日間にわたって行われることになったThe Limits2010もいよいよ準決勝。

 「オールカードロチェスター」というレギュレーションゆえか、8者8様のアーキタイプが並ぶこととなった。

 その中でも「最強」では無いかと目されるのが、卓唯一の感染デッキをドラフトした武田 浩樹(愛知)である。通常のドラフトですら卓でひとりの感染は最強と言われるだけに、《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon》から《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》までフルにカードが登場するオールカードでの感染が弱いわけがない。

 しかし、そんな感染が苦手とするアーキタイプがひとつあった。

 それが《燃えさし鍛冶/Embersmith》や《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》を活用した「1点ダメージ」を飛ばしまくるアーキタイプである。そして、このアーキタイプを使用する林 翔也(大阪)と、準決勝で対戦することとなったのだ。

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 果たして、林が相性を発揮して決勝へと駒を進めるか。それとも、武田が感染の持つポテンシャルを見せつけるか?

Game 1
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 先手は武田。武田が2ターン目に召喚した《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》を、1ターン目に召喚していた《煙霧吐き/Fume Spitter》で林が破壊し、《鉛のマイア/Leaden Myr》《銅のマイア/Copper Myr》とマナマイアを展開するが、林の土地は2枚で止まってしまう。

 武田の後続は《嚢胞抱え/Cystbearer》。そして、《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》が追加される。《嚢胞抱え/Cystbearer》は《皮裂き/Skinrender》で対処した林だったが、この《皮裂き/Skinrender》は《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》と《憤怒の三角護符/Trigon of Rage》のコンボで除去されてしまう。

 やっと土地を引き始めた林。《モリオックの模造品/Moriok Replica》を召喚して、時間を稼ぎながらアドバンテージを獲得する作戦だ。対して、武田は手札を全部展開する勢いで、《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》《荒廃のマンバ/Blight Mamba》と召喚する。

 武田のターンエンドに《モリオックの模造品/Moriok Replica》を使用した林。そして、自身のターンに《執行の悪魔/Carnifex Demon》を召喚すると、自身のマナマイアもろとも-1/-1カウンターをばらまき、感染クリーチャーを一掃する。

 このクリーチャーがいる限り、武田に勝利はない。武田は《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》の《寄せ餌/Lure》で《執行の悪魔/Carnifex Demon》をブロックさせると《闇の掌握/Grasp of Darkness》と《憤怒の三角護符/Trigon of Rage》で《執行の悪魔/Carnifex Demon》を除去する。

 《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》に-1/-1カウンターが載っているため、林が《憤怒の三角護符/Trigon of Rage》を《粉砕/Shatter》したことで、盤面はほぼ平らになった。そうなると序盤にアドバンテージを稼いでいた林が有利。《燃えさし鍛冶/Embersmith》《ゴーレムの職工/Golem Artisan》と展開し、武田のライフを削っていく。

 一方の武田はマナフラッド気味で思うように展開できない。《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》まで登場した事で、クロックがさらに加速し、展開は阻害される。しかし、ここで《浸透のレンズ/Infiltration Lens》をドローしたことで、一気に均衡が崩れる。武田はこの《浸透のレンズ/Infiltration Lens》を《絡み森の鮟鱇/Tangle Angler》に装備させると、アンタップ状態の《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》《燃えさし鍛冶/Embersmith》にブロックさせ、4枚ドロー、そしてそこで引いてきた《荒々しき力/Untamed Might》で2体とも墓地に送り込んでしまう。

 そして、武田の引いたカードの中には《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon》もあった。これを召喚すると、ライフに不安の残る武田はまず、ブロッカーとしてこれを残す。だが、林も《精神隷属器/Mindslaver》をプレイして、逆に武田が動かなければいけない状況を作り上げ突破口を求める。

 一転して、パワーカード同士が均衡した状態。

 武田のライフは9。一方、林の毒カウンターは1つ。互いにパワー9分ずつのダメージを与えればゲームが終わる状態。

 武田は長考して打破できる状況を検討したが、このパワーカード対決は《精神隷属器/Mindslaver》が制した。

林 1-0 武田

Game 2

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 互いにマリガンし、先手の武田が2ターン目に《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》を召喚する。対して、林も《鉄のマイア/Iron Myr》を召喚し、マナベースを充実させようとするのだが、武田は《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》に続いて《嚢胞抱え/Cystbearer》を追加。序盤の盤面を一気に制圧する。

 武田は2体目の《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》をプレイ。だが、林も《燃えさし鍛冶/Embersmith》をプレイした後に《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》をプレイし、この2体目の《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》を除去。タフネス1の多い感染相手には盤面を制圧しうるシステムと、多少の時間稼ぎを同時に手に入れた。

 そして、そうして稼いだ時間で、武田の感染勢力をじわじわと制しはじめる。まずは《地層の鎌/Strata Scythe》をプレイし、《燃えさし鍛冶/Embersmith》の能力で《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》を除去すると、今度は《血まなこの練習生/Bloodshot Trainee》をプレイ。

 武田も《胆液の鼠/Ichor Rats》をプレイし、できる限り毒を追加しようとするのだが、4つめの毒を載せたところで《血まなこの練習生/Bloodshot Trainee》が《地層の鎌/Strata Scythe》を装備してしまい、4点砲台が完成してしまう。

 武田は、この4点砲台を処理できるカードを手に入れられないまま、完全に制圧されてしまうのだった。

林 2-0 武田

 一方の「白単」を構築した戸塚 公太(静岡)と対するのは、緑黒の「非感染」、言い換えればコストパフォーマンスのよいカードを中心に構築された「大型」デッキの井上徹だ。

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 1本目を城単の戸塚がとり、2本目を大型の井上が取り返した3本目。

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 押され気味の展開を、2枚の《拘引/Arrest》や《微光角の鹿/Glimmerpoint Stag》を駆使してなんとか堪え忍んだ戸塚が、なんとか《太陽破の天使/Sunblast Angel》までこぎ着けたのだが、その返しで井上が召喚したのは《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》。

 《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》で対抗しようとするのだが、この《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite》が《真っ二つ/Slice in Twain》されてしまい、《太陽破の天使/Sunblast Angel》をチャンプブロックに使わざるを得なくなってしまう。

 最後は、この凶悪な6/6が井上を決勝戦へと引き上げた。

戸塚 1-2 井上

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