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Round 5: 森 勝洋(大阪) vs. 藪田 純一(東京)

Round 5: 森 勝洋(大阪) vs. 藪田 純一(東京)

By Daisuke Kawasaki

藪田 「グランプリですらフィーチャーされたことがないのに......まさか初めてのフィーチャーがプロツアーなんて」

 今回のプロツアー・アムステルダムでは、アリーナが本戦会場から離れた場所に設置されているため、多くのフィーチャリングされたプレイヤーが迷い、ほぼ確実にフィーチャリングエリアに向かうであろう筆者に声をかけてくる。

 国内ではレベル1ジャッジとしての活躍も知られる藪田 純一(東京)もそのひとりだ。

 本戦会場からフィーチャリングエリアに向かうには、2枚のドアで区切られた通路を通っていかなければならない。1枚目のドアを開けると、そこは小さい倉庫のようになっている。
 そして、2枚目のドアを開けた先には、驚くべき光景が広がっている。

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 今回のアリーナは、おそらく日曜日に決勝ラウンドが行われるであろう会場に設置されている。人っ子ひとりいない大量の客席を背に、ライティングされた舞台上でマッチを戦うことになるのだ。

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 Round 2でフィーチャーされた池田 剛(福岡)は「一足早く、日曜日気分だね」と語った。多くのプロツアーサンデー経験を持つ池田の目には、確かに、この舞台はそう映るのだろう。

 プロツアー初参戦の藪田の目には、この舞台と、目の前に座る日本チャンピオンはどのように映っているのか。

Game 1

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 先手の藪田がマリガン。

 1ターン目に《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》をセットした藪田に対して、森は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》で早速ダメージを与える。そして、薮田が2ターン目に《苦花/Bitterblossom》を設置し、タップアウトした隙に《ぐらつく峰/Teetering Peaks》でさらにダメージを重ねる。そして《裂け目の稲妻/Rift Bolt》を待機。

 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》3回目のアタックは《変わり谷/Mutavault》のブロックで相打ちをとった藪田だったが、続いて森が《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》をキャストしたことで、残りライフが9に、そして《苦花/Bitterblossom》で8となる。

 森は、再び《ゴブリンの先達/Goblin Guide》をキャストして2体で攻撃。《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》をフェアリートークンでブロックし、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》へは《破滅の刃/Doom Blade》をキャストする。そして、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》でめくれたのは《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》。

 森は《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》の2体目をキャスト。一方の藪田は4枚目の土地をアンタップでセットできない。《苦花/Bitterblossom》によるダメージを1ターン多く食らうことになってしまった藪田のライフは、2体目の《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》が消失した段階で3に。

 続くアップキープに《苦花/Bitterblossom》で2になった藪田に対して、森は《焼尽の猛火/Searing Blaze》を上陸無しでキャスト。これは《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》で対処した藪田だったが、マナを残せなくなってしまうために、森のアップキープに《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をキャストできない。

 これでメインターンまでマナを残せた森は、土地をセットし、きっちりX=5の《苦悩火/Banefire》で藪田のライフを削りきった。

森 1-0 藪田

Game 2

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 後手の森は、またも1ターン目に《ゴブリンの先達/Goblin Guide》。対する藪田は2ターン目に《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》から《強迫/Duress》をキャストするのだが、森の手札に呪文は《噴出の稲妻/Burst Lightning》のみ。残りは《ぐらつく峰/Teetering Peaks》を含む土地3枚と《ゴブリンの先達/Goblin Guide》に《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》。

 森は、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》の2体目をキャストし、《ぐらつく峰/Teetering Peaks》をセット。この攻撃で藪田のライフは12に。

 クロックに対処しなければじり貧の藪田は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をキャストするが、これは《稲妻/Lightning Bolt》で対処されてしまう。森が《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》を追加して、藪田のライフは7に。

 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》2体と《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》の攻撃を《謎めいた命令/Cryptic Command》で対処した藪田だったが、《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》の2体目が登場し、1体目が消失したことで、ライフは5に。

 森は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》2体と《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》での攻撃を繰り返す。これを《変わり谷/Mutavault》を2体クリーチャー化し、マナを失いながらも2体の《ゴブリンの先達/Goblin Guide》と相打ち、《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》の攻撃が通って残りライフは2。藪田は《変わり谷/Mutavault》からのマナを利用して《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》をキャストしておく。

 そして、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をキャスト。これによって確認した森のライブラリートップは《苦悩火/Banefire》。これを下に送った藪田だったが、これにより、森はのどから手が出るほどほしかった5枚目の土地を手に入れる。

 5マナを使って、《復讐の亜神/Demigod of Revenge》をキャストする森。

 この《復讐の亜神/Demigod of Revenge》を《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》でブロックした藪田。続くターンに再び《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》で森の山札を確認する。

 森のキャストした2枚目の《復讐の亜神/Demigod of Revenge》をみて「ですよね...」とつぶやいた藪田、2体の《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》をキャストし、チャンプブロックでライフを守る。

 そして、続くターンに《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の《渦まく知識/Brainstorm》能力で回答を探した藪田だったが、みた3枚の中に、解決策となるカードはなかった。

森 2-0 藪田

藪田 「もう、プロツアーの会場に来ただけでも、テンションが上がっているのに、フィーチャーまでされて、すごいうれしいです。しかも、3勝もできたので、満足です」

 試合後、藪田は興奮気味にこう語った。

藪田 「これで、プロプレイヤーレベルも、1ですね」

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