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Dech Tech: 行弘 賢:オリスチャント

Dech Tech: 行弘 賢:オリスチャント

By Daisuke Kawasaki

 日本勢の使用しているデックをチェックしていると、何人かのプレイヤーから「行弘のデッキが結構すごい」という情報をもらった。

 実際、デックを見せてもらうと、かなりの意欲作。というわけで、ここでは、行弘 賢(福岡)の持ち込んだ「オリスチャント」を紹介しよう。


行弘 賢
プロツアー・アムステルダム2010 / エクステンデッド
1 《反射池/Reflecting Pool》
1 《島/Island》
4 《森/Forest》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1 《つぶやき林/Murmuring Bosk》
4 《古代の聖塔/Ancient Ziggurat》
1 《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
2 《樹木茂る砦/Wooded Bastion》
1 《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》

-土地(20)-

4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
4 《極楽鳥/Birds of Paradise》
4 《根の壁/Wall of Roots》
4 《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
4 《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3 《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
3 《神秘の蛇/Mystic Snake》
3 《領土を滅ぼすもの/Realm Razer》
1 《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
1 《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》
1 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1 《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
1 《絶滅の王/Lord of Extinction》
1 《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》
1 《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》

-クリーチャー(40)-


-呪文(0)-
1 《雲打ち/Cloudthresher》
1 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
1 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
1 《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
2 《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
3 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
3 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《避難所の印/Mark of Asylum》

-サイドボード(15)-

行弘 「デッキの核は、《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》と《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》ですね」

 当初、《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》を使ったデックを模索しており、過去に《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》を使っていたことを思い出して組み合わせた結果驚きの化学反応となったのがこのデッキだ。

 基本的な動きは、まず、《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》をキャストし、《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》をサーチ、そして《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》を戦場に着地させる。

 こうなると、毎ターン《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》の壮大能力を使用できるようになるので、ハーフロック状態になる。

行弘 「この状態で《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》を出せば、完全にロックが決まりますね」

 とはいえ、デックに入っている《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》は4枚。早々につきてしまいそうだが......

行弘 「そこは《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》を《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》で捨てて、墓地をシャッフルするんですよ」

 なるほど、これは驚きのテクニックだ。《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》も投入されているため、《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》の複数起動も可能だ。

行弘 「あと、マナクリーチャーが多いので、《領土を滅ぼすもの/Realm Razer》で勝つパターンもありますね。《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》がいれば、火力で《領土を滅ぼすもの/Realm Razer》を対処されないですし、直接戦闘でも対応できないので、このパターンもかなり魅力的です」

 と、工夫に工夫を重ねた強力なデックを構築してきた行弘だが、ぎりぎりまでこのデックを使う予定はなかったという。

行弘 「本当は青赤《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》の予定だったんですけど、練習不足だったので、同型戦が不安だったのと、前日の時点で《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》が多いって噂があったので、変更しました」

 実際に、前日のバイヤーブースでは《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》が売り切れる事態となっており、《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》がかなりの人数いることは予想された。

行弘 「《サマイトの守護者オリス/Oriss, Samite Guardian》が《罰する火/Punishing Fire》にも直接戦闘にも強いので、《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》や《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》にはかなり戦えるデッキです。それがこのデッキを最終的に選んだ決め手になりましたね」

 実際のエクステンデッドラウンドでは、直接除去の多いジャンドに2回当たってしまい、デックのポテンシャルを発揮しきれなかったものの、手応えは十分にあったという。

行弘 「相手が全くしらないデックなので、対処法がわからなくて勝つ、ってのは結構ありましたね」

 やはり、オリジナルのデックで出るというアドバンテージは、今回のように、情報の少ないフォーマットではかなり効果的なようだ。

行弘 「エクテンは、使えるカードセットは減ってますけど、その分構築の幅がすごい広くなったように感じます。非常におもしろいフォーマットなので、是非皆さんやってみてください」

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