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Dech Tech: 佐々木 優太:クイッケントースト

Dech Tech: 佐々木 優太:クイッケントースト

By Daisuke Kawasaki

 オリジナリティの高いデックを構築してくるプレイヤーもいるが、既存のデックを改良し、高いクオリティに仕上げてくるプレイヤーももちろんいる。

 そんなプレイヤーの中でも、珍しいチューンナップをしてきたのが、最近売り出し中の若手プレイヤー、佐々木 優太(東京)だ。

 そのデックは......クイックントースト。というと当たり前のように見えるが、佐々木のデックは要所要所でかなりの調整を積んできたことが伺えるリストになっている。まずはデックリストをみていただこう。


佐々木 優太
プロツアー・アムステルダム2010 / エクステンデッド
4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
4 《鮮烈な小川/Vivid Creek》
4 《秘教の門/Mystic Gate》
4 《鮮烈な草地/Vivid Meadow》
4 《反射池/Reflecting Pool》
2 《鮮烈な岩山/Vivid Crag》
2 《島/Island》
2 《滝の断崖/Cascade Bluffs》
1 《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》

-土地(27)-

4 《前兆の壁/Wall of Omens》

-クリーチャー(4)-
4 《謎めいた命令/Cryptic Command》
4 《エスパーの魔除け/Esper Charm》
4 《罰する火/Punishing Fire》
3 《神秘の指導/Mystical Teachings》
3 《流刑への道/Path to Exile》
3 《ルーンの光輪/Runed Halo》
3 《マナ漏出/Mana Leak》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2 《火山の流弾/Volcanic Fallout》
1 《弱者の消耗/Consume the Meek》

-呪文(30)-
4 《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
3 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
3 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2 《ガイアの復讐者/Gaea's Revenge》
1 《根絶/Extirpate》
1 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《弱者の消耗/Consume the Meek》

-サイドボード(15)-

佐々木 「似た環境の世界選手権やプロツアー・京都をみたら、クイッケントーストが勝っていたので、これを調整しようと決めました。色々とできるデッキなので、うまく組めれば勝てそうだなぁと」

 実際に完成したデックリストは、確かに調整が重ねられた、よく練り込まれたリストに見える。

佐々木 「メタゲームが完璧に把握できなかったので、丸いデッキにしました。基本的にはトリコロール(赤白青)とエスパーの中間みたいなデッキになりましたね」

 基本的な動きを説明するのもナンセンスなデックなので、何枚かのカードをピックアップし、採用した理由を佐々木に語ってもらおう。


佐々木 「《神秘の指導/Mystical Teachings》は強かったですね。《弱者の消耗》がサーチできたりと汎用性は高かったです。ただ、デッキを丸くしすぎてしまったので、もう少しとがった1枚差しのカードをいれるべきでした」


佐々木 「コンボ相手にディスカードさせる目的で使えるのが強いですね。基本的にディスカードがメインで、同型含むコントロール型のデッキに対してはディスカードが非常に強いです。あとメインデッキの黒は、これと、《神秘の指導/Mystical Teachings》のフラッシュバック、そして《弱者の消耗/Consume the Meek》だけですね。


佐々木 「《むかつき/Ad Nauseam》相手なら、メインからエンチャント対策されてることは少ないんで、実質的な2ターンキルを可能にするカードです。ほかにも苦手なビートダウンにも対応できるので今回のデッキの肝になったカードですね」


佐々木 「この2枚のコンボは是非とりたかったコンボですね。確かにみんな《罰する火/Punishing Fire》に対して強いデッキをくんでくるのかもしれないけど、そういうデッキでもマナクリーチャーや《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》のように、《罰する火/Punishing Fire》がきいて、しかも即除去したいカードが多いので枚数を入れたかったです」


 また、サイドボードも非常に納得のいくものだったという。特に、コントロール相手への《ガイアの復讐者/Gaea's Revenge》と、《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》や赤単相手の《悪斬の天使/Baneslayer Angel》は大活躍だった。

佐々木 「《悪斬の天使/Baneslayer Angel》は前日にヤソ(八十岡)に勧められて入れました。相手が除去を抜いたところで入れれば非常に頼れるカードなので大活躍でした」

 最後に、今回のデックの完成度について、きいてみよう。

佐々木 「すごいよく出来たと思いますけど、(Channel Fireballの持ち込んだ)グリクシスコントロールは非常にいいデッキだと思いました。逆にこのデッキは丸くしすぎたのと、フェアリーを意識しすぎたメインボードでしたね。《火山の流弾/Volcanic Fallout》2枚を《根絶/Extirpate》と《否定の契約/Pact of Negation》あたりのカードに入れ替えたいですね、今なら」

 今や、関東でもっとも期待されている若手プレイヤーである佐々木。是非とも、ここでも二日目進出を決めて、参加プロツアーでの二日目進出記録を伸ばしてもらいたい。

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