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Round 9: 八十岡 翔太(東京) vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)

Round 9: 八十岡 翔太(東京) vs. Luis Scott-Vargas(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 プロツアー・京都で、4敗という成績だった八十岡 翔太(東京)。

 八十岡には多くの負けにまつわる伝説があるが、そのうちのひとつが、このプロツアー・京都で負けた対戦相手が全員トップ8に入賞しているという伝説だ。

R9_LSV.jpg

 そのうちのひとりがLSVことLuis Scott-Vargas(アメリカ)、第6ラウンドの対戦相手だ。

 今回、2敗卓という、出来るだけ3-0で折り返したいドラフトで対戦することとなったこのふたり。果たして、京都のリベンジはなるのだろうか?

Game 1

 先手のLSVは2ターン目に《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》をキャスト。対する八十岡は2ターン目に《強迫/Duress》。これは空振りになり、ここで見えた2枚のカード、《目潰しの魔道士/Blinding Mage》《宮殿の護衛/Palace Guard》に引いたばかりの《歴戦の歩兵/Infantry Veteran》を続けてキャストしていくLSV。

 対して、八十岡は3ターン目に《リリアナの死霊/Liliana's Specter》を召喚し、《歴戦の歩兵/Infantry Veteran》に対して《突き刺す苦痛/Stabbing Pain》を使用。

 《目潰しの魔道士/Blinding Mage》で《リリアナの死霊/Liliana's Specter》をタップして強引にダメージを通してくるLSVだったが、八十岡は《暗殺/Assassinate》を使って《目潰しの魔道士/Blinding Mage》を対処する。

 LSVは《石のゴーレム/Stone Golem》を召喚してターン終了。

 返して、八十岡は《吠えたけるバンシー/Howling Banshee》。そして《墓暴き/Disentomb》で《リリアナの死霊/Liliana's Specter》を回収とアドバンテージをとっていく動きを重ねる。八十岡が《破滅の刃/Doom Blade》で《石のゴーレム/Stone Golem》を除去すると、手札がドローしたばかりの1枚しかないLSVはターンを返す。

 この状況を固めようと《魔性の教示者/Diabolic Tutor》を打った八十岡。だが、これが《否認/Negate》で打ち消されてしまう。

 さらに《定業/Preordain》をトップデックしたLSVは、山札を操作し《鎧をまとった上昇/Armored Ascension》を《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》につけて攻撃する。

 《蒼穹のドレイク/Azure Drake》を追加で召喚して八十岡は盤面を何とか均衡に保つが、しかし、4枚目の《平地》を引いたLSVは攻撃を繰り返し、チャンプブロックを繰り返さざるを得なくなった八十岡はじりじりと追い詰められていく。

 《宮殿の護衛/Palace Guard》と追加された《包囲マストドン/Siege Mastodon》は《水の召使い/Water Servant》で押しとどめたものの、どんどん大きくなっていく《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》に対して、チャンプブロッカーもつきてしまったのだった。

LSV 1-0 八十岡

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 基本セット2011ドラフトにおいて、日本人が青黒のアドバンテージ型のピックを好むということは、たとえば渡辺 雄也(神奈川)の記事を読んでも顕著なのだが、一方で欧米のプロプレイヤーは、白を中心としたテンポ型のピックを好む傾向がある。

 これは、実際に会場に来て、多くの日本人プロが驚かされたポイントでもある。そういう意味で、この対戦は、日本型のピックと欧米型のピックの代理戦争といえるのかもしれない。

Game 2

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 先手の八十岡は3ターン目に《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire》。対してLSVは《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》《目潰しの魔道士/Blinding Mage》、そして《大将軍の斧/Warlord's Axe》とカードを並べていく。

 だが、今回は八十岡も《蒼穹のドレイク/Azure Drake》《蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire》とクロックを展開。さらに《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》に《大将軍の斧/Warlord's Axe》が装備されたところで《送還/Unsummon》を使用して、大きくテンポを稼ぐ。

 さらに八十岡が《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》を追加すると、LSVは攻勢を押しとどめきれない。

 八十岡の攻撃宣言に対応して、《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire》を《目潰しの魔道士/Blinding Mage》でタップし、《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》で《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》をブロック。ここで相打ちを選択した八十岡は、温存した黒マナで《魔性の教示者/Diabolic Tutor》を使用。しかし、再びこれが《否認/Negate》。

 続くターンに《石のゴーレム/Stone Golem》を追加したLSV。八十岡は、攻撃宣言で《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire》がタップされたところで《破滅の刃/Doom Blade》を《石のゴーレム/Stone Golem》に使用。《送還/Unsummon》でこれを手札に戻させた上で、2体で攻撃、さらに《暗殺/Assassinate》で《目潰しの魔道士/Blinding Mage》を除去する。

 LSVは《包囲マストドン/Siege Mastodon》を召喚。対して、《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire》の2体目を召喚した八十岡。だが、八十岡の攻撃に対応して戦力を強化していた《蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire》を《天界の粛清/Celestial Purge》で追放し、《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire》を《石のゴーレム/Stone Golem》と《包囲マストドン/Siege Mastodon》で2体とも討ち取る。

 《墓暴き/Disentomb》で《男爵領の吸血鬼/Barony Vampire》を回収し、召喚した八十岡だったのだが、《鎧をまとった上昇/Armored Ascension》が《石のゴーレム/Stone Golem》にエンチャントされ、形勢逆転。この《包囲マストドン/Siege Mastodon》が《大将軍の斧/Warlord's Axe》を装備し、大将軍コンボ完成。骨太なアタックを繰り返していく。

 《蒼穹のドレイク/Azure Drake》でチャンプブロックし、《突き刺す苦痛/Stabbing Pain》で時間を稼いだ八十岡だったが、解決策を手に入れることはできなかった。

LSV 2-0 八十岡

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