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Round 12: 中島 主税(東京) vs. Raphael Levy(フランス)

Round 12: 中島 主税(東京) vs. Raphael Levy(フランス)

By Daisuke Kawasaki

 初日最終戦で盟友である大塚 高太郎(神奈川)との3敗対決を制し、ぎりぎりで二日目進出を決めた中島 主税(東京)。とはいえ、3敗ラインでの二日目進出は、事実上そこからの全勝が必要になるため、かなり厳しい戦いとなる。

中島 「みてよ、この弱いデッキ!」

 と、デックの弱い自慢を突然してきた中島。たしかに、みてみると《トリスケリオン/Triskelion》こそあるものの、なかなかに苦戦しかしなそうなドラフトデック。

 だが、このデックで3勝し、3敗ラインでRaphael Levy(フランス)と当たったということでアリーナへと招待されてしまうのだから、まさにやってみないとわからないものだ。

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 中島は、調整のかなり早い段階から使用することを決定していた《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》デック。対するLevyのデックは、初日にKai Budde(ドイツ)の5-0を演出したGabriel Nassif(フランス)作である「殿堂白単」。

 そう、Levyもまた、「殿堂白単」の名前の由来となっている殿堂プレイヤーのひとりなのだ。

Game 1

 ダイスロールで先手はLevy。

 1ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を召喚したLevyだったが、返す中島のアクションも《つぶやき林/Murmuring Bosk》からの《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》。これでさらに《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》をサーチし、地上を固めるプランだ。

 ここで《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》を積んでおいたことで、続くLevyのフェッチセットからの《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》アタックも、ブロックすることができ、フェッチを使用させることに成功する。Levyは《闘争の学び手/Student of Warfare》を召喚してレベルアップ。

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 中島は《地平線の梢/Horizon Canopy》をセットし、《貴族の教主/Noble Hierarch》、そして《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》を召喚。今度は《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》を積み込んで準備は万端となる。

 一方、ここで3枚目の土地を引けなかったLevy。《闘争の学び手/Student of Warfare》のレベルを2にして、攻撃。これをスルーして中島のライフは16。これでターンを終了する。

 満を持して《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》を召喚した中島は、《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》で攻撃。さらに3枚目となる《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》を召喚するが、これは《マナの税収/Mana Tithe》でカウンターされてしまう。

 まだ土地がひけないLevy。《清浄の名誉/Honor of the Pure》をプレイしてターンを返し、《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》の攻撃を通してライフは9。中島は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を追加する。

 ここでついに3枚目の《平地/Plains》を引き当てたLevy。《闘争の学び手/Student of Warfare》と上陸した《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》で攻撃する。中島はブロック前に《地平線の梢/Horizon Canopy》をサクリファイスしてカードをドロー。その上で、《闘争の学び手/Student of Warfare》を《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》でチャンプブロックする。

 Levyは手札で腐り続けていた《幽体の行列/Spectral Procession》を満を持してプレイ。これには中島も眉をしかめる。

 中島は《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》をセットしてから《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》で攻撃。両方を通してしまうと、フェッチの起動で《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》が4/4となり、ライフが無くなってしまうため、Levyは《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》をブロックする。中島は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を4/4にしてLevyのライフは5。

 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》と展開する中島だが、Levyが手札から《精霊への挑戦/Brave the Elements》を見せると土地を片付けた。

Levy 1-0 中島

Game 2

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 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》から《つぶやき林/Murmuring Bosk》をサーチし、《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》を召喚。さらに、《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》を積み込むというGame 1と同じ流れの中島。

 Levyが《闘争の学び手/Student of Warfare》を召喚した返しで、《樹上の村/Treetop Village》をタップインしつつ、2枚目の《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》を召喚し、今度は《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》を積み込む。

 小考の末に、Levyは《闘争の学び手/Student of Warfare》のレベルを2にして、ターンを終了。中島は《地平線の梢/Horizon Canopy》をセットし、《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》を召喚する。

 Levyは3枚目の土地をセットし、1マナ残して《清浄の名誉/Honor of the Pure》をプレイ。一方の中島も4枚目の土地をプレイすると、フルタップで《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》。《マナの税収/Mana Tithe》を待つが......対応は無し。能力で《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》を飛ばし、《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》とともに攻撃。

 ここで1マナを使用してLevyは《流刑への道/Path to Exile》を《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》へと。+3/+3修正を受けている《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》がLevyのライフを削る。

 Levyは《湿地の干潟/Marsh Flats》をセットすると、《闘争の学び手/Student of Warfare》で《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》ではなく、中島を攻撃。そして《幽体の行列/Spectral Procession》をプレイし、中島の返しに対応する。

 生み出されたトークンへと《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》を打つ中島。だが、これは《精霊への挑戦/Brave the Elements》でプロテクションをつけることで対処される。解決策を求めて《地平線の梢/Horizon Canopy》でドローした上で、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》で兵士トークンを生み出してターンを終える。

 だが、Levyは2枚目の《幽体の行列/Spectral Procession》をプレイ。《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》を祈ってドローした中島だったが、ドローしたカードを見ると、手を差し出した。

Levy 2-0 中島

中島 「出発前日までサイドボードに入れてた《蔓延/Infest》抜いてなければ、まだ勝負になってたのに......」

 もともとは、エルフ系デック対策として投入していた《蔓延/Infest》だが、《罰する火/Punishing Fire》コンボが環境を支配しているため、エルフ系デックはいないだろうと調整の結果、《蔓延/Infest》を抜いたという。

 だが、それが裏目にでてしまうわけで、本当に、何事もやってみないとわからないことというものはある。

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