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Dech Tech: 森 勝洋:赤単

Dech Tech: 森 勝洋:赤単

By Daisuke Kawasaki

 先日開催された日本選手権に、赤単を持ち込み、見事2回目の日本王者となった森 勝洋(大阪)。

 そして、このプロツアー・アムステルダムで持ち込んだデックも、引き続き赤単だった。ここでは、改めて赤単を選択した理由と、何枚かのカード選択についてインタビューしていこう。


森 勝洋
プロツアー・アムステルダム2010 / エクステンデッド
18 《山/Mountain》
2 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《ぐらつく峰/Teetering Peaks》

-土地(24)-

4 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
4 《運命の大立者/Figure of Destiny》
4 《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》
2 《ボール・ライトニング/Ball Lightning》

-クリーチャー(14)-
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
2 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
3 《火山の流弾/Volcanic Fallout》
3 《炎の投げ槍/Flame Javelin》
2 《苦悩火/Banefire》
2 《焼尽の猛火/Searing Blaze》
2 《粗暴な力/Brute Force》

-呪文(22)-
4 《復讐の亜神/Demigod of Revenge》
4 《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
4 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《燃焼/Conflagrate》

-サイドボード(15)-


 まずは、赤単を選択した理由を聞いてみた。

 「サイドボードにある《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》を使いたいっていうのが最初にあったんだよね。《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》と《むかつき/Ad Nauseam》に強いカードなんで、これを一番うまく使えるデッキにしたくて、結果赤単になった」

 サイドカードから逆算してデックを選ぶというのは珍しい手法であるように見えるが、確かに、特定の強力なデックが存在するレギュレーションであれば有効な手段なのかもしれない。

 続いて、森のデックを特徴的なものとしているシークレットテックについて聞いてみよう。そのカードとは、《粗暴な力/Brute Force》だ。

 「(相性が厳しい)《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》メタが一番の理由。相手の《稲妻/Lightning Bolt》にあわせれば、ダメージも稼げる。特に、《ボール・ライトニング/Ball Lightning》に対して火力打ってきたときに使えれば勝ちだね」

 確かに、森のフィーチャリングマッチでは、かなりの奇襲効果をあげていた。同じデックを使う池田の場合も、《のぞき見/Peek》で存在を知られていなければ、大きな効果をあげていたのは間違いない。

 実際に、このカードを最初に試したのは、平行してデッキを調整していた池田だという。池田がまず、試し、話を聞いた森が試してみたところ、好感触だったと言うことだ。

 「2マナ域が《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》になっているのは、こいつはいつ引いても強いから。あと、タフネスが3あるから《罰する火/Punishing Fire》に強いのも大きい」

 環境に赤単は少ないだろうと考えられていた理由のひとつは、《罰する火/Punishing Fire》の存在だ。そこへの対策はパーツの選択の上で、絶対だろう。

 「《苦悩火/Banefire》はフェアリーと《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》対策。とにかく、打てば勝てる形まで持って行けるから」

 赤単というと、単純なデックだと思われがちだが、森の持ち込んだデックは、隅々まで練り込まれたデックとなっている。是非とも、機会があれば使ってみていただきたい。

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