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2nd Draft: 力強い跳躍・石井 泰介

2nd Draft: 力強い跳躍・石井 泰介

By Yusuke Yoshikawa

 エクステンデッドラウンドで5連勝、第1ドラフトでも2勝1敗とまずまずの成績を残し、日本勢トップとなる9位で折り返した石井 泰介(神奈川)が、2番ポッドに着席する。
 リミテッド形式で行われたグランプリ・北九州チャンピオンとして、ぜひともドラフトラウンドで星を稼いでおきたいところだ。

 事前には「やっぱり緑は避けたくて、できれば青黒、それか白赤がいいね。《チャンドラの吐火/Chandra's Spitfire》を出して《溶岩の斧/Lava Axe》からアタックで9点!とかね」と方向性を話してくれた。

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 今回に懸ける意気込みを見せてくれた石井は、どのようなドラフティングを見せるのか。なお、石井は7番席に位置し、4番席には渡辺 雄也がいる。


1st Pack


1手目

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 最大限に良く言って「控えめなカードの集まり」で、それゆえに選択が難しい。
 候補としては《戦隊の鷹/Squadron Hawk》《マナ漏出/Mana Leak》と、せいぜい《取り消し/Cancel》《巨大化/Giant Growth》あたり。先ほど話に出た《チャンドラの吐火/Chandra's Spitfire》もいるが、初手で取るにはさすがに、というところ。

 結局、石井はこの中でもっとも無難な《戦隊の鷹/Squadron Hawk》をピックした。
 「数を集めれば強いカードだし、もし集まらなくても他の人が集めるのを妨害できるからね。」

2手目

 《稲妻/Lightning Bolt》との選択で、色が合う《平和な心/Pacifism》をピック。
 しかし......

3手目

 ここでの候補が、《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》《焼却/Combust》《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》《森のレインジャー/Sylvan Ranger》くらいしかない。
 白赤のビートダウン系に狙いを定めつつ、《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》をピックした。

4手目

 《耕作/Cultivate》と《包囲マストドン/Siege Mastodon》の選択。
 「ここが分岐点だったね」
 と石井が述懐するとおり、ここで方向性を変えて緑のビッグマナ系を目指す《耕作/Cultivate》を選択。
 手なりであれば《包囲マストドン/Siege Mastodon》を取りそうなところだが、ここは機敏な判断であった。

5手目~8手目

 《耕作/Cultivate》の2枚目、《焼却/Combust》《投げ飛ばし/Fling》、《ヤヴィマヤのワーム/Yavimaya Wurm》をピックし、緑赤系の戦力の充実に努める。

9手目~11手目

 《不死の霊薬/Elixir of Immortality》《秋の際/Edge of Autumn》《スズメバチの一刺し/Hornet Sting》といったサイドボード用カードを取得して、このパックを終えた。
 しかし、どうしてもカードパワーの低さという懸念は拭い去れない。


2nd Pack


1手目

 《糾弾/Condemn》《破滅の刃/Doom Blade》といった除去に、《ガーゴイルの歩哨/Gargoyle Sentinel》《グレイブディガー/Gravedigger》あたり。
 《耕作/Cultivate》が2枚取れているため、色を広げる選択もあるかと思われたが、石井はすでに取っている白に寄せて《糾弾/Condemn》をピック。

2手目・3手目

 M11新顔ながらトップクラスの火力である《チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage》、緑では数少ない直接的アドバンテージ《ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader》を獲得。
 強固なマナベースを利して、大型の呪文を叩きつけるイメージができてきた。

4手目

 バックには爆弾カードとなりうる《天使の調停者/Angelic Arbiter》がいたが、平均的な活躍を期待して《目潰しの魔道士/Blinding Mage》を選ぶ。
 「普段から、マナコストの軽いカードを志向することが多いかな」

5手目・6手目

 《大いなるバジリスク/Greater Basilisk》《ロック鳥の卵/Roc Egg》といった中堅クリーチャーをピック。

7手目

 《破門/Excommunicate》と《力強い跳躍/Mighty Leap》で迷いながら、前者をピック。しかしメインデッキには入らなかったという。
 「《力強い跳躍/Mighty Leap》なら、ワンチャンス《ヤヴィマヤのワーム/Yavimaya Wurm》を飛ばしてパンチ!とかもあるから、1枚は取っておきたかったかな」

8手目~12手目

 《雷の一撃/Thunder Strike》、《斑の猪/Brindle Boar》と取得したあと、《覚醒のドルイド/Awakener Druid》or《ヤヴィマヤのワーム/Yavimaya Wurm》で前者をピック。
 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》《溶岩の斧/Lava Axe》と加えて終了とする。


3rd Pack


1手目

 ここで待望の爆弾カード、《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》が現れた!
 もちろん喜んでゲット、流したカードには《平和な心/Pacifism》《ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader》などがあった。

2手目

 《針刺ワーム/Spined Wurm》と迷いながら、アドバンテージにつながる《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer》をピック。

3手目

 《チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage》2枚目は大歓迎なのだが、横に《破壊的な力/Destructive Force》が。
 結局前者を選んだのだが、後で渡辺 雄也と話し合ってみたところ、決定力を考えると《破壊的な力/Destructive Force》にしたほうがよかったのではないか、とのこと。


5手目~7手目

 《目潰しの魔道士/Blinding Mage》2枚目、《森のレインジャー/Sylvan Ranger》、《巨大化/Giant Growth》と早い段階でのゲーム基盤の充実に努める。

8手目・9手目

 このデッキでは決定打たりえる《夕暮れ谷のワーム/Duskdale Wurm》を得て、1周してきたパックを見ると、そこには《ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader》の姿が。

10手目

 ......さらに、10手目にして《耕作/Cultivate》も!
 立ち回りが上手くいった証左であると言えるだろう。

 「構築が難しくて、時間いっぱいまで粘った」と話していた石井が組み上げたのは以下のデッキ。

石井 泰介
プロツアー・アムステルダム 2nd Draft
8 《森/Forest》
5 《山/Mountain》
4 《平地/Plains》

-土地(17)-
1 《森のレインジャー/Sylvan Ranger》
2 《目潰しの魔道士/Blinding Mage》
1 《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer》
1 《ロック鳥の卵/Roc Egg》
1 《覚醒のドルイド/Awakener Druid》
1 《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》
2 《ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader》
1 《大いなるバジリスク/Greater Basilisk》
1 《ヤヴィマヤのワーム/Yavimaya Wurm》
1 《夕暮れ谷のワーム/Duskdale Wurm》

-クリーチャー(12)-
1 《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》
2 《巨大化/Giant Growth》
1 《糾弾/Condemn》
1 《平和な心/Pacifism》
3 《耕作/Cultivate》
2 《チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage》
1 《不死の霊薬/Elixir of Immortality》

-呪文(11)-

 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を抜くなどマナバランスに腐心し、「《耕作/Cultivate》で濃くなったライブラリにカードを戻せる」ということで《不死の霊薬/Elixir of Immortality》をメインに採用しているのが印象的だ。

 当初は「避けたい」としていた緑だが、苦しいながらに細い勝利への道をたどり、なんとか形にまとめてきた。
 力強い攻撃とともに、トップ8へ驀進することができるだろうか。

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