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Round 15: Kai Budde(ドイツ) vs. Conley Woods(アメリカ)

Round 15: Kai Budde(ドイツ) vs. Conley Woods(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 2009年のプロツアー・ホノルルで、Conley Woods(アメリカ)がトップ8に入賞したとき、新進気鋭のプレイヤーとして紹介されていた。当時、再建がさかんに語られたアメリカ勢の中のひとりとして。

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 一方、その頃、Kai Budde(ドイツ)は完全にマジックを離れていた。その前の年のプロツアー・クアラルンプールでJon Finkel(アメリカ)が優勝していたりと、殿堂プレイヤーの復権はたまに話題になってはいたが、Kaiとはあまり関係が無い話だった。実際、ローマで開催された世界選手権にKaiは出場していたが、本当に顔を出しに来た、という感じであった。

 その後、Channel Fireball勢が台頭し、アメリカの完全復活が声高に叫ばれるようになった。世代交代に成功したアメリカは、ドイツ・フランスをはじめとしたヨーロッパ勢の時代、日本勢の時代を経て、再び黄金時代を迎えたのだ。

 そして、今、KaiとConleyが、トップ8をかけたマッチを戦う。

 新たな時代をConleyが体現するのか。それとも、Kai Buddeの歴史的な復活劇が体現されるのか。

Game 1

 先手のKaiは、1ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をプレイし、2ターン目には《運命の大立者/Figure of Destiny》と《闘争の学び手/Student of Warfare》をプレイする。

 一方のConleyは2ターン連続で《霧深い雨林/Misty Rainforest》をプレイした上で、2ターン目に《貴族の教主/Noble Hierarch》、3ターン目には《活発な野生林/Stirring Wildwood》をプレイという展開だ。

 3ターン目に土地を置かなかったKaiは《清浄の名誉/Honor of the Pure》をプレイ。そして続くターンに《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》をプレイして、《平地/Plains》を山札からサーチする。さらに《平地/Plains》をセットし、上陸を2回果たした状態で、《運命の大立者/Figure of Destiny》《闘争の学び手/Student of Warfare》《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をレッドゾーンへ。

 これに対応して、Conleyは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をプレイ。Kaiの手札にある《闘争の学び手/Student of Warfare》と《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》を確認した後に、《運命の大立者/Figure of Destiny》と相打ちをとる。

 Kaiは、2体目の《闘争の学び手/Student of Warfare》をプレイしてレベルアップし、ターン終了。Conleyは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイ。

 ここでKaiは《闘争の学び手/Student of Warfare》を2体ともレベル2にしてから長考。そして、4体のクリーチャーで攻撃宣言を行う。Conleyは《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》を《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でブロックし、《闘争の学び手/Student of Warfare》を《貴族の教主/Noble Hierarch》でチャンプブロック、そして《貴族の教主/Noble Hierarch》からのマナで《バントの魔除け/Bant Charm》を《闘争の学び手/Student of Warfare》に対して使用する。

 これによって一気にクロックを失ってしまったKai。一方のConleyは3/4の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイする。

 だが、ここでKaiは《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》をプレイし、上陸を満たし、その上で、《清浄の名誉/Honor of the Pure》をプレイ。これによって4/5になった《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》がアタックする。残りライフが3点のConleyは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》でチャンプブロックをする。

 Conleyは《翻弄する魔道士/Meddling Mage》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をプレイ。一方、トップデックが《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》だったKaiは2体で攻撃し、《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》が破壊され、逆に《翻弄する魔道士/Meddling Mage》には、チャンプブロックを強いる。

 最後の3点をねじ込むために、《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》と並べて、ターン終了。

 Conleyは、そのままターンを終了するが、Conleyは《活発な野生林/Stirring Wildwood》をコントロールしているため、土地を引けなかったKaiはアタックできない。トップデックしてきた《運命の大立者/Figure of Destiny》をプレイする。このターンエンドにConleyは《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力を使用しつつ、《運命の大立者/Figure of Destiny》へと《流刑への道/Path to Exile》。

 Conleyは自身のターンには《貴族の教主/Noble Hierarch》をプレイして終了。ここでKaiは《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》の3体のすべてで攻撃宣言。

 《貴族の教主/Noble Hierarch》が《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》をチャンプブロックし、一方で《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》と《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》《活発な野生林/Stirring Wildwood》にブロックされてしまう。

 Kaiが《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》の2体目をキャストしたターンの終わりに、Conleyは《天界の列柱/Celestial Colonnade》をサーチする。そして《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》をプレイすると、《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》を手札に戻す。

 Kaiは追加のクリーチャーを引かなかったので、《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》だけをキャストし直す。ここでConleyは《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の《渦まく知識/Brainstorm》能力を使用。そして《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャストする。

 Kaiはまたもドローゴー。このターンエンドにConleyが《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をキャストしたことで、ライフ差は残っているものの、盤面は完全に逆転する。Conleyは《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》と《天界の列柱/Celestial Colonnade》でのビートを開始する。

 《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を追加したKaiだったが、《渦まく知識/Brainstorm》で手札を充実させ続けているConleyに怖いものはない。《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイし返して地上を膠着させる。

 Conleyの飛行に対して対抗策をひけなかったKaiは、サイドボーディングを開始する。

Conley 1-0 Kai

 
 

Game 2

 1ターン目に《闘争の学び手/Student of Warfare》をプレイしたKaiは、2ターン目にはこれをレベルアップして攻撃する。《清浄の名誉/Honor of the Pure》も追加し、4/4でのビートダウン。さらに2体目の《闘争の学び手/Student of Warfare》をプレイする。

 Conleyも《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》をプレイするが、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》が追加され、《精霊への挑戦/Brave the Elements》をキャストされると、ブロックすらさせてもらえないのだった。

Conley 1-1 Kai

Game 3

 先手のConleyはマリガン後に、《天界の列柱/Celestial Colonnade》セットから2ターン目に《翻弄する魔道士/Meddling Mage》をプレイする。Kaiは1ターン目にプレイした《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》がフェッチの恩恵を受けて4点のダメージを与え、さらに《運命の大立者/Figure of Destiny》を2枚プレイする。

 Kaiは、さらに《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》をプレイするのだが、これは《マナ漏出/Mana Leak》。ここでまたもフェッチをプレイし、2体の《運命の大立者/Figure of Destiny》と《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》で攻撃する。

 《運命の大立者/Figure of Destiny》のうち1体は《翻弄する魔道士/Meddling Mage》と相打ちしたものの、上陸した《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》がConleyのライフをさらに削る。

 結局、4枚目の土地を引き当て、4/4の《運命の大立者/Figure of Destiny》と2/3の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》に攻撃されたConleyは手を差し出したのだった。

Conley 1-2 Kai

 歴史は繰り返さない。ただ、積み重ねられるだけだ。

 Kaiは、自身10回目のトップ8入賞をほぼ確定させ、8回目の王者への歴史を積み重ね始めた。

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