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準決勝: Marijn Lybaert(ベルギー) vs. Brad Nelson(アメリカ)

準決勝: Marijn Lybaert(ベルギー) vs. Brad Nelson(アメリカ)

By Yusuke Yoshikawa

 Kai Buddeを破ったBrad Nelsonが次に相見えるのは、ベルギーの強豪・Marijn Lybaertである。
 ベルギーはここオランダから非常に近く、地元勢と言って差し支えないだろう。

 勢いに乗ってツリーフォーク軍団が踏み潰すか? それともマーフォークデッキの権謀術数が見事に決まるのか?

Game 1

 Bradが《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》→《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》の展開を目論むが、Marijnが1枚の《広がりゆく海/Spreading Seas》で妨害する展開。
 しかし止まり気味のMarijnは、《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》を先に出し、《銀エラの達人/Silvergill Adept》のドローで《島/Island》を引き当てて《アトランティスの王/Lord of Atlantis》と続ける。これでサイズは3/3が2体と4/3、かなりの迫力だ。

 一方、重ねた《つぶやき林/Murmuring Bosk》の加護で《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》を出すことに成功していたBradは、これと《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》で攻撃。これをMarijnはブロックしない。
 これを見て、手札を繰って考えたBradは、《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を《名も無き転置/Nameless Inversion》で除去し、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を追加する。

 強化マーフォーク軍団と手札の《謎めいた命令/Cryptic Command》の組み合わせで削り切るプランが崩れてしまったMarijnは考え直す。
 そして、《呪い捕らえ/Cursecatcher》をプレイしてから、《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》で《銀エラの達人/Silvergill Adept》を強化、攻撃を見せる。Bradのライフは《つぶやき林/Murmuring Bosk》ですり減っていて、11となっている。

 Bradの攻撃前に《謎めいた命令/Cryptic Command》をプレイし、Bradの全軍をタップしたうえで《樹上の村/Treetop Village》を手札に戻すことを選ぶ。
 これで大幅に時間を稼いだMarijnだったが、結局《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》に《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》をプレイされて、攻撃に回ることができない。
 次のドローが《謎めいた命令/Cryptic Command》ではなかったMarijnは、カードを片付けた。

Marijn 0-1 Brad

Game 2

SF_Nelson.jpg

 Marijnは《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》、《広がりゆく海/Spreading Seas》、土地5枚の初手をキープ。Bradはマリガンして1枚少なくなる。

 Game 1同様、Bradの《ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger》から《つぶやき林/Murmuring Bosk》を持ってくるスタートに《広がりゆく海/Spreading Seas》で干渉する展開だが、結局《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が出てきてしまう。
 第3ターンは互いにドローゴー、次のターンに思い切って《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》を出すが、これは当然のように《名も無き転置/Nameless Inversion》され、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が動き出してしまう。さらに攻撃後に、フェッチランドを用意した上で《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》が追加される。

 返すターン、考えたMarijnは《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》を追加するが、これは《殺戮の契約/Slaughter Pact》される。
 Bradはアップキープにマナを支払い、圧縮をすべく《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を残して《タルモゴイフ/Tarmogoyf》だけで攻撃。
 Marijnは待っているだけではジリ貧だと考えたのか、《天界の列柱/Celestial Colonnade》で攻撃を開始する。
 しかし、いかんせん《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の打点は高く、2枚目の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》が追加されるに至って、Marijnは土地を片付けだした。

Marijn 0-2 Brad

Game 3

SF_Lybaert.jpg

 戦前から予想されていたように、ほとんど《謎めいた命令/Cryptic Command》頼みの展開ではあるが、さすがに負けられないところまで来てしまった。
 しかし、Marijnのその表情はいつも落ち着いている。

 またしても序盤はMarijnが《広がりゆく海/Spreading Seas》2枚でBradの《つぶやき林/Murmuring Bosk》を縛る展開。
 Bradの3枚目の土地が《反射池/Reflecting Pool》で、
 「青単?」
 とMarijnは笑う。
 その間を縫って、《壌土のライオン/Loam Lion》《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と出すがどうしても打点が低い。

 さらにMarijnは《誘惑蒔き/Sower of Temptation》で《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を奪取し、盤面の優位の構築にいそしむ。
 そこでBradが引いたのは《霧深い雨林/Misty Rainforest》。これで《つぶやき林/Murmuring Bosk》をフェッチしてアンタップイン、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》とつなげる。
 Marijnは《誘惑蒔き/Sower of Temptation》《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で攻撃し、《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》を出して終了とした。

 ここで、《壌土のライオン/Loam Lion》での攻撃後にBradがプレイしたのは......《蔓延/Infest》!
 これによりMarijnの軍勢は一掃され、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はもとある場所に戻っていく。

 Marijnが《アトランティスの王/Lord of Atlantis》を出して盤面を再構築しようとしたところで、反対側の試合が終了してカメラが移動してくる。
 それを見てMarijnがひとこと、
 「もうすぐ負けるんだけど、いいの?」

 さらに《アトランティスの王/Lord of Atlantis》2枚目を出した状態でBradの軍勢を迎え撃つが、やはり片側を除去されてしまうと戦線は支えきれない。
 手も足も出ないとばかりに、Marijnは苦笑いしながら、握手を求めたのだった。

SF_Lybaert_Nelson.jpg

Marijn 0-3 Brad

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