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Round 3:中村 修平(大阪) vs. Antti Malin(フィンランド)

Round 3:中村 修平(大阪) vs. Antti Malin(フィンランド)

By Daisuke Kawasaki

 熱戦続くプロツアー・サンディエゴ。

 非常にテンションの上がる対戦が続くこの会場。このラウンドでフィーチャーされたのは、「2008年PoY」であり、日本のフロントマンである中村 修平(大阪)と、その2008年に世界王者に輝いたAntti Malin(フィンランド)による、2008年のメンフィス表彰式組対決だ。

中村 「色々デッキ試しましたけど、結局心折れました。今日はジャンドです」

 とのことで、「ジャンドメタを調整してればしてるほどジャンドの強さを思い知る」という今回参加している多くのプロが陥った状況に、中村も陥った様子。

 対するMalinのデックは、ジャンドメタデッキとしては歴史が長い青タッチの白ウィニー。

 はたして、心折れた中村の心をMalinがさらに折ることになるのか。注目の対戦だ。

Game 1

 ダイスロールを微差で制したMalinだったが、ダブルマリガンでのスタートとなってしまう。

 《平地/Plains》セットから始めるMalinに対して、《野蛮な地/Savage Lands》をセットするジャンド中村。

 これに対して、2ターン目にジャンドキラーを期待される《コーの火歩き/Kor Firewalker》をキャストしたMalinだが、中村は《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を追加する。《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を止められる《白騎士/White Knight》を《稲妻/Lightning Bolt》で除去し、中村は4点のアタック。

 Malinは《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》をキャストし、をサーチ、さらにあまったマナで《先兵の精鋭/Elite Vanguard》をキャストする。

 だが、ここでキャストされた《荒廃稲妻/Blightning》が、《清浄の名誉/Honor of the Pure》もろとも《卓越の印章/Sigil of Distinction》をディスカードさせる。さらに、4マナ無いために手札にとどまった《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を《荒廃稲妻/Blightning》でディスカードさせると、試合は中村ペース。

 とはいえ、Malinも、《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》で4枚目の土地を確保しつつ、4体目のクリーチャーを並べたため、ある程度の均衡が保たれていると言うべきか。

 だが、盤面が均衡しているなら、手札が多い中村が有利なのはマジックの道理。《瀝青破/Bituminous Blast》が《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》を除去しつつ、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を盤面に送り込む。

 中村が《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》でのアタックを決行してきたため、Malinも《コーの火歩き/Kor Firewalker》でアタック。ここで中村はプロテクション赤の《コーの火歩き/Kor Firewalker》をブロックするために《瀝青破/Bituminous Blast》を自分の《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》へと打ち込む。ここでめくれたのが望外の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》で、《コーの火歩き/Kor Firewalker》は中村のライフ2点と引き替えに戦場を引退する。Malinは《白騎士/White Knight》を追加。

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 プロテクション黒の《白騎士/White Knight》はジャンドにとってやっかいな相手だが、さらに《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》で《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を得た中村にとって、もはや気に留めるほどのパーマネントではない。中村は苗木3体に《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》2体、そして苗木でアタックする。

 《白騎士/White Knight》が《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を一方的に虐殺し、2体の白い兵士が《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》の猛攻を押しとどめたものの、一気にライフを失い、盤面に《白騎士/White Knight》のみとなってしまったMalin。

 追加した《先兵の精鋭/Elite Vanguard》が《終止/Terminate》で除去されると、無駄に並んでしまった《平地/Plains》を片付けた。

中村 1-0 Malin

Game 2

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 先手のMalinは今度はマリガン無し。2ターン目3ターン目と《コーの火歩き/Kor Firewalker》を盤面に追加する。

 ちょっとでも動けば2点ゲイン確定の厳しい盤面...と思いきや、ここで中村は《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》をキャスト。2体の《コーの火歩き/Kor Firewalker》は、黒緑の除去で仲良く墓地へ。

 非常に悲しい顔をしたMalin。そんなMalinを慰めるべく戦場にかけつけたのは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》。中村は《荒廃稲妻/Blightning》で《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の忠誠カウンターを削りつつ、Malinの手札を削る。だが、土地が3枚でストップ。

 《平地/Plains》と《卓越の印章/Sigil of Distinction》をディスカードしたMalinは、2体目の兵士トークンを《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》で除去しつつ、《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》をキャスト。土地を持ってくる事はできないが、しかし、土地が3枚で止まっているジャンドにとっては、2/2先制攻撃は無視できない。

 2枚の《稲妻/Lightning Bolt》で《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》と除去した中村だが、Malinはさらに《コーの空漁師/Kor Skyfisher》を追加する。核戦争がおきてもゴキブリと白ウィニーはなくならないとはよく言った者だが、次から次へと除去してもわいてくるクロックに手を焼く中村、3枚目の《稲妻/Lightning Bolt》で《コーの空漁師/Kor Skyfisher》を焼く。

 今度は《白騎士/White Knight》が登場。中村は《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》で兵士を一掃するが、《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》で《白騎士/White Knight》が3/3に。この《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》は《荒廃稲妻/Blightning》で除去するが、《白騎士/White Knight》が生き残ったまま、ライフを攻め続ける。

 ここで、やっと4枚目の土地を引いた中村は《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》をキャスト。はたして間に合うのか。間に合わせないぞという強い意志の見えるMalinの《征服者の誓約/Conqueror's Pledge》。《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャストすれども、トークン1体を除去するのがせいぜいの《終止/Terminate》で、中村のGame2もここで終止したのだった。

中村 1-1 Malin

Game 3

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 後手Malinの1ターン目《先兵の精鋭/Elite Vanguard》を、中村は《終止/Terminate》で処理するが、今度は処理しにくい《白騎士/White Knight》が戦場にドロップされる。

 中村は、ひとまず《荒廃稲妻/Blightning》でMalinの選択肢を狭める。ここでディスカードされたのは《平地/Plains》と《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》。

 Malinは、《清浄の名誉/Honor of the Pure》で《白騎士/White Knight》を強化し、《氷河の城砦/Glacial Fortress》をセットしてターンエンド。《白騎士/White Knight》が《稲妻/Lightning Bolt》で除去されるが、またも中村の土地は3枚でストップ。

 こんどは2/2を生み続ける《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》が盤面に追加。しかも、これを除去するだけのダメージソースが、中村の盤面にも手札にも無い。

 4枚目の土地が《怒り狂う山峡/Raging Ravine》だったことで、さらに1手遅れた中村は、続けて5枚目の土地として《沼/Swamp》を引いたことで、プランを変更し、マナを残してターンエンド。5枚のマナは《瀝青破/Bituminous Blast》のサイン。

 このサインを受け取ったMalinは、2体の2/2兵士を見て、長考する。アタックにスタックで《瀝青破/Bituminous Blast》がキャストされることはほぼ間違いなく、そこからの続唱でクリーチャーが出てくれば、2枚目の兵士すら討ち取られてしまうのだ。

 ここでMalinは兵士を追加し、2枚目の《清浄の名誉/Honor of the Pure》を追加する。これで《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の忠誠カウンターは8。兵士のアタックに対応して《瀝青破/Bituminous Blast》をキャストした中村だが、ここでめくれたのは《荒廃稲妻/Blightning》。ダメージを《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》に振り分け、最大奥義の発動を阻止する。

 順調に6枚目の土地にアクセスした中村は、今度は《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》をキャスト。Malinは、3/3兵士を《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》の能力で6/6にしてアタック。これが2体のドラゴンにブロックされ、本体ドラゴンが墓地に送られる。

 中村は《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャストし、続唱で《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を盤面に追加しつつ、ドラゴントークンと仲良く《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》へとアタックし、このプレインズウォーカーを退場させようともくろむ。

 手札がないMalinは、兵士トークンで《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をブロック、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》を守る。そして、ここでトップデックしたのが《征服者の誓約/Conqueror's Pledge》! いつもの通り、叩きつける。

 大逆転劇を大逆転劇で返されそうな中村は、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》期待で《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャスト。だが、こんな場面で登場するのはいつも《終止/Terminate》。やっぱりトークンを除去する。

 一応、クロックの大きさで盤面は五分より少し厳しいか、といった風情の中村。

 この天秤を大きく傾けたのは、Malinがトークンに向けて叩きつけた《蒸気の捕獲/Vapor Snare》だった。

中村 1-2 Malin

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