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Round 4:森 勝洋(大阪) vs. Gaudenis Vidugiris(アメリカ)

Round 4:森 勝洋(大阪) vs. Gaudenis Vidugiris(アメリカ)

By FOREST

 第1回戦のZviのデッキとして紹介したバントビート"Mythic"にきわめて近い構成で出場していると思しきGaudenis Vidugiris。《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》からの爆発的なマナ加速と《最高の時/Finest Hour》による高速フィニッシュが特徴で、サイドボードテクの《忠告の天使/Admonition Angel》も印象的だ。

 対して、久々のプロツアーを戦う森 勝洋は《時の篩/Time Sieve》+《蔵の開放/Open the Vaults》デッキ「システマゼロ」で挑む。これはコンボが決まれば「ずっとオレのターン」が実現してしまうという、おそるべきデッキだ。

 実は、大会直前まで白緑ビートダウンで出場するつもりだった森だが、サンディエゴの前日受付会場でこのコンボデッキに一目惚れ。大会前日に急遽75枚のリストを逢坂 祐輔からシェアされることとなった。

 逢坂も森も口を揃えて「とにかくプレイングが難しい」と強調するこのデッキ、はたしてGaudenisを相手にどのような展開を見せてくれるだろうか?

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Game 1

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 《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》セットからスタートし、第2ターンに《万華石/Kaleidostone》でキャントリップする森。3ターン目にはこのデッキのキーカードの一枚である《吠えたける鉱山/Howling Mine》へとたどり着く。

 対するバントのGaudenisは《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》のマナ加速から《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を高速召喚。

 森は《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》をサイクリングしてターンを終え、4マナを立てて静かにターンエンド。Gaudenisは《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》から《最高の時/Finest Hour》、《貴族の教主/Noble Hierarch》と展開してアタック宣言。しかし、これを森は《天使歌/Angelsong》によって無効化する。そう、《吠えたける鉱山/Howling Mine》で加速するこの「システマゼロ」は、いわゆる「ターボフォグ」的なメカニズムも内包しており、コンボ完遂までの時間を稼ぎだすために活用しているのだ。

 そしてここからがずっとモリカツのターン。《時間のねじれ/Time Warp》から《時間のねじれ/Time Warp》。2枚目の《吠えたける鉱山/Howling Mine》、《万華石/Kaleidostone》、《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》とアーティファクトを次々と展開し、《時の篩/Time Sieve》をプレイし、起動。さらに追加のターンを得た上で《蔵の開放/Open the Vaults》をぶっぱなし、墓地から戦場に、すべてのアーティファクトが一気に戻ってくる。

 《蔵の開放/Open the Vaults》解決後、戻ってきた《万華石/Kaleidostone》2枚からドロー2枚。さらに、それら一式を生贄に《時の篩/Time Sieve》を再起動してさらに追加の1ターンを獲得。追加ターン中に《吠えたける鉱山/Howling Mine》3枚目を設置し、墓地から戻ってきていた《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》をブロック不可にしてアタック4点。さらに《時間のねじれ/Time Warp》をプレイしつつ、4枚のドローからアーティファクトを展開し、大男アタック4点。

 ずっと続くモリカツのターン。アンタップしてドロー4枚。《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》をプレイして《時の篩/Time Sieve》をサーチ。《万華石/Kaleidostone》をプレイしてキャントリップ。大男でアタック4点。戦闘後に《時の篩/Time Sieve》起動して...

 一連の「システマゼロ」の爆発的な動きが続く中、Gaudenisは投了を宣言した。

森 1-0 Gaudenis

Game 2

 2ターン目に先手Gaudenisが《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》、後手の森が《吠えたける鉱山/Howling Mine》と、それぞれのデッキを代表するパーツを展開しあう立ち上がり。

 Gaudenisはコブラでアタックしつつ《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を召喚し、森はこのゲーム2回目のフェッチランド起動から《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》をタップインし、さらに2枚目の《吠えたける鉱山/Howling Mine》を設置した。

 とにかくGaudenisはコブラのマナを最大限生かし、《忠告の天使/Admonition Angel》を召喚。このサイドボードカードの「上陸」能力により、フェッチランド起動で森のエンジンである《吠えたける鉱山/Howling Mine》が追放されてしまった。

 森は土地を置き、《万華石/Kaleidostone》でキャントリップするだけでターンを返し、続くGaudenisの全力でのアタックを《天使歌/Angelsong》でいなす展開。

 盤面に《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》を加えたGaudenisは《忠告の天使/Admonition Angel》でアタック。森はふたたびこれを《天使歌/Angelsong》でさばくが、戦闘後にGaudenisが森の貴重なマナソースである《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》を《忠告の天使/Admonition Angel》の効果で追放し、森のゲームプランを阻害する。

 続くGaudenisのアタックにも《天使歌/Angelsong》を見舞う森だが、淡々とGaudenisは《茨異種/Thornling》を盤面に加えてターン終了。

 森はなんとか《時間のねじれ/Time Warp》をプレイしてみるも、《忠告の天使/Admonition Angel》への抜本的対抗策が見つからず、ここで投了となってしまった。

森 1-1 Gaudenis

Game 3

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 先手2ターン目に《吠えたける鉱山/Howling Mine》をプレイする森。対するGaudenisも後手ながら1ターン目の《貴族の教主/Noble Hierarch》からマナ加速を果たし、なんと2ターン目の《バントの魔除け/Bant Charm》でその鉱山を即座に除去してみせるという会心の一撃。

 しかしながら、森も《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》を《瞬間凍結/Flashfreeze》でカウンターし、《万華石/Kaleidostone》でキャントリップ。Gaudenisの後続は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》だった。

 森は《万華石/Kaleidostone》キャントリップを連打して2枚のカードをドローしてターンを終了。フルタップの対戦相手を前に、Gaudenisは《最高の時/Finest Hour》をプレイした。このエンチャントがバックアップする強烈な打撃により、一気にライフが7まで削れてしまう森。

 ここで森は《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》タップインからセットランドというシンプルなターンを過ごし、《天使歌/Angelsong》でGaudenisのアタックをいなすが、敵陣には後続となる《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》が登場してしまう。

 森は《時間のねじれ/Time Warp》を二連打し、コンボ成就の道を模索する。《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》サイクリングし、引き当てたフェッチランドを起動して残りライフ6。《吠えたける鉱山/Howling Mine》を置いてターンを返す。

 ここでGaudenisのアップキープに《天使歌/Angelsong》をプレイする森。これを受けてGaudenisは《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》召喚のみでターンを終了。

 「あそこで《時の篩/Time Sieve》をドローできれば勝ってたっぽいんですけどね。アーティファクトも揃ってたし、手札に《蔵の開放/Open the Vaults》もあったし...」

 戦後、悔しそうに述懐する森 勝洋。実際に森がこのターンにプレイできた呪文は《審判の日/Day of Judgment》。たしかに盤面一掃を成し遂げることはできたが、レスポンスで起動される《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力によって《活発な野生林/Stirring Wildwood》がGaudenisの場に出てしまった。

 かくて、《最高の時/Finest Hour》の恩恵を享受した《活発な野生林/Stirring Wildwood》がきっちりと森を二発で仕留めることとなった。

森 1-2 Gaudenis

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