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Round 6:中野 圭貴(大阪) vs. Benja Peebles-Mundy(アメリカ)

Round 6:中野 圭貴(大阪) vs. Benja Peebles-Mundy(アメリカ)

By Daisuke Kawasaki

 昨年末の世界選手権で、点数上乗せならず、無念のグレイヴィ落ちを喫してしまった中野 圭貴(大阪)。

 個人的にファンの選手だというだけでなく、大阪コミュニティを支えるプレイヤーであるだけに、是非とも、グレイヴィ復帰して欲しいと思っていた。

 だが、当然、中野はその野望に燃えていた。今期の目標を「フェニックス(シーズン前半で前シーズンとあわせて25ポイント以上獲得する事でグレイヴィに復帰できるシステム)を目指す」とし、年始から同じくフェニックスを目指す浅原 晃(神奈川)とともに高尾山に初詣に行ったくらいだ。

 結局、浅原はこの大会に参加することはなかったが、一方の中野は、次のプロツアーであるプロツアー・サンファンの予選をすでに突破し、参加を確定、このふたつのプロツアーでの獲得点数によって、フェニックスをほぼ決めている状態だ。

 というわけで、そんな中野がこのラウンドでアリーナへと招集された。

 対するのは、スターシティのライターなどの活動で知られるPeebles-Mundy Benjamin(アメリカ)。

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Game 1

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 2ターン目に《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》をキャストするBenjaminに対して、中野はキッカー無しの《霊気の想像体/AEther Figment》、そして《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》というブロックされないクロックを並べる。

 これに対して、3ターン目・4ターン目とアクションを返せないBenjamin。《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》をキャストしてお茶を濁す。

 だが、ここでまったく攻め手をゆるめない中野は、《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers》を追加。島こそ無いものの、《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》をキャストし、青マナが予想されるBenjaminとしては厳しい。《サラカーの消し去り/Surrakar Banisher》で《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》を手札に戻したBenjaminだが、《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》まで投下され、苦しいBenjamin。

 しかし、Benjaminはここで《未達への旅/Journey to Nowhere》をキャストし、しかも、そのスタックで《上天の貿易風/AEther Tradewinds》で自身の《未達への旅/Journey to Nowhere》と《上天の貿易風/AEther Tradewinds》を手札に戻すというスーパープレイ。渡辺の連載で紹介されていたコンボの改良版により、テンポを取られつつ、除去を使い回されるという苦しい展開を強いられることになった中野。

 《海門の伝承師/Sea Gate Loremaster》をキャストし、予定通り《未達への旅/Journey to Nowhere》されると、Benjaminはさらに《地平線のドレイク/Horizon Drake》を追加して完全に攻守を逆転させる。

 中野は、《海辺の回収者/Shoreline Salvager》をキャストし、《サラカーの消し去り/Surrakar Banisher》と相打とうとするが、この相打ちを《古参兵の反応/Veteran's Reflexes》で拒否され、《地平線のドレイク/Horizon Drake》の2枚目を追加されてしまう。

 《血鞘の儀式者/Bloodhusk Ritualist》でBenjaminの手札をゼロにし、マルチキッカー無しの《泥地の吸血鬼/Quag Vampires》をブロッカーとして用意する中野。この2体は《サラカーの消し去り/Surrakar Banisher》をやっと討ち取る。この間も中野の《霊気の想像体/AEther Figment》はコツコツとライフを削り続けて、Benjaminのライフは11。一方の中野は、《地平線のドレイク/Horizon Drake》2体の攻撃を通して、7。

 Benjaminのライブラリートップは《ハリマーの採掘者/Halimar Excavator》。これが2点のライフを与えて、Benjaminのライフは13。中野は、《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》《石造りのピューマ/Stonework Puma》とキャストするものの、《地平線のドレイク/Horizon Drake》の攻撃を通して、自身のライフを1にする。

 Benjaminは《ゴーマゾア/Gomazoa》をキャスト。これが召喚酔いしているうちになかのは《霊気の想像体/AEther Figment》と《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》をレッドゾーンに送り込み、ライフを3に。そして、《天空のアジサシ/Welkin Tern》を追加した上でBenjaminのアップキープに《永久凍土の罠/Permafrost Trap》をキャストし、クロックをとどめる。

 これで、ライフレースはBenjamin9対中野3となり、有効なクロックの枚数を考えれば、むしろ事実上の優位を築いた中野。さらに《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》を戦場に送り込むと、これと《霊気の想像体/AEther Figment》でアタック。《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》が《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》によってブロックされ、パンプアップで、2ターン目から皆勤賞だったこの0/4を除去する。

 気がつけば、ゲームは完全に中野のペース。《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge》でライフ1点を回復することしかできないBenjaminに、また《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》と《霊気の想像体/AEther Figment》が攻撃し、邪魔な《ゴーマゾア/Gomazoa》を除去する。

 ついにアンタップした《地平線のドレイク/Horizon Drake》2体がアタック。これは予定通り《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》と《天空のアジサシ/Welkin Tern》でブロックする中野。だが、思いも寄らないカードが中野のゲームプランを崩す。

 そのカードは、《盾の仲間の祝福/Shieldmate's Blessing》。

 結局、これで守られた《地平線のドレイク/Horizon Drake》に対応することができないのであった。

Benjamin 1-0 中野

Game 2
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 ダブルマリガンの後に、1ターン目《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》から、2ターン目《ハリマーの採掘者/Halimar Excavator》、そして3ターン目《地平線のドレイク/Horizon Drake》と展開するBenjamin。対して中野は、2ターン目に《天空のアジサシ/Welkin Tern》をキャストしたものの、土地が3枚で止まってしまう。

 続いて島渡りの《飛び地の精鋭/Enclave Elite》がキッカー無しでキャストされ、2体目の《ハリマーの採掘者/Halimar Excavator》が削った4枚の山札は皮肉のように、全部土地。

 結局、そのまま、4枚目の土地にアクセスできなかった中野は、航空戦線を脆くも保っていた《天空のアジサシ/Welkin Tern》が《未達への旅/Journey to Nowhere》で除去されてしまった事で、耐えられなくなったのだった。

Benjamin 2-0 中野

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